恋 La saison d’amour

2013年3月30日
洸 海王社 2009/6

春夏秋冬の4部構成。

ネタバレ
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読みやすくはあるけど、カップルの両方ともに感情移入できなかった。
まず、なんでそんなに相手が好きなの?という大前提でつまづいてしまった。
恋愛の相手として、魅力はあるだろうと思う。ただ、「一目惚れしました」の一言で、すべてが説明されてしまっている感じ。
ろくに喋ったこともないのに、相手を駅で待ち伏せし、前置きもなく「抱いてください」と言う。…こんなきっかけでどうやったら恋が生まれるのか理解できなかったが、相手はゲイでもないのに、なぜか主人公をお持ち帰り。
ちっとも意味が分からないまま話が進み、最後まで補足もなし。

仕事では結構しっかりしていそうな主人公の和泉は、恋愛になるとどこまでも卑屈でついていけなかった。攻に何をされても怒らないので、…後輩の女性には怒ってたのになあ、と思ってしまった。
それに「いやらしい人間」とまでは思わないけど、なんでそんなにガツガツしてるの…。性格がウジウジしているせいもあって、うっとうしい感じだった。
洸さんの卑屈受はかなり苦手かも。

攻の若月はゲイでもないのに、顔見知り程度の男に「抱いてくれ」と言われて、戸惑いもなく抱くって理解不能…。
和泉のどこをどう気に入ったのか考えてみると、セックスの相性が良かったんだろうか?と思ってしまう。
きっかけは一目惚れでもいいけど、相手を好きになる理由付けがもうちょっと欲しかった。とくに若月が和泉を好きになった理由がほとんど分からなくて、恋愛ものを読む醍醐味がなかった。

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