色褪せた世界で君と出会い
2012年11月20日 BL作家さ行
斉藤まひる 幻冬舎 2010/11
2冊目も読んでみた。
テンプレBLは読み飽きた、という人にはよさそうだけど…、私は3冊目はいいかな~。
かなりネタバレ
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無気力IT企業役員×ボートレーサー。
変ったカップリングだし、キャラも個性があって面白い。
話自体も、普通にいい話。
ただ…前作『愛の謎が~』では感じなかった感覚の古臭さが気になった。競艇がそもそもオヤジなイメージなこともあり、全体に昭和イメージ。
しかもオーバーアクトというか。舞台演技か?というような芝居がかった口調がずーっと続く上に、テーマが重いせいもあって地の文章も大仰で、とにかく演出がうるさい。
攻は無気力(うつ病)から立ち直り、受は人を事故死させてしまったショックと罪悪感から立ち直るというのがストーリーの大筋とくれば、軽い雰囲気では書けないのだろうけど、それにしても。
寝るときになって急に偉そうな口調になる攻といい、「初めての人になってください」っていう受の台詞といい…、ついてけない。
受が独自の宗教?(ゲイなので、同性愛が禁じられている宗教では自分が受け入れられないと感じて独自アレンジしているらしい)を信じているのも、魅力的というよりは、むしろ引いてしまった。
「愛し合っています。でも、人は苦しみから自分で立ち直るしかないので、ちょっと突き放して、立ち直るまで待ってます」というのも、もっと長編でやるなら悪くないんだろうけど、この長さでは恋愛が添えもののようになってしまっていて、なんだかなあ、と。
テーマやストーリーに問題はないのに(むしろ面白いのに)、書き方がイマイチ趣味に合わなかった。
2冊目も読んでみた。
テンプレBLは読み飽きた、という人にはよさそうだけど…、私は3冊目はいいかな~。
かなりネタバレ
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無気力IT企業役員×ボートレーサー。
変ったカップリングだし、キャラも個性があって面白い。
話自体も、普通にいい話。
ただ…前作『愛の謎が~』では感じなかった感覚の古臭さが気になった。競艇がそもそもオヤジなイメージなこともあり、全体に昭和イメージ。
しかもオーバーアクトというか。舞台演技か?というような芝居がかった口調がずーっと続く上に、テーマが重いせいもあって地の文章も大仰で、とにかく演出がうるさい。
攻は無気力(うつ病)から立ち直り、受は人を事故死させてしまったショックと罪悪感から立ち直るというのがストーリーの大筋とくれば、軽い雰囲気では書けないのだろうけど、それにしても。
寝るときになって急に偉そうな口調になる攻といい、「初めての人になってください」っていう受の台詞といい…、ついてけない。
受が独自の宗教?(ゲイなので、同性愛が禁じられている宗教では自分が受け入れられないと感じて独自アレンジしているらしい)を信じているのも、魅力的というよりは、むしろ引いてしまった。
「愛し合っています。でも、人は苦しみから自分で立ち直るしかないので、ちょっと突き放して、立ち直るまで待ってます」というのも、もっと長編でやるなら悪くないんだろうけど、この長さでは恋愛が添えもののようになってしまっていて、なんだかなあ、と。
テーマやストーリーに問題はないのに(むしろ面白いのに)、書き方がイマイチ趣味に合わなかった。
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