決まりましたか

ノーベル文学賞って毎年知らない人が受賞するんで、今年もそうだろうと思っていたら、珍しく名前を知ってる人が受賞して驚いた。
あ、去年みたいな超例外もあるか（笑）

毎年、ノーベル文学賞の季節は憂鬱になる。
「村上春樹は受賞できるのか？！」と騒がれるのが、すごく嫌。
「受賞できるか？」と騒がれ始めてから、何年経つんだろう。
ご本人も迷惑していると思う。賞が欲しいなんて言ってもいないのに、まるで本人が欲しがっているかのような報道。
他の方が受賞すると、「春樹には無理だと思ってたよ」と馬鹿にする人間も多い。
本人がそこを目指してるなら、引っ張り出されてもまだ我慢できると思うんだけど、放っておいてほしいと思ってるのに、毎年、毎年…。
理不尽な話で本当にうんざりする。

伊坂幸太郎が直木賞に５回ノミネートされて、６回目には選考自体を断ったという話を思い出す。（選考の候補者にはノミネート前に打診されるらしい）
そりゃー、自分で賞に応募したわけでもないのに大騒ぎされて、選考委員に言いたい放題に（もちろん人前で）作品を貶されて、「はい、また落選です」と５回も言われりゃ、誰でも嫌になると思う。

ノーベル文学賞の場合、ノミネート作品が公にされないから、伊坂みたいに「選考対象から外して」とも言えない。
つまり、受賞しない限り、死ぬまでこの騒ぎが続く可能性もあるわけで…。
村上春樹が気の毒でならない。