リブレ出版 2013/07

漫画の原作とかスピンオフとか昔の作品の新装版とか、そういう但し書きのない、新作が読みたいな~と思いつつ。
漫画を先に読んでから、小説を読んだ。

ネタバレ
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あー、木原作品は感想が書きやすい!
好き嫌いは別として、ポイントが掴みやすいし、これだけは言っておきたい!みたいな感想が自然と浮かんでくるから。

それはそうと…、漫画で結構ソフトな作品だな~と油断させておいて、小説版はやっぱり木原節だった。炸裂とまでは言わないが、他の作家がこれ書いたら(どうしてしまったのかと心配になって)ビビるよ…。

表題作は、なんでこんな悪臭男を見限れないのかね?と思った。いくら昔カッコよくても、いまはホームレス。それでも愛が冷めないって、宇野は粘着系だな~と。
けど、村上が立ち直っていく姿を見てると、宇野によかったね、と声をかけたくなった。

『人でなしの恋』は、これだけの迷惑をかけられても許してくれる村上の友達は寛容だ…と思った。
宇野に助けられた村上が、やっぱり恋愛は無理と思う点には共感できた。相手が恩人だからって恋はできないし。なんとなく付き合っていくより、真面目に考えるほうが誠実という気がする。
ただ、自分の生活が安定してきたからといって、宇野をこっぴどく振るのは違うだろうと…。振るのは、いいんです。他になんぼでも言い方あるだろうと思うだけ。
で、宇野の彼女を巻き込む形で、強引によりを戻すのは…。
しかも「愛せないかもしれないけど」という台詞付。
…すげえ、さすが木原作品の攻、半端なく最低だ!と感心?しました。
こんな木原先生が(担当さんに指摘されて)自粛したという鬼畜な文って、どんな内容だったのか……。
そして、ここまで酷いことをしておいて、それでもハッピーエンドらしくまとめる力技が、良くも悪くも木原節。

今回の痛い系箇所。
特殊清掃描写より、親の自殺後の描写がきつかった…。
それはパチ中毒にもなるわ~。

コメント

はゆた
2013年7月22日10:09

そうそう、油断させられました…(笑)

りょう
2013年7月22日22:00

やった、仲間が!(笑)
…漫画の雰囲気からいって、続編は視点を変えてラブラブ同居話だと思い込んでいました。
油断のしすぎでした。

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