剛しいら 徳間書店 2008/07
居酒屋親父×失業中のフレンチシェフ。
ネタバレ
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面白かったし、出てくる料理も美味しそうだった。テンポもいいし、読みやすい。
ただ、作品全般に漂う昭和テイストは好き嫌いが分かれるかも。タイトルも含め、とにかく親父くさい気がする。
受もチャラいという設定のわりには、おしゃれな感じがないし、彼らの恋愛自体にも洒落た駆け引きや気の利いた台詞もなく、乙女成分は皆無。
熱燗が飲みたい気分のときならこれでOKだけど、カクテルが飲みたい気分のときにはちょっと不向きかもしれない。
恋愛だけじゃなく受と攻の生き方や背景までしっかり語られているのは、さすが。キャラに奥行きがあるから、恋愛面も密度が濃くなっている。
受が恋愛のためにフレンチを捨てなかったのもよかった。最初の頃は、せっかく7年も修行して、いい腕を持ってるのに、居酒屋の店員で満足できるものなのかと疑問だったんで。フレンチのシェフとして活躍する気はまだあるようで、最後にやっと納得できた。
タイトルの言葉は、作中の居酒屋に書いてあるという設定。「食べるということは、命をいただくということ」という考え方には共感できる。感謝して食べるべきだとも思ってる。
けど、私だったら、そんなこと書いてある居酒屋には行きたくないな~。
そういうことは店側が声高に言うことじゃなくて、各人が胸に秘めておけばいいと思う。
どんなにご立派な価値観であっても、客に押し付けるのはカンベンしてほしい。
面白いけど、こういう感覚の違いが多くて、ちょっと読みづらかった。
居酒屋親父×失業中のフレンチシェフ。
ネタバレ
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面白かったし、出てくる料理も美味しそうだった。テンポもいいし、読みやすい。
ただ、作品全般に漂う昭和テイストは好き嫌いが分かれるかも。タイトルも含め、とにかく親父くさい気がする。
受もチャラいという設定のわりには、おしゃれな感じがないし、彼らの恋愛自体にも洒落た駆け引きや気の利いた台詞もなく、乙女成分は皆無。
熱燗が飲みたい気分のときならこれでOKだけど、カクテルが飲みたい気分のときにはちょっと不向きかもしれない。
恋愛だけじゃなく受と攻の生き方や背景までしっかり語られているのは、さすが。キャラに奥行きがあるから、恋愛面も密度が濃くなっている。
受が恋愛のためにフレンチを捨てなかったのもよかった。最初の頃は、せっかく7年も修行して、いい腕を持ってるのに、居酒屋の店員で満足できるものなのかと疑問だったんで。フレンチのシェフとして活躍する気はまだあるようで、最後にやっと納得できた。
タイトルの言葉は、作中の居酒屋に書いてあるという設定。「食べるということは、命をいただくということ」という考え方には共感できる。感謝して食べるべきだとも思ってる。
けど、私だったら、そんなこと書いてある居酒屋には行きたくないな~。
そういうことは店側が声高に言うことじゃなくて、各人が胸に秘めておけばいいと思う。
どんなにご立派な価値観であっても、客に押し付けるのはカンベンしてほしい。
面白いけど、こういう感覚の違いが多くて、ちょっと読みづらかった。
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