早いもので2014年も今日で終わり。

今年もお世話になりました。
皆様、よいお年をお迎えください。

昨日、ようやく仕事納めだった。
今日は朝から大掃除して買い物して、夕方に帰宅。
息切れしつつ、毎年恒例のBL読書感想の総まとめを。
漫画をあまり読まなかったから、小説10冊、漫画5冊で。

※私が今年読んだものを選んでるだけで、今年の出版とは限りません。
※評価ポイントは、私が好きかどうか。まったく公平性はありません。

~BL漫画ベスト5~
今年は5冊選ぶのがやっと…。
読んだ作品数が少ないせいもあって、面白かった!と手放しで思えたのは、この5冊ぐらい。
これと思える作品には出会えなかった。
青井さんが2作品入ってるのは、作風が趣味に合うからだと思う。

1 『花とスーツ』 伊東七つ生
表題作がすごくよかった。(私の趣味に合った)
植物園みたいな、大きい公園も素敵だったし、クールなスーツ姿の上司受というのが好みにドンピシャで(笑)
蓮池はクールなのに、嫌味とか決して言わず、素直で真面目なところも好み。平岸も人懐こくて可愛い。…蓮池のほうが攻の平岸より少し背が高いような気がして、どっちなんだ?と最後まで悩んだ。平岸が可愛い顔で髭を生やしてるあたりも戸惑いポイント。髭受でもよかったけど(笑)

2 『百年結晶目録』 青井秋
美しい景色が繊細に描かれていて、キャラと一緒にゆったりとした旅を楽しめる。
一緒に旅をするなら、こういう人たちがいいだろうなと思った。静かな雰囲気の話だから、鉱物の図鑑を眺めているような感覚にもなる。優しい中にも悲しみや切なさがあって、結構、奥深い話だった。鉱石に数億年のロマンを感じるように、彼のこれからの百年にもロマンがあると思う。

3 『STAYGOLD』 秀良子
家族もので、群像劇という感じ。血の繋がらない叔父と甥。
主人公が中学生か~と微妙に思ったけど、いい男に育ちそうなお子様で。
恋愛対象にしたら、思いっきり犯罪ですが…。叔父さんがたまに色気あって、いいなあと。チャラい弟と無口な親友の関係も気になる。

4 『それでも、やさしい恋をする』 ヨネダコウ
面白かった。地味~にのんびり、ちょっと切ない話。
キャラも魅力的だし(モテるのも納得)、展開に意外性がないのが、逆に恋愛話に浸れてよかった。ゲイとノンケのカップルということで、「どこかで読んだような」典型的な話。けど、ありがちなものを最後まで飽きさせずに丁寧に描くあたりがすごいし、男同士だけど普通の恋愛という感じで共感しやすかった。

5 『君によせるブルー』 青井秋
短編集だけど、全体にきれいで静かな世界観。
優しい人ばかりだけど、楽園ではなく、辛さや切なさもある。表題作は高校生がピュアで可愛くて、ほわーっとする。素直でちょっと不器用で、大事に関係を育ててる感じ。友達がまたいい子で。脚本家の話は、一人の青年に出会うことで、永遠の命よりも儚い人の一生を選び取るというドラマティックな話なのに、穏やかで幸せそうでよかった。同僚さんが渋くてカッコいい。


~BL小説ベスト10~
漫画に比べれば、好みの作品に多く出会えた。
ただ、感動作はほとんどなくて、「まあまあ面白い」って感じ。3位以下は順番に悩んだ。
今年は「最後まで読むのが苦痛…」という作品の当たり年で、いっそ「ワーストランキング」にしようかと思ったぐらい…。
個人的には、高遠作品が少なかったのが残念だった。

1 『東方美人』 かわい有美子
十年ぐらい?刊行がストップしてた作品。東西冷戦中の西ベルリンにいる東側のスパイが主人公。
骨太設定で読み応え十分。その分、テーマが重すぎて読みづらくもあるけど、とにかくキャラが魅力的。アレクセイが謎めいて気まぐれに見えるサエキに惹かれていく気持ちがよく分かるし、サエキがアレクセイの優しさに癒されるのも納得。
2冊できれいにまとまって、長年待ってたかいがあった。

2 『灰とラブストーリー』 砂原糖子
ご当地もの。
灰との戦い?だけでもご当地ものとして面白いけど、職業ものとしてもよかった。
口の悪い久我山だけど、意外と素直にアドバイスを聞いたり、会社の同僚に親切にしたり、仕事熱心でいい奴だな~と。
それにしても、鹿児島の降灰がそれほどひどいとは知らなかったなあ…。

3 『汽車よゆけ、恋の路 ~明治鉄道浪漫抄~』 久我有加
時代ファンタジー。
神様が出てくるわりに、昔ながらの村社会が時代の波に押し流されていく様子や、土着の信仰が徐々に薄れていく過程がリアルに描かれている。
しっかりこの時代のことを調べてあって、読み応えがあった。

4 『nez[ネ] Smell and Memory』 榎田尤利
特殊能力サスペンス?
エダ作品では(私にとっては)よくあることだけど、キャラが好みじゃないんだよなあ。でも、面白くなってきたし、続きが楽しみ。

5 『王様、お手をどうぞ』 夕映月子
社交ダンス。
受の性格がさっぱりしていて好みだった。見た目も中身も日本人離れしていて、はっきり主張するけど、押しつけがましいところがないのもよかった。

6 『ロクデナシには惚れません』 李丘那岐
刑事もの。(先輩×後輩)
話のテンポもよかったし、事件と恋愛のバランスもちょうどいいぐらい。
なんといっても「憎めないキャラ」がよかった。欠点になってしまいそうなところが、愛すべきところになっている。

7 『虹の球根』 玄上八絹
『トイチの男』のスピンオフ。
素直で頼りない不思議ちゃんの話なんだけど、案外面白かった。
じっくり不思議ちゃんの生態(…)と生い立ちを描いてるし、絵に関する主人公の葛藤も重くならない程度に書かれていて読み応えがあった。意外性が用意されてるのもよかった。

8 『夢みるアクアリウム』 真崎ひかる
謎の男×家出くん。
主人公の家出がなんだか唐突に感じたけど、見知らぬ男と山荘に閉じこもって、少しずつ距離を縮めていく過程が楽しかった。水槽の中みたいな雰囲気がきれいだったし、ありそうでいて、今まで読んだことのない設定なのがよかった。

9 『潜入捜査~美しく淫らな男たち~』 松雪奈々
軽いノリの公安もの。
テンポがよくて、変に重くならないから、読みやすくてよかった。攻は軽い感じの男前で魅力があったし、なんといっても事件ものではオマケになりがちな受がきっちり活躍しているのが嬉しい。

10 『飼い犬に咬まれました』 李丘那岐
元ヤクザ×金貸し。
期待してなかったのに、面白かった。とくにキャラがいい。宗太は若いのに、しっかり自分の生き方があるところが凄い。金を貸す時の無茶な条件が…えげつないけど、納得できる。志賀はまったくワンコらしい可愛げがないけど、恋愛に関しては可愛いところもあるかも。

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