心交社 2016/04
ネタバレ
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ニコ視点の話は面白かった。もっと痛い話かと思ってたけど、ニコは案外強くて、切ないけど、それほど痛くはなかった。
ニコから見た榮は魅力的。まあでも、自殺しようとしてる人と自然体で話せる中学生っていうのは異常っていうか、小説の中でしかありえない人物設定で…。若干、ここで萎えた。
で、ニコの片思いがクールダウンした時点で、「王子はもういいじゃん、次の男見つけなよ」って気分になってしまった。そのせいで、榮視点にシフトした表題作では、あまり応援する気になれなかった。榮は悪い人じゃないけど、本人視点だと男としての魅力が伝わってこないというか。「まあニコが幸せなら、いいんだけど……」という微妙な読後感になった。
どーでもいいが、この「ずっと片思いをしてた主人公が相手に見切りをつけた後で、相手から強く言い寄られて、すっかり立場逆転」っていう構成は、木原さんのお得意パターンで、あ、似てるな、と思ってしまった。
そのことに難癖をつけたいわけではないけど、凪良作品を読んでると、ちょくちょく木原作品が頭にちらつく。系統が似てるのかもしれない。
ネタバレ
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ニコ視点の話は面白かった。もっと痛い話かと思ってたけど、ニコは案外強くて、切ないけど、それほど痛くはなかった。
ニコから見た榮は魅力的。まあでも、自殺しようとしてる人と自然体で話せる中学生っていうのは異常っていうか、小説の中でしかありえない人物設定で…。若干、ここで萎えた。
で、ニコの片思いがクールダウンした時点で、「王子はもういいじゃん、次の男見つけなよ」って気分になってしまった。そのせいで、榮視点にシフトした表題作では、あまり応援する気になれなかった。榮は悪い人じゃないけど、本人視点だと男としての魅力が伝わってこないというか。「まあニコが幸せなら、いいんだけど……」という微妙な読後感になった。
どーでもいいが、この「ずっと片思いをしてた主人公が相手に見切りをつけた後で、相手から強く言い寄られて、すっかり立場逆転」っていう構成は、木原さんのお得意パターンで、あ、似てるな、と思ってしまった。
そのことに難癖をつけたいわけではないけど、凪良作品を読んでると、ちょくちょく木原作品が頭にちらつく。系統が似てるのかもしれない。
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