幻冬舎 2014/07

表紙の猫のおしりがラブリー。

ネタバレ
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読みやすいけど、どうもピンとこない作品。夏に温泉ものという微妙さそのままに(?)、内容も悪くないけどなあ?というような感想。

女装受より女装攻のほうが好きだ!…という趣味なので、そこはよかったんだけど。
まず、女将が女装の男だって秘密を暴き立てて、わざわざ出版物で公表する必要ある?と首を傾げてしまう。温泉宿の女将が男だと分かっても、別にショックを受ける客なんていないだろうに、「お客を騙すのはよくない!」と大騒ぎするのも、なんだかよく分からない。
町内でバレた後は「着物のイケメンがお出迎え」って宿にしてもよかったような。

朱川はもう少し包容力のあるタイプだったらなあ。なんだか怒ってる印象ばかり残ってしまった。
主人公が朱川を好きになった理由が、後から明かされるのもよくなかったかも。この人、そんなに魅力的かなあ?と思ってしまった。

主人公の穂積は、感情が動くポイント(好きになる→秘密を知りたがる)が理解しづらかった。穂積に感情移入しづらいから、話にもいま一つ乗り切れない。
後半、活躍したのはよかったけど、「茜谷を取材したことがきっかけで編集の仕事の面白さに目覚めた」みたいな、ベタな展開がないのが物足りない。仕事にこだわりがないなら、遠距離恋愛を続けるより引っ越しちゃえばいいのに。

挿絵は過去と現在を同時に見せる絵が面白かった。特別上手いとも思わないけど、すっきりしててきれいというか。

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