理不尽な熱情

2014年5月18日
洸 雄飛 2007/03

面白かったけど、納得のいかない読後感。

ネタバレ
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専務×ルポライター。
殺人の加害者の息子(受)と被害者の息子(攻)だけど、被害者のほうは人妻に手を出して夫に殺された(と思われている)のに、こんな一方的に加害者の息子を責めるのも変な話…。
むしろ両親をいっぺんに亡くした加害者側の息子のほうが、幸せだった家庭を奪われたという理由で不倫男の被害者を恨んでも仕方がないような。
世間では「痴情のもつれ」って、あまり同情されないし…。

そして、真実は攻の叔父が犯人で、受の両親は巻き込まれて殺人と不倫の汚名を着せられて殺されてしまったという完全な被害者だった。
…攻、受に対する自分の言動を振り返って、もっと謝ってもよくない?
なにが理不尽って、攻の態度じゃないかと思った。

ただ、この攻、結構いい人で魅力もある。
恨みに思っている相手なのに、危なくなれば助けるために飛んでくるし、受から申し込まれていた取材もきちんと応じる。
受も仕事熱心な男前で、いいキャラだった。

小冊子も甘い話でよかった。

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