蒼竜社 2014/05

こちらはイラスト買い。
ちょっと等身が長すぎる気がしたけど、やっぱりきれいだな~と。

ネタバレ
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「尻軽な受が、寡黙な攻を誘惑して…」という話のようでいて、実は「気のない男にアプローチを続ける片思い」の話だった。
切なくはないけど、無自覚に一生懸命というか。
攻の吉澤の気持ちが読者にも分からないだけに、受がちょっと優しくされると「やっぱり脈がある?」と思ってしまったり。片思いの雰囲気がしっかり味わえる1冊だった。
「片思い感覚」が強いのは、攻の気持ちがほとんど描かれないせいもある。好きでもないのに、なんで何度も食事に誘ってくるのか。逆に、好きだと自覚したはずなのに、なんで1か月も連絡してこないのか。読み終わってみても、攻の行動はさっぱり理解できない。
両思いになるラストでも「あ、好きだったんだ?」と確認したくなるような感じ。
攻視点の話がなければ、かなり物足りなかったかもしれない。

相変わらず(?)構成は読みづらい。料理やお菓子、飲み物の描写が詳しくて、読んでいて楽しいのだが、恋愛のほうはダラダラとした展開が続く。主人公が刺されるという大きな事件が起こるのに、それがきっかけで恋愛が発展するわけでもないという…。むしろ一歩後退というか。
最近のかわい作品はディテール重視のことが多いような。話のリズムが悪いから、読みづらく感じる読者も多そう。
私は雰囲気やディテール重視の日常系作品が好きだから、結構好きだけど。

それにしても、出てくる食べ物が本当に美味しそう!
2人が将来持つ予定の、美味しい和食とコーヒーが楽しめる店、かなり行ってみたい。

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