うえだ真由 新書館 2006/04

だんだんあらすじをつけるのが面倒になってきたので、省略〜。

ネタバレ

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ダイバー×作家。
表紙で受が長髪だから避けていたのだが、読んだら面白かった。
キャラは、全然好みじゃないけど好きだなあ。
作家のほうは本当はガサツでワガママだけど、人前では猫を被っているという設定。BLでこういう設定のキャラだと味付けが濃過ぎて、これはもうただの顰蹙な人なんじゃ…となってしまうことが多いけど、うえだ先生の場合は必ず可愛い個性の範囲でおさめてくれるので、私にはものすごく読みやすい。で、話の後半や続編とかで攻が受の(逆パターンもある)魅力を言葉で語ることがあっても、そうだよね!と頷けるのが嬉しい。
このあたりがきっちりおさえてあるから、多少趣味に合わなくても多少年の差でも(この作品は違うが)楽しく読めるらしい。

海に潜るのって楽しそうだ。ついでに沖縄での生活も。
攻は海中心の生活をしていて、なんだかついていくのが大変そうな人だが、受も人気作家なので合わせるのが大変なのはお互い様という感じ。で、この二人はお互いに上手く生活を合わせていて、しかも性格的にも相性がよくて、よき理解者というポジションになっているので、いい相手に出会えてよかったなあとほのぼのした気分になった。
うえだ真由 新書館 2006/10

作家さんへの愛があれば多少の年の差なんて…。
攻が年下なら大歓迎なんだけど。

世里の家に、父の教え子・建志が、居候としてやってきた。大学教授の父は不在がち、母代わりの祖母は長期入院中、一人暮らし同然の生活を満喫していた世里の毎日は一変。建志はでかい身体で威圧的なオーラを漂わせ、何かにつけ世里の素行に口を出す。反抗したくても敵わないのは一目瞭然。それでも互いのペースが掴めかけてきたある日、祖母が息を引き取った。その時見せた建志の優しさに…?12歳年の差ラブ。

挿絵がちょっと苦手系の絵柄だったので、画像は出さなかった。
なんかね…いきなりやってきた同居人に生活ペースを乱されたり、指図されたりという話が好きじゃないのです。作品の良し悪しや面白さとは関係なく、そういう状況は私にとって我慢のできないことなので、読んでいてイライラするから…。コメディでも、あんまり過剰にやられると私には面白くなかったり。
そんなわけで口うるさい年上攻も苦手なのだが、建志は押すべきところと引くべきところを使い分けられるタイプなので、趣味に合わなくてもそれなりに読めた。
受はこういう設定の小説にしては珍しく、しっかりとしたタイプだったので好みだった。好き勝手にやっているようで、大人だし、素直だし、いい子だと思う。年上の男にただ甘えるだけではつまらないが、建志にだけは甘えてもいいんじゃないかと考えるあたり、共感しやすい。
甘みはしっかりついてるけど、ベタベタになりすぎないところもよかった。苦手系の素材だったが、調理法が好みに合っていたので楽しく読めた。
うえだ真由 新書館 2004/10

こんなにうえだ作品ばかり買って…と大量買いしたときはちょっぴり後悔していたのだが、むしろ大人買いした自分を褒めてあげたい。

ネタバレ
男でも女でも、誰とでも寝るんだって―そんな噂を持つ桂真のBMWに傷をつけてしまった睦。代償に熱帯魚の世話を引き受けることになるが、約束の日、桂真のマンションで睦を待っていたのは、銀の鱗きらめくアロワナだった―。及び腰ながらも世話を続けるうち、無口で冷たい印象のある桂真も、睦には穏やかな表情を向けてくれるようになる。だが、桂真の留守中アロワナが弱り始め…。アクアリウム・ロマンス。
どれを読んでも癒される…。弱っているので、癒し系はありがたい。
切なかったり痛かったりしてもバッサリ斬られることはない柔らかな話、派手過ぎず地味過ぎない設定、まともで感情移入しやすく、バランスのいい性格のキャラが多いこと、話の筋道がしっかりしていて途中で飽きたりしないこと。…疲れているときでも読みやすい条件が揃っている。
かといって、優しすぎたり繊細すぎたりもしないので、物足りなさもない。いいなあ、好きだなあ。
あ、この作品の感想も書こう。
「恋しちゃったv」って話じゃなくて、友達としての距離がゆっくりと縮まっていって、相手の意外な脆さに触れて…っていう話が、明るいのに静かな感じで進んでいくのがいい。作りこんだ雰囲気でもないしテンポもいいんだけど、独特のしっとり感がある。派手な事件なんかなくても、全然退屈なんてしない。わざとらしさを感じないキャラの個性と話の展開がよかった。
綺麗系の攻・桂真はクールで不器用な、私の好みストライクゾーンだし、あくまで等身大キャラかと思っていた明るさが取柄って感じの受・睦は、自然に気遣いができるタイプで、包容力と可愛さがセットになっているという魅力的な子だった。
とくに攻視点の続編のほうでは、普通そうに見えて実はかなりカッコいい睦のよさがよく分かったし、桂真は考えていることが分かると不器用なところがさらに可愛く思えた。
絆が深まるきっかけが描かれているが、日常の積み重ねがあったからこそ、と思えるところがよかった。相性がいいというか、お互いがいることで幸せになるっていう、一番のハッピーエンドに気が付いたらなっていたというようなラストもよかった。
ところで結構重要キャラ?のアロワナ。でかくて不気味な肉食魚というイメージしかなくて、飼うのは悪趣味だと思っていたのだが、こんなに頭のいい魚だったなんて初めて知った。
自分で飼いたいとまでは思わないが、作品に出てくるアロワナたちには愛着がわいてしまった。決してかわいくはないけど…。
うえだ 真由 新書館 2003/04

タイトルがわりと好き。

高校生活を物足りなく感じ、アルバイトに精を出していた帆高は、臨時のバイトを頼まれた先で社員の寿之と出会う。仕事の出来る寿之に憧れを抱き、他の人より少しだけ特別扱いされて嬉しいと思い始めたバイト最終日、家まで送ってもらった車の中で、当たり前のようにキスをされ―。キスはくれるのに言葉はくれない寿之に、帆高は…!?書き下ろし甘々温泉旅行も収録。
ネタバレ

年の差で年上攻。以前ならこの設定だけでスルーしたよなあと。
年下攻×オヤジ受ブームはまだ続行してるんだけど、うえだブームが勝ったらしい。
26歳で大人の余裕か…。26歳ぐらいじゃ若造でガキ呼ばわりな小説ばかり読んでいるせいか、なんだか新鮮な設定だった。
あー、でも自分が高校生のときのことを考えると、社会人ってだけで大人に見えていたかも。
内容はまさにあらすじに書いてある通りなのだが、帆高の年相応な悩みや、生意気なんだけど可愛いところに好感が持てて、のんびり楽しめる。すれてないし、うざくもない、バランスがいいタイプ。
寿之のほうもまあカッコいいとは思うが、高校生相手なんだからもうちょっと甘やかしてやってもバチは当たらないだろうというか、もう落ちてるんだから駆け引きいらないじゃんとか。でも、こちらも年相応に「大人」でよかった。あとはもう年齢に関係ない部分だよなあと。
温泉の続編のほうも、子供相手にあんまり意地悪しないでさあというのが率直な感想だが、この攻はそういう性格なのでした。そこが魅力なんだよねー。
甘いし、可愛いし、ほわーっと楽しめる読みやすい話だった。
うえだ真由 新書館 2005/10

冬のベタな話、3作目。(←私が読んだ順番)

完全ネタバレ

あらすじ
里央は親友の陽史に密かに想いを寄せていた。だが陽史の恋人が半年間の留学に出発した日、見送りに行ったふたりは事故に遭い、陽史が記憶喪失になってしまう。彼女の存在も忘れた陽史は、親身に面倒を見てくれる里央を自分の恋人だったと思い込む。ずっと叶わぬ恋だと諦めていた。でも、ひとときでも陽史の恋人になってみたい―。その気持ちに抗えず、里央は陽史のキスを受けてしまい…。罪と愛の幻想曲。
陽史の留学した彼女は、政治家の娘で婚約者までいるため、二人は人目を憚って付き合っている。親友の里央だけがそれを知っていて協力しているという状況。記憶を失った陽史は「自分には恋人がいたらしい」、「でも人には隠していたらしい」と悟り、男の里央が恋人なら辻褄が合うと思うのだが。
このあたりの流れにBLFT特有の強引さ、無理を感じないので、記憶喪失ものであっても引っかかりがなく読みやすかった。
里央が最初に嘘をついたときは、おいおいおい…とついていけないものを感じた。絶対にしてはいけないことだし、後から自分が苦しくなるだけなのは目に見えている。でも、魔が差してしまう感覚が分かるだけに、やめとけ、やめとけっていう心配から苛立ってしまったりもした。陽史が記憶を取り戻そうと頑張りながら、だんだん里央に惹かれていくのが分かるので、嘘を積み重ねていく状況がすごく痛々しい。
撤回する機会はいくらでもあったのに、里央は深みにはまり、罪悪感に押しつぶされていく。陽史の本当の恋人の黎子のことを考えれば里央のやっていることは許されないが、黎子のほうがちょっと狡い付き合い方をしていただけに、一途な里央がかわいそうになってしまった。とくに最後に思い出を作ろうと旅行する場面は、明るく甘い分だけ切なくなった。
黎子の帰国に合わせて真実を告白した里央に対しての陽史の返答がよかった。まったく責めなかったら、やっぱり嘘っぽい。記憶を失う前は黎子のことを本気で好きだった、里央のことは友達としてしか見ていなかった、というところが、確かにベタな話なんだけど一本筋が入っていて、感情移入しやすい。「怒ってるけど、それ以上に好き」だから黎子より里央を選ぶというラストが甘くてよかった。
続編のほうも、陽史の甘やかすだけじゃない包容力があってよかった。里央のほうには、うじうじしててちょっとイラつかされる。でも騙していたことに罪悪感を持ち続け、萎縮してしまうような真面目な子だからこそ切なくなったり応援したくなったりするんだろうなあ。

私の趣味とはちょっと違うんだけど、切なくて可愛らしい、いい話だった。
うえだ真由 新書館 2007/02

密林って画像出ないことが増えたなあ…。
まあそれはいいとして。
ネタバレで。

あらすじ。
お天気キャスターの柚生は、帰省中に倒れ運ばれた先の病院で、高校の頃の親友、知明と再会する。それは、卒業以来連絡を絶ち、忘れようと努めた片想いの相手でもあった。ストレスで胃を壊し、そのまま実家で療養することになった柚生は、早く東京に戻らなくてはと焦る一方で、再び近づいた知明との距離を心地よく感じ、恋心を再燃させていく。そしてどうやら、想いは一方通行ではないようで……? 同窓生再会ラブv


雑誌掲載時に読んで、ムリ!と早い段階でリタイアしたのだが、今うえだ先生ブームだから、設定が趣味に合わなくても問題ないわと読んでみた。やっぱり面白かった。
この設定の何が悪かったのか思い出せない。たぶん受の名前が気に入らなかっただけだ…。設定が趣味に合う、合わないじゃなくて、雑誌掲載時は粗探ししながら読んでいるんだってことに気付いた。うーん。雑誌をじっくり読めるほど時間がないから、冒頭がものすごくキャッチーな作品以外は見切りをつけるようにしているんだけど、もったいない読み方をしてるなあ。

もしかしたら年下攻より好きかもしれない、同い年もの。
テンポもいいし、挫折を味わっている真っ只中なのに暗くなりすぎず、読みやすい。長年の片思いが両思いに変わって終わりかなと思っていたら、さらにその先があって、むしろそっちがメインという感じで読み応えがあった。
これは私の個人的な事情をモロに反映しているのでまったく人様には参考にならない感想だけど、途中の展開でちょっとぐっさりきた。
知明が、柚生が挫けそうになったときに「諦めずに頑張れ」というような説得をするのだが、それがものすごく厳しく感じてしまった。
そんなに頑張らないといけないのか。頑張っても駄目ならどこかで方向転換しないといけないし、諦めることも必要だったりしないのか、とか。ついそんなことを考えてしまった。
といっても、知明は家庭の事情で夢を諦めた人なのでこの台詞は共感できるものだし、柚生にとってはいいアドバイスだったし、この台詞があったからラストで感動したんだけど。それに挫折して終わってしまうような物語は読みづらいし、挫折から成功への転換というのは読んでいて勇気付けられるので、この展開には満足している。
続編も二人の絆がさらに深まっていて楽しかった。
うえだ真由 幻冬舎コミックス 2005/07

うえだブーム継続中。

完全ネタバレ感想

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幼馴染の再会もの。8年ぶりに戻ってきた晴一は千波の幼馴染で初恋の人。千波が約束を破り、待ち合わせの駅に行かなかったことが答えになり、二人の恋は終わり連絡が途絶えていたのだが……。

晴一は過去のことを一切語らず穏やかで、主人公のほうから別れる決意をしたらしいが、具体的に何があったのかは伏せられたまま回想を交えて話が進んでいく。こういうパターンだと過去のことを話し合うときに、主人公が厳しい言葉で責められたり傷つけられたりすることが多いと思うけど、この話では晴一のほうも千波がなぜ別れを決意したのか十分理解していて責めることがない。だから、晴一がなぜ突然戻ってきたのか分かっていない段階でも、8年という長い間連絡が途絶えていたことに説得力がある。
回想によって明かされる8年前の「事件」は、二人に非があるとはまったく思えず、別れるという決断がもどかしくなるほどだ。だが、責任があろうがなかろうが、傷ついた人がいるのに気にするなというのが無理な話で、二人とも優しくて真面目な性格だということはきちんと描写されているので、この時点ではこの決断しかなかったんだろうと共感ができるし、納得がいく。責任がなくても前に進むことができなかった千波に必要だったのは誰かの許しの言葉だったんじゃないかと思う。
このとき千波が「自分たちは悪くない」と自分に言い聞かせて(実際悪くないんだけど)晴一と東京へ行ったとしても、罪悪感に押しつぶされてしまって続かなかったんじゃないかという気もする。
話が逸れるが、千波の強烈な祖母や嫁として耐える母親と違い、妙に影の薄い父親の様子が事件の騒動の場面でさらっと描写されているのが上手いと思った。主人公の父親に対しての感情が行間に出ていてよかった。
二人は8年前に想いを確かめ合い、同時に苦い経験に繋がった思い出の海に行って、記憶を上書きしていくことで過去を乗り越える。そこで晴一がアメリカに留学するという事情が初めて明かされ、一緒に行ってほしいといわれる。いきなり厳しい選択を迫られる千波は大変だが、ここでも8年前の約束を再現することで過去を乗り越えようとする晴一の意志が伝わってきて、今度こそ、と期待した。
千波は結局今回も不可抗力で約束の駅へ行くことができなかったが、連絡手段を残してくれなかった晴一を諦めずに捜し、渡米の前日に会いに行くという展開がとても感動的だった。おとなしくて優しいところが魅力的な主人公が、勇気を出して前に進もうとするところがいいなあと。しかも実は二人の関係に薄々気付いていた、気が弱いとばかり思っていた母親が力強く送り出してくれて、8年前には足りなかったピースが埋まる(他者から言葉をもらえた)ところもよかった。
周囲を気遣って一度は諦めた恋。あのときああしていればと過去の恋愛で後悔することは多いけど、もう一度やり直せるとしたら、どうしますか?
そういう場面になって、今度こそ自分の気持ちに素直になって、情熱に任せて何もかも捨ててアメリカについていっても悪くはなかったと思う。そういう展開でも応援したと思う。でも、単純に8年前の約束を履行しました、で終わらないところが上手い。
必ず行くから待っていて欲しいといい、晴一との関係を話して傷つけてしまった家族をもう少し支え、担任しているクラスの児童が進級するまで見守りたいというのが、優しくて責任感の強い千波らしい選択だった。障害がつきまとう恋愛なのに、それを全部まわりのせいにせず、難しくて遠回りで、でもきっとみんなが一番幸せになれる方法を選んだのだと思う。8年前の選択で傷つき、苦しみ、たくさん後悔した千波だからこそ選んだ、後悔しない、しこりが残らないやり方。8年分大人になり、強くなったんだと思える、いいラストだった。

Missing you

2008年1月11日 うえだ真由
うえだ 真由 新書館 2008/01/10

←この可愛い系の表紙と、受が女性名なことで購入をためらいつつやっぱり我慢できなくて買ってみた。
私の中で、うえだブームがきているようで。

その辺(年上攻、健気で可愛い受)が趣味に合わないのは予想通りだったが、かなり楽しめた。うーん、なんか以前より許容範囲が広がったのかも。
趣味には合わないけど好感の持てるカップルも好きだし、俺様なお兄ちゃんは趣味に合った。キャラが素直でマトモだから感情移入しやすいし(恋愛以外の部分でも共感できることが大事)、やっぱり一生懸命恋愛してると応援したくなる。
ストーリーも最後まで引きつけられて、切なくてうるっときた…。「ベタな話」(と、あとがきに書いてある)は、結構好きだったみたい。
や〜、ささくれだった(←常態)心が癒されました!
もう1作品、こういう系統の未読作品があるから、読んでみようかな。
うえだ真由 幻冬舎コミックス 2005/09

発売当初、買うかどうか迷って受の名前が女の子みたいなので、買わなかった覚えがある。でも、うえださんのリーマンものだしと思いなおして買ってみた。面白かった。
片岡ケイコさんのイラストも結構好きだなあ。

ネタバレ感想。

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リーマンの中でもとくに堅苦しい職種なのか、結ばれてからも堅苦しい二人だった。うーん、肩が凝りそうだ。でも、職場ではしっかり仕事するリーマンのほうが好きなので、このほうが節度があっていい。オフィスで1回だけキスしたけど、普段ストイックな二人なので余計に甘く感じた。
ほぼ予想通りの展開になったが、それでも最後までその謎で力強く引っ張ってくれて飽きさせなかった。まあミステリじゃないので、かえって伏線が多くてその後の展開が受け入れやすかった。後出しは白けるしなあ。
脇のキャラまで個性的でよかった。
女の子みたいな名前の受だが、こういう年相応に大人で甘えのないタイプなら健気な年下受も守備範囲に入るらしい。楽しく読めた。
うえだ 真由 新書館 2007/10

最終巻。
終わりなんだ…。いや全3巻なのは最初から知ってたんだけど。
あと5冊ぐらい読みたかったなあ。
最初は送料無料合わせで買った(なぜそこで続き物を選んだのか謎)作品だけど、これはお買い得だったなあ。

ネタバレ

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准己がカッコよかった……。
この作品が好きな理由ってほとんどがそこなので、他に感想いらないぐらい。
もう、こういうタイプが好きで好きで。哀しいぐらい分かりやすい趣味だけど…。
あと、好みとは別に、こういう合理的なタイプのほうが感情移入しやすいっていうのもある。
2巻で天然化が進んでしまい、苦手になっていた啓も今回はカッコよかったし、可愛かった。
2巻までは、弁護士が職業である以上、事務所が成り立つ程度に稼がないでどうするんだって思っていたので、理想主義なのはいいけど攻に甘えすぎじゃないかとちょっと引っかかっていたんだけど、そこらへんにフォロー入ってたからかな。
それか、単に今までは攻にばかり肩入れしてたせいで、つれない受にムカついていただけかも。
弁護士ものとしても身近に感じられる依頼が多くて面白かったけど、付き合い始めてからも二人の気持ちが少しずつ近付いていっているところがよかったなあ。
上にも書いたけど、准己の考え方のほうが私には理解しやすい。けど実際に自分がもし法律相談するなら啓のほうに頼みたいかもって思う。
わりと正論言ってるけどちょっと冷たい准己が、啓には勝てないのも好き。惚れた弱みっていうだけじゃなくて、仕事の上でもそれだけ尊敬してるってことだと思うし。いい刺激と影響を与え合えて、お互いに認め合っている関係がすごくいい。

もうちょっと准己視点で続きを読みたいなあ。カッコいいんだもん。

(小説103)
うえだ 真由 新書館 2007/08

今回もじんわりといい話だった。どうも親子の絆に弱いので、涙腺緩んでしまった…。
受の啓は天然化が進んでしまい(日本語崩壊…)、ますます物足りないキャラになっていた。苦手というほどではないが、時々イラつかされる。いい人なんだが。
攻の深見は相変わらずカッコよかった。
でも、だからといって深見が別の相手を探してくれればいいとは思わないので、一応セットで気に入っているらしい。深見の魅力を上手く引き出してくれるのは、やっぱり啓みたいなキャラなんではないかと思うし、性格の対比が楽しい。

それにしても最近なんか似たような感想ばかり書いている気がする。自分でも気付かないうちに、攻キャラ絶賛キャンペーンに入ってしまったのか…。

(小説76)
おかしい。なんで最近、攻ばっかり褒めてるんだろう。
変だと思って最近感想を書いた作品をざっと見直してみたら、48作目から1作を除いてずっと攻のほうが好きって状態が続いている。
うーん。
そんなどうでもいいことを考えている時間的余裕はないはずなのに、なんとなく悔しくて考えてしまう……。
ただの楽しい逃避タイム?

『ロマンスの黙秘権 1』
うえだ 真由 新書館 2007/06

というわけで、攻がカッコいい……。
この作者さんの作品をそれほど多く読んでいるわけではないが、攻が主人公だと好みに合うことが多い。
大変失礼なことを告白すれば、単に送料無料合わせで買っただけで続きを買うつもりはなかったのだが、攻がカッコいいから続きが欲しくなった。

どうでもいいついでに、なんで雑誌掲載もなくいきなりシリーズが文庫化されたのかと思ったら、ビブロスからの移住だった。そっか…。
(小説57)
好きな作家さんや書名をあげればかなり王道なのに、どうして私の趣味はイバラなのかしら?と常々疑問で。
この疑問を追求しようとして思い出したのが、山田ユギがイバラなCP好きということで引き合いに出されていた(?)ル/パンでのCP。
真っ先にル/パンには不/二子ちゃんじゃないの〜?とか思ってしまったが、それだとこの場合役に立たない回答になるので、あえて第2希望を考えた。結果は、ル/パン総/攻……。

『彼は二/度嘘/をつく』 うえ/だ 真/由

思いっきりネタバレ
この作品が好きって方もご注意ください。

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相変わらず読みやすい文章だし、感情移入しやすくていいなあ。
地味な公/認/会/計士ものだってことも好みなので、かなり面白く読んだ。
けど、亮平がどうにも好みじゃないんだよなあ。うーん、誠実で優しいキャラとして描かれているせいか、包容力のなさが気になってしまう。不器用攻は好きなんだけど、あんまり可愛く思えなかったというか。
何でそう思ってしまったかというと、5年前一方的に別れを告げたときのことを話すときに智哉にも腹が立ったという台詞。何も知らされない状況で一方的に別れを告げられて、泣いて縋ってきた恋人にそれ以上何を求めるんだよ…。一言も理由を聞いてないのに、別れるのは亮平の本意じゃないんだって思い至れというのは無茶な要求では……。そこで「亮平には何か事情があるだけで、俺のこと本当は好きなんだよね」って思えたら、その思い込みが怖いと思うんだが。
なんてことを考えてしまったためにラストが楽しめなかった。面白く読んでたのに。
いや、そんな些細なことを気にしなければ、かなり地味で好みな作品だったが。
そういえば、なんだかスピンオフされそうなバーテンが出てきていたけど、シリーズになってるのかな。

(小説42)
休日の今朝は8時に朝食。10時に菓子パンを1個食べ、12時ジャストに昼食。2時前現在、そろそろおやつを食べようかなとか思っている。
うーん、すごい食欲だけど、今のところ体重は目標1キロ手前で足踏み中。もしかして最近飲むのを再開した、消費期限がとっくに切れている(開封して1年経つ…)ダイエット用のサプリが効いてるのか?
それとも、これから増えていくのかな。じわじわ〜っとか、一気にか分かんないけど。うう、想像したら悲しくなった。やっぱり食べすぎはよくない。おやつは食べるけど…。
 

うえだ真由『キャラメルビターの恋人』
自分用に感想を記録。
チョコは好きなんだけど、チョコの中に別の味がする柔らかいものが入ってると微妙。

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