Zwei

2012年12月18日 かわい有美子
かわい有美子 幻冬舎 2012/11

平河寮シリーズ。
このシリーズはほとんど未読だったような。

ネタバレ
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面白かった。
再会当初は攻の山下の「須和に失望した」という描写がやるせなく感じた。須和の気持ちが変わっていないだけに、かわいそうだったというか。
このあたりは読みづらかったかなあ。少し傲慢で冷たい攻と、健気に耐える受みたいな関係が好きじゃなくて。…わりと、かわい作品には多いんで、個人的な趣味としてハズレかなと思ったら、その後は読みやすかった。
その分、山下が須和に惚れ直していってメロメロになっちゃうのがよかった。
書き下ろしの二年後もいい雰囲気。遠距離で誠意を証明って、すごいと思う。

基本的に攻視点だけど、たまに受視点になる。きっちり二等分にする必要もないけど、分量が違いすぎて、攻視点に統一したほうが読みやすいと思った。

あと、刑事と検事という職業が恋愛にも絡んでくるのかと思ったら、まったく絡んでこなかった。公私混同の恋愛ものは嫌だけど、事件捜査や内偵にかなりのページを割いているのに、須和とはまったく関係ないラインで動いていくというのがちょっと……。1つの作品として、まとまりが悪すぎる。恋愛ドラマと刑事ドラマを交互に見せられているような感じだった。いくら主人公は同じでも、2時間枠に両方のテーマを詰め込むのはキツイというか。

シリーズに対する愛着がないから、寮での描写は余計に感じちゃった。激務なのに「寮の行事については、掲示板で告示してあった」とか責められたら…、そりゃ寮暮らしなんて嫌になるわ~というエピソードで。…自分が基本的に団体行動が苦手だから、寮生活のよさが分からないだけかな。
おっさんトナカイは素敵だったけど!

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