徳間書店 2013/11

完結巻。
これ、3冊通しで、じっくり再読したら、また感想が変わってきそうな気がする。

ネタバレ
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終わりの始まり。
終わりが見え始めてからの緊張感がよかった。
思わず「早く逃げて」と言いたくなった。13年間逃げ続けた二人がここで逃げても、幸せにはなれないんだろうけど。

面白かったし、読み応えは十分だったし、ハッピーエンドにするならこの終わり方しかありえないと思っていたので納得はしたけど…。
これは佐季をめぐる話だと思うから、司と慧介の恋愛はちょっと付け足しみたいだった。事件中の話なのに、後日談ぐらいの印象。

司の心が佐季から離れてしまったのはやっぱり残念。司の気持ちは自然な流れで慧介にシフトしていくだけに、「置いてかれる」佐季がやっぱり切ない。不満はないけど、寂しい。
慧介は魅力的なんだけど、佐季の個性と比べると物足りなかった。いい意味で普通の人で、物足りないがゆえに、一緒にいて心が癒されるのかも。司はその真っ当さに救われたんじゃないかな。

最期に流の言葉が佐季に届いたことと、ラブレターが司に届いたことが感動的だった。
…流のスピンオフ希望。

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