花房マミ 大洋図書 2014/06

初読みの作家さん。

ネタバレ
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ちょっとずつ仲良くなっていく過程はよかったんだけど、初対面で「嫌い」と言ってみたり、後から事情が分かっても「なんだそりゃ」と言いたくなるような言動が多くて、それがちょっと…。
それでも、前半は面白かったけど、後半は失速した。
まず、受の卑屈さが、事情が分かっても好きになれなかった。身を引こうとするのも、攻に「家族と仲良くするために政略結婚しなさい」と言っているのと変わらない気がして、切なさも感じなかった。
受の母親の行動は突っ込みどころでしかない。引きこもり?になってしまった息子のためを思って、ある日いきなり「あんたなんていなければよかった」と捨台詞を残して男と出て行ったそうで。母親はちょっと精神的におかしかったということで説明はつくけど、なんで優しい(ついでに金持ちの)再婚相手がそれを止めないのか…。
祖父が亡くなった時に葬式にも出なかったの? 「親戚が隠していた」ということは、親戚は母親から養育費を受けとってたとしか思えないけど、息子から伝わるかもしれないのに、しつこく悪口を吹き込むかな。母親は写真の1枚も要求しなかったんだろうか…。設定に矛盾がありすぎて、ストーリーを楽しめなかった。

あと、当て馬として出てきた攻の幼馴染のワガママ美少年ぶりは、BL世界にしか生息しない生き物だなあと思った…。

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