きゆひこ フロンティアワークス 2016/05/21

初めて読む漫画家さん。
デビュー作らしい。短編集。

ネタバレ
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キャラの顔があっさりというか、みんな薄い顔なのがちょっと気になる。あと、同じ顔だから、髪型でしか見分けがつかない。なんというか、表情まで似てる…。

表題作。
主人公が内気で頼りなくて、水族館のダイバーが大人っぽい雰囲気だから、主人公が受だと思ったら、逆だった。
当て馬も年上で、なんか攻っぽいから、騙された(笑)
爽やかな話だけど、主役カップルはただ待ってるだけで、恋愛を頑張ってるのは当て馬だけなのが残念。そのせいか、しっかりハッピーエンドなのに、あまり盛り上がらなかった。

『ともだちの間』
なんか消化不良な終わり方。バッドエンドなのはいいんだけど、薄ぼんやり登場人物全員が不幸っていうのが疲れる。

『あとかた』
なぜ同級生に最後まで丁寧語…。再会の場面も、強制されている雰囲気じゃないのに「やめてください、警察呼びますよ」って、売春かどうかすら分からないのに邪魔する意味が分からない。外でやるのは非常識って不快に思ったなら、分からなくもないけど…。
なんか最初から最後まで、主人公にまったく共感できなかった。
あと、「かわいそうです」って台詞にムカッとした。

よく「かわいそう」は上から目線の言葉だって意見を目にするけど、同情って上からなのかなあ?と疑問に思ってた。で、この台詞に反射的にムカッとしたんで、なんでだろ?と考えてみた。
同情をベースにした言葉でも、「辛かったね」とか「大変だね」って言い方なら、素直に受け止められそうだし。
何が違うのかと思ったら、「辛い」とか「大変」は、「私は辛い」とか「私たちは大変」とか、自分の状態を説明するときにも使う言葉だから、「上から目線」じゃないってことなのかも。「私はかわいそう」っていうのは特殊な使い方で、普通「かわいそう」は他人への感想だから。
作品とは直接関係ないけど、ちょっとスッキリした。

『ほしぞら~』
爽やかだけど、薄味。うーん…、なんかあまり印象に残らなかった。
映画のロケ地で同じくファンの女の子と出会ったけど、実は女装した男でしたっていうネタ一発勝負の作品なのに、パワーがなかった。

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