風見香帆 プランタン出版 2011/03
初めて読む作家さん。
お借りしたから読んだけど、表紙に人物が三人ってだけで自分では手に取らないと思う。
ネタバレ
----------------------------------------------
うーん…、この表紙イラストはどうなんだろう。
内容を表しているとは思うんだけど、私のように誤解して敬遠する人も多いような。
記憶喪失もので表紙の両脇の二人は同一人物なんだけど、そもそも手にとってもらえなければ、裏表紙であらすじもチェックしないわけで。意外性やインパクトはあるかもしれないけど、これで読者が減るならもったいない気もする。
面白かった。
下僕攻(?)が事故で記憶喪失になり、本来の性格である傲慢、冷血タイプに豹変するという話。
同棲しているので、受は攻の態度に反感を持ちつつも、同居を続けて記憶が戻るように協力するのだが、結構ひどい目にあわされる。もともと、攻がしつこく口説いてきて付き合い始めたという経緯があるので、なんでここまでされても見捨てないのかな~と不思議になるぐらい。
そしてもっと不思議なのが、180度態度の変わった相手を同じように愛せるということ。…表面的には変わっても本質は同じというのが、この話の重要ポイントなんだけど、そんなものかなーと思ってしまう。共有してきた思い出も消え、性格も違っていたら、もう違う人なんじゃ?
これが血の繋がった家族なら、また話は違うと思うんだけど。人の本質ってなんだろうと考えてしまう。
続編では(お約束どおり)攻の記憶が戻って、記憶を失っていた間のことを忘れてしまう。振り回される受は大変だ…。よく切り替えられるなあと…。
今度は攻の視点なので、どうして下僕状態になるほど受を好きになったのか分かってくるし、二人がだんだん対等で、自然な関係になっていくところがよかった。
なかなか面白い話なんだけど、この設定だと私は記憶を失う前と失った後の攻がどうにも同じ人物だと思えなくて、片方が消えてしまったような、すっきりしない読後感になった。
初めて読む作家さん。
お借りしたから読んだけど、表紙に人物が三人ってだけで自分では手に取らないと思う。
ネタバレ
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うーん…、この表紙イラストはどうなんだろう。
内容を表しているとは思うんだけど、私のように誤解して敬遠する人も多いような。
記憶喪失もので表紙の両脇の二人は同一人物なんだけど、そもそも手にとってもらえなければ、裏表紙であらすじもチェックしないわけで。意外性やインパクトはあるかもしれないけど、これで読者が減るならもったいない気もする。
面白かった。
下僕攻(?)が事故で記憶喪失になり、本来の性格である傲慢、冷血タイプに豹変するという話。
同棲しているので、受は攻の態度に反感を持ちつつも、同居を続けて記憶が戻るように協力するのだが、結構ひどい目にあわされる。もともと、攻がしつこく口説いてきて付き合い始めたという経緯があるので、なんでここまでされても見捨てないのかな~と不思議になるぐらい。
そしてもっと不思議なのが、180度態度の変わった相手を同じように愛せるということ。…表面的には変わっても本質は同じというのが、この話の重要ポイントなんだけど、そんなものかなーと思ってしまう。共有してきた思い出も消え、性格も違っていたら、もう違う人なんじゃ?
これが血の繋がった家族なら、また話は違うと思うんだけど。人の本質ってなんだろうと考えてしまう。
続編では(お約束どおり)攻の記憶が戻って、記憶を失っていた間のことを忘れてしまう。振り回される受は大変だ…。よく切り替えられるなあと…。
今度は攻の視点なので、どうして下僕状態になるほど受を好きになったのか分かってくるし、二人がだんだん対等で、自然な関係になっていくところがよかった。
なかなか面白い話なんだけど、この設定だと私は記憶を失う前と失った後の攻がどうにも同じ人物だと思えなくて、片方が消えてしまったような、すっきりしない読後感になった。
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