熱砂と月のマジュヌーン(追記)
2013年9月27日 木原音瀬 コメント (2)
海王社 2013/09
ぐえー。趣味に合わなかった。
とにかく早く読み終わりたくて、一気読みになった。
でも、なんでそこまで無理して読む必要があったんだろう?
追記(ネタバレ)
-------------------------------------------
ぐえええ…っていう設定は置いといて。(あ、思い出しちゃった。気持ち悪い…)
まあ、こういう読み方をする作品じゃないのは百も承知の上で、思ったことを書いてみる。
金持ちの息子だった受の家が破産して、父親の奴隷だった男たちに父親の身代わりとして復讐されるという話。
受を奴隷として買った復讐者たちが「本当のことを話しても、一言の謝罪もない」と受の人格を否定するシーンがあって、ここでものすごく引っかかってしまった。
いま、あなたたちがしていることは何なの?と。
受を犯すのは復讐だから除外する。
だけど、他の奴隷が酷い扱いを受けていても、冷静に無視している人間が、なぜ「父親の所業を傍観しているだけで、自分たちを助けてくれなかった」と言って、他人を責められるのか?
受を苛める無駄金があれば、かつての自分たちと同じ境遇の奴隷たちを救えるはずなのに、哀れみの目さえ向けない。復讐のためとはいえ、奴隷のショーまで主催する始末。
この矛盾には、まったく触れられていない。
いくらエンタメ作品でも、薄っぺらいんじゃないか?
そして、最後は復讐者の1人と受がハッピーエンドになるのだが、自分を愛しているという受の言葉が信じられないからといって、盲目になって男娼をしている受を見ても、冷静に観察を続ける攻。…これで好きだといわれても、読者には伝わりません。一応は恋愛小説の体裁を取っているのだから、それぐらいはきちんと書いてほしかった。
最後には、受の愛情が本物だと攻にも分かるのだが、ここに至っても受の口から父親の昔の所業に対する謝罪の言葉は出てこない。
あ、それもスルーなんだ?と呆然。
罪を償うために修道院に入ってました、とか言われても困るが、ここまで相手が何も変わってないのに、受をずっと蔑みの目で見ていた攻は気にならないんだろうか…。
趣味に走るのは(好き嫌いは別として)構わないんだけど、中身が薄っぺらかったのが残念。
ぐえー。趣味に合わなかった。
とにかく早く読み終わりたくて、一気読みになった。
でも、なんでそこまで無理して読む必要があったんだろう?
追記(ネタバレ)
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ぐえええ…っていう設定は置いといて。(あ、思い出しちゃった。気持ち悪い…)
まあ、こういう読み方をする作品じゃないのは百も承知の上で、思ったことを書いてみる。
金持ちの息子だった受の家が破産して、父親の奴隷だった男たちに父親の身代わりとして復讐されるという話。
受を奴隷として買った復讐者たちが「本当のことを話しても、一言の謝罪もない」と受の人格を否定するシーンがあって、ここでものすごく引っかかってしまった。
いま、あなたたちがしていることは何なの?と。
受を犯すのは復讐だから除外する。
だけど、他の奴隷が酷い扱いを受けていても、冷静に無視している人間が、なぜ「父親の所業を傍観しているだけで、自分たちを助けてくれなかった」と言って、他人を責められるのか?
受を苛める無駄金があれば、かつての自分たちと同じ境遇の奴隷たちを救えるはずなのに、哀れみの目さえ向けない。復讐のためとはいえ、奴隷のショーまで主催する始末。
この矛盾には、まったく触れられていない。
いくらエンタメ作品でも、薄っぺらいんじゃないか?
そして、最後は復讐者の1人と受がハッピーエンドになるのだが、自分を愛しているという受の言葉が信じられないからといって、盲目になって男娼をしている受を見ても、冷静に観察を続ける攻。…これで好きだといわれても、読者には伝わりません。一応は恋愛小説の体裁を取っているのだから、それぐらいはきちんと書いてほしかった。
最後には、受の愛情が本物だと攻にも分かるのだが、ここに至っても受の口から父親の昔の所業に対する謝罪の言葉は出てこない。
あ、それもスルーなんだ?と呆然。
罪を償うために修道院に入ってました、とか言われても困るが、ここまで相手が何も変わってないのに、受をずっと蔑みの目で見ていた攻は気にならないんだろうか…。
趣味に走るのは(好き嫌いは別として)構わないんだけど、中身が薄っぺらかったのが残念。
コメント
わかります。
今、私も(これじゃないけど)別のコノハーラを早く読み終わりたい!と思いながら読んでるんです…たった数ページの短編なんですけどね…なかなか終わらない…なんでそこまで無理しようとしているんだろう…ってか、無理できるはずのページ数なのに、終わらないアタシって?…とかなんとか…ブツブツブツ。
しかし…この本、ノベルスですよね?(買ってないけど、たしかそうだったような)
コノハーラだと売れる→だったらノベルスにしよっと→(読者)あれ?海王社ってふだんノベルスで出していたっけ?
足元見てる。
同志よ…!! とにかく耐えてください。(途中でやめると、それはそれでトラウマが残りそうな気がするんです…)
まあ、何のために読むかといえば、BL好きの課題図書的な…?
いやでも、ある意味ここまで読みづらいっていうのも、すごいかもしれませんが。
>しかし…この本、ノベルスですよね?(買ってないけど、たしかそうだったような)
そうなんですよ!!
さすが秋林さん、お気づきでしたか。
GUSHのノベルスってどういうこと?!って感じです。
某出版社がエダさんの新装版、無駄に装丁に凝って値段を上げてたのを思い出しました。
>足元見てる。
まさにその通りだと思います…。