牧山とも イースト・プレス 2014/05

初めて読む作家さん。

うーーん…。
あんまり読みづらいから、早く読んでしまおうと思って、歯を食いしばって読んでしまった。途中でやめればよかったのかも。

弁護士ものということを意識したのか、元からこういう書き方なのか(初読みだから、よく分からない)、地の文でも台詞でも変に堅苦しい言い回しを遣ったり、慣用句を多用したりで、やけに素人くさい。普段から文章を書いている人とも思えない、読みづらい文章だった。
とくに、慣用句を使い過ぎるのは「難しい言葉を覚えたから、早速使ってみたよ!」っていう小中学生の文章みたいになるから、普通は避けるし、プロでは珍しいと思う。

ストーリーの大事なところをすっ飛ばすので、感情移入しづらかった。
いや、そこは一行で済ませないで、じっくり書いてよ!という部分が多くて、逆に似たような場面が繰り返されたりする。例えば、恋愛ものとして大事な同居や告白の経緯は回想だし、ずっと口説かれていた受が自分の想いを自覚する場面も「説明」という感じで…。あらすじを読んでるみたいだった。

弁護士同士の話なのに、仕事描写がまったくないのも残念すぎる。
有能な弁護士で、嫌がらせをしてくる同僚には容赦ない毒舌で応じて、「悪魔」とまで呼ばれる攻だけど、その毒舌の中身は「あなたは知能指数が低い」ときた。これって、幼稚園児がケンカ相手に「バーカ、バーカ」と言うレベルでは…。頭のいい人の台詞とは思えない。

色々書いたけど、まったく気にならないという人もいるんじゃないかなー。
個人的には、キャラもストーリーもわりと好きなのに、書き方に問題がありすぎて疲れた。

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