聖夜

2013年4月20日 榎田尤利
榎田尤利 大洋図書 発売:2012/12/22

新装版。
このタイトルだし、イブの発売だとよかったですね。
けど、作品を読むと、この発売日のほうがいいのかな?という気になった。

『名前のない色』同時収録。

ネタバレ
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表題作がとくによかった。
…まあ、両思いでも、うまくいかないことってあるよね、と。で、再会→別れの流れがクリスマス前だったので、あ、発売日これでいいのか~と。
受視点のほうは辛いことばかり続くから、途中はちょっと読みづらいんだけど、その分だけラストの甘さが鮮やかだった。北海道で「拡散したい」と言っていた彼が、沖縄で逞しくなる描写がよかった。できすぎな感じもあるけど、なんというか、そのできすぎな展開が逆にリアルというか。
人生の終わりを二人で考えていく続編も素敵。

『名前のない色』は再読。
これもいい話なんだけど、…主人公の抱える「謎」をもっと分かりにくくしてほしかった。見え見えの状態で隠され続けるのが、ちょっと読みづらい。
でも、こっちも続編読みたかったな。

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