青井秋 KADOKAWA/エンターブレイン 2014/02
新刊。前2冊とは雰囲気が違う表紙だけど、相変わらず爽やか。
ネタバレ
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現代ものでもファンタジーでも、きれいで静かな世界観。出てくるのは優しい人ばかりだけど(悪意は描かれないけど)、だからといって楽園ではなく、辛さや切なさもある。
全体にしっとりした雰囲気がよくて、ストーリーだけを追いかけようとすると物足りない作風だと思う。けど、ディテールをじっくり読むと、なかなか深いものがあったり。
「パラパラッと読まないで。一場面ずつゆっくり時間をかけて読んでみて」って勧めたくなる。
表題作。
高校生がピュアで可愛くて、ほわーっとする。素直でちょっと不器用で、大事に関係を育ててる感じ。取り立てて大きな展開はないんだけど、出会って仲良くなって告白してっていう一通りの流れはあって、恋愛ものってこれだけで十分だな、とか思った。
海辺の景色もきれいだし、方言もよかった。友達がまたいい子で。
再会もの。
高校の時に関係が終わっているのだから、一度は諦めたんだろうけど、諦めきれなくて…という王道設定がよかった。
気長に待ってくれる先輩の包容力が素敵。いい男だ~。
狐。
美しいファンタジー。少し謎が残るところも味になってた。この長さでガッツリ説明されたら、くどいし。
こういう短い場面だけを印象的に切り取って、雰囲気をしっかり出せるところが、小説にはない漫画や映画のよさだと思う。小説でも同じことはできるけど、「意味不明」で終わってしまう確率のほうが高い気がする。
脚本家の話。
一人の青年に出会うことで、永遠の命よりも儚い人の一生を選び取るというドラマティックな話なのに、穏やかで幸せそうでよかった。同僚さんが渋くてカッコいい。
新刊。前2冊とは雰囲気が違う表紙だけど、相変わらず爽やか。
ネタバレ
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現代ものでもファンタジーでも、きれいで静かな世界観。出てくるのは優しい人ばかりだけど(悪意は描かれないけど)、だからといって楽園ではなく、辛さや切なさもある。
全体にしっとりした雰囲気がよくて、ストーリーだけを追いかけようとすると物足りない作風だと思う。けど、ディテールをじっくり読むと、なかなか深いものがあったり。
「パラパラッと読まないで。一場面ずつゆっくり時間をかけて読んでみて」って勧めたくなる。
表題作。
高校生がピュアで可愛くて、ほわーっとする。素直でちょっと不器用で、大事に関係を育ててる感じ。取り立てて大きな展開はないんだけど、出会って仲良くなって告白してっていう一通りの流れはあって、恋愛ものってこれだけで十分だな、とか思った。
海辺の景色もきれいだし、方言もよかった。友達がまたいい子で。
再会もの。
高校の時に関係が終わっているのだから、一度は諦めたんだろうけど、諦めきれなくて…という王道設定がよかった。
気長に待ってくれる先輩の包容力が素敵。いい男だ~。
狐。
美しいファンタジー。少し謎が残るところも味になってた。この長さでガッツリ説明されたら、くどいし。
こういう短い場面だけを印象的に切り取って、雰囲気をしっかり出せるところが、小説にはない漫画や映画のよさだと思う。小説でも同じことはできるけど、「意味不明」で終わってしまう確率のほうが高い気がする。
脚本家の話。
一人の青年に出会うことで、永遠の命よりも儚い人の一生を選び取るというドラマティックな話なのに、穏やかで幸せそうでよかった。同僚さんが渋くてカッコいい。
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