なるしまゆり 新書館 2017/05/25

完結。
いや、長かったなあ。20年以上かかった?
なんか一つの時代が終わったぐらいの気分だわ。


ネタバレ
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うーん…。ラストのほうは観念的というか。
独特の哲学調というか。
ときどき、何を言ってるか分からない上に、話が進まなくて、読みづらかった。
とはいえ、ここを分かりやすくしちゃうと、話がまとまらないという…。

最後にカルノの力の秘密がついに分かったという感じか。
苦労人?のレヴィが報われてというか、生き残って、ナギがいて、というラストなのは救われた。
普通の生活に幸福を見出せたユーハの現在は、本当によかったと思う。

一方で、やっぱりこういう結末かという無力感のようなものも。寂しいというか。
前巻の流れからいって、勇吹が思いもかけないような方法で「くびき」を無くしてくれるんじゃないかと期待してた。
「人王」ではなく人間の少年として生きていって欲しかったなあ。アークから繋がって、「人王」が二人になって、でも、どこがどう変わったのだろう?
ちょっと難しかったわ、私の頭では。
結局、彼らが進んでいく道が分からないまま、終わってしまったような。
ただ、勇吹は勇吹のままだから、希望は見えたと思う。

とりあえず、最初から読み返そう…。
本屋で「マスキングテープ付限定版」を手に取ってしまい、慌てて棚に戻した。
持ってたら買わないといけないわけでもないし、そんなに慌てることもなかったんじゃないかと後で思ったり。
この漫画、私は飽きないなあ。今回も爆笑した。

アンデレが前回から不調。次の巻では調子を取り戻してほしい。
漁師兄弟のノリが好きなんで。
集英社 2015/04

面白かった。
相変わらず設定がややこしくて、え??と思ったりもするけど、今回はちょっと読み直したら分かったし。

『仙人の鏡』は意外な展開で面白かった。
ジンファは早く翠湖に戻れるといいけど。

表題作はキャラがよかった。3兄弟もアンセル皇子もいい人だし、ピテルさんもいい味を出してた。テッサは素敵な女性になりそう。
複雑なタイトル…。
『君曜日』の2巻で、「鉄道少女漫画」シリーズの3冊目。

や~、可愛かった!
明日美子さんの女の子は本当にかわいい。
アコちゃんはもちろん、みさっちんも可愛かった。

もう鉄道ネタからは離れていくかなと思ってたけど、鉄成分も多めだった。

鉄道といえば。
テレビをつけても、スーパーに行っても、北陸新幹線コーナーが充実してるんで、なんか金沢に行きたくなってきた。
ブームが落ち着いたら行こうかな~。

REAL 14

2014年12月21日 アニメ・マンガ
集英社 2014/12/19

最初の頃は重苦しい展開の多かった「リアル」も、最近は前向きな努力と夢が増えてきて、明るくなってきた。
ただ、一歩前進したと思ったら、大きな壁にぶつかったりするあたり、人生だな~と…。

表紙の高橋、すっかり細くなってしまった脚と比べて、しっかり筋肉の付いた太い腕が印象的。努力してる腕だなあ。

ちょっとネタバレ
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諦めながらも、自分の道を模索する野宮は、これからどうするんだろう。プロのバスケット選手になる夢を諦め、「悔しくないって、さびしいな」と涙を流す彼の姿に、なんかズッシリきた。

漫画家を目指す夏美の言葉には救われた思いだった。編集者に「王道は要らない、お色気路線で」と言われて、自分の描きたいもの=王道なら、それを突き詰めていくしかないと決断するあたり、真っ直ぐでいいなあ、若いな~と。
「それで他の人に負けるならしかたない。それもしないで描きたくないものを描いちゃったら、最初から自分に負けちゃったのと同じ」

早く続きが読みたいけど、続きは1年半後…。
樹なつみ 白泉社 2014/06

特別編もついに完結。

帯の「完全新作!!」のデカ文字に、最近の漫画は豪華本とか愛蔵版とか多いものね~と苦笑してしまった。

ネタバレ
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ついに終わり。寂しいけど、ダラダラ続くよりは、いいと思った。
ものすごく濃かった本編も、考えてみれば、たったの12冊。その短い中に、ギュッと内容が詰まってたのも、魅力だったんじゃないかなー。

今回は立人、大活躍。余裕のある(腹黒そうな)笑顔が格好いい。倣家の問題も無事に決着がついて、長い休暇も終わって、いいラストだった。何もかも立人任せというわけにはいかないし、若手の人たち頑張って!
…立人、やっぱりチャイナが似合うなあ。

ユージィンとルマティはいい意味で相変わらずだった。
ルマティのその後はもっと見たかったけど、まあ…花鹿以外の人を好きになる姿は見たくないというのも本音だから、こういうラストでよかった。

カールはかなり成長した。余裕ができて、すっかり頼もしくなったなあと。
でも、一人だけ表紙には使ってもらえない地味ポジション、大好きだ(笑)
アシュトンやミーガンも再登場して嬉しかった

ユージィンの気まぐれで、由依もしっかり登場。相変わらず、普通の人でいいなあ。

寅之介は結婚か~。すっかり大きくなって…。

サプライズ再登場は立人の補佐役のあの人!
彼のしたことを思えばどうなのかな~とは思ったけど、確かに立人にとってこれほど頼もしい味方は他にいないかも。

1冊で各キャラの魅力を余すところなく引き出してて、大満足。続編ではなく、番外編としての「後日談」だから、オールキャスト登場でよかった。
欲を言えば、花鹿のウェディングドレス姿も見たかったな~。ハリーとのデートでドレスアップした姿を披露していただけに。
講談社 2014/04

懐かしい気分で読んだ。
地下にひっそりと根を広げていくような、静かで独特な世界観も健在。絵柄も世界観も本編とまったく変わっていなかったのが嬉しい。本編を読み返そうかなあ。

そういえば、この作品はアニメも質が良かった。

REAL 13

2013年11月24日 アニメ・マンガ
集英社 2013/11/22

思いっきり泣いた。
感動するって大切だなあ。
穂積 小学館 2013/11

長くなるかと思ったら、これで完結。

かなりネタバレ
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天才の兄と、その才能に嫉妬する弟。兄弟の愛憎劇を長編でじっくり描いていくのかと思っていたので、この展開には驚いた。

なんだかあっさり終わってしまった気がして、最後まで読んでから、また1ページ目に戻って読み返した。
急いで読むと分かりづらいけど、ゆっくり読めば、弟の兄に対する愛憎がよく伝わってくる。ストーリーをただ追っていく読み方じゃなくて、適当に自分で間を取りながら味わうほうがいいというか。

あの(激しいイメージのある)ゴッホを、ぼんやりした人物に設定した理由が分かる終盤は鮮やかで、「ソルシエ」という呼び方がぴったりだった。
教会のシーンだけでは、イマイチ兄の気持ちは掴みづらいんだけど、最期の弟宛の手紙で、いかに弟が特別な存在だったか分かった。この手紙から、テオは兄弟の往復書簡というアイディアを得たのかな。

そして、最初に読んだとき感じた、急展開で物足りないような読後感が、これからというときに突然兄を失った弟の気持ちとぴったり重なっていることに気付いた。お見事。

たぶん、テオも読者も同時に「なんでこんな展開?!」と思ったんじゃないかと(笑) 
テオは兄の人生がぶつ切りにされたような、理不尽さと喪失を感じたはず…。天才画家の人生はこんな風に終わるべきじゃないという思いが、その後の行動に繋がった気がする。
急展開にしないと成立しない話なのかもしれない。

それにしても、弟、本当に色っぽいな~。
朝から体調が悪くて、ベッドで寝てるときに再読。
なんか知らないけど、体調悪いときに読み返したくなるという、不思議な漫画。

薬が効いて、今はすっかり元気。

ネタバレ
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すごく感動するわけでもないし、すごく心に残るというタイプの話ではない。
憧れみたいな恋愛は成就とは程遠いところで終わるし、主人公の生活に大きな変化が起こるわけでもないから、物足りなく感じる人も多いんじゃないかと思う。
でも、リアリティーもありながら、王子様への片思いなんて、やっぱりロマンティック。とくに蓮の花のエピソードがすごく素敵。
それに、幼馴染との関係や、住職や大学生の女の子のエピソードがじんわりといい。
小物や背景を含めた絵柄も可愛らしくて、とってもきれい。

私にとっては、読んだ後に暖かい気分になれるというより、読んでいる間、リラックスできる漫画という感じ。
風呂漫画、最終巻。

ネタバレ
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いい終わり方だった。
風呂だけでネタが続くんかい!という大方の心配をよそに、結構マイペースに楽しませてくれた漫画。
ルシウスの一世一代の仕事として、バイアエが出来上がり、皇帝が満足して…という流れがよかったと思う。今回、ルシウスがITOから持ち帰った技術(?)は、温泉情緒と狸の置物かな?(笑)
もともと古代ローマのマニアだったさつきとしては、夢のような世界に移住できたんだし、子供もできて、めでたしめでたし。
もうちょっと、ギャグも読みたかったけど、爺ちゃんやハナコの続きも読めるなら大満足です。
にしても、お堅い秘書も現代の政治家も古代ローマの皇帝さえも満足させる爺ちゃんの指。ゆっくり温泉につかった後に、ぜひともお世話になりたい……!
評判がいいみたいだから読んでみた。
絵もきれいだし、ストーリーの力の抜き具合が、良くも悪くも現代風だな~と。
私は結構好き。
表題作は2回続けて読みたくなる。
白泉社 2013/01

前作は好きだったけど、全部セーラー服の女子高生の話は微妙だな~と思いながら読み始めた。
か、可愛い。セーター服、いいっ!
亜子ちゃんは素直じゃないけど、ツンってほどじゃなくて、可愛げのある子だと思う。
あと、前作から柴田さん好きだったので、結構出番が多くて嬉しい。奥さんとあやかちゃんも可愛いし。最後のセーラー服ネタはよかったなあ。

明日美子さんの可愛い系の話は、ほっこりできて好きー。
なるしまゆり 新書館 2012/11

何を書いてもネタバレになりそうな気がする…。

ネタバレ
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前巻からかなり雲行きは怪しかったけど、皆殺しですか……。
どんなにスッキリとしたエンドを迎えても、暗い気持ちで読み終わりそうで怖いなあ。
それにしても、この巻の絵の崩れっぷりはひどい。なんかもう「描くのが辛いです、行き詰ってます」って雰囲気が、画面からも伝わってくるような…?
うーーん…。
決して暗いだけ、しんどいだけの話じゃないはずなので、明るい方向に向かいますように…。

…あと、早く続きが出ますように。

REAL 12

2012年11月25日 アニメ・マンガ
集英社 2012/11

はじめは「リアル=苦さ」みたいに感じてたけど、最近はみんなが這い上がってきて、読みやすくなってきた。「リアル=努力も捨てたものじゃない」という感じ。
今回はみんなが勇気を出してて感動した。
熱くなりすぎて上手くいかなかった戸川が自分の弱さとしっかり向き合い、「変りたい」と言う勇気。まず「変らなくちゃいけない」と認めるのに勇気がいるし、人に「変りたい」と言うのも勇気がいると思う。
高橋は本当に成長したなー。1巻の頃と比べると、ものすごく感じのいい人になってきたような。リハビリを頑張っているだけじゃなく、ちゃんと母親に謝った。これも小さな勇気かも。
安積がもう一度面接をしてくれと言うところに感動した。人から見たら大きな変化ではないけど、自分の殻を破るのってパワーがいると思う。頑張ってるなあ。

野宮の今後も気になる。1年後か……。
草間さかえ 新書館 2012/09

私も読みました~。
タイトル見たとき、これはショタもの同人誌じゃ? なんでウィングス??と思ったら、リメイク版だった。
…ショタは苦手なんで、リメイクされててよかった。

艶消しザラ紙(名前が分からない…)のカバーが、草間さんの絵にピッタリ。

相変わらず、家とか公園とか、背景が素敵。すごく味がある。

話は込み入ってて、面白い。春生くん可愛いし、続きが楽しみ。
本屋で見かけたので、買ってみた。
で、早速読んでいて、知らないキャラがいる…、こりゃ1冊抜かしちゃったな~と本棚をチェック。
…2冊も抜け取る!!

去年あたりから新刊チェックをやめてしまったから、不定期に出ている続き物も新刊もボロボロ買い逃している。でも、毎月チェックするほど、最近本を買わないし、本屋巡りのときに気をつけるしかないなあ。

今回も面白かった。百話か~。百話怪談ネタ行くかな~とか思ってた(笑)
なんでこのマンガ、こんなに高いんだ!と思いつつ買ってきたが、読むのにすげー時間かかった。
420円のマンガの3倍ぐらいはかかったと思う。なるほど、これは適正価格だ。

登場時の越後屋さんとお客様のスーツが軍服にしか見えなかったが、後半はスーツに見えるようになった。
あと、BLネタが減ってきてからのほうが安定したような。…きっと無理はいけないんですね。
間違えてスプーンつきの特別版を注文しちゃった。
後から気付いたけど、面倒くさかったからそのままにして…かなり後悔。
べつにスプーンに不満はないけど、わたしケチだし(420円…)、漫画のグッズを家族に見られるのも恥ずかしいから、ちょっと使いづらいし。もったいないから使うけど。
樹なつみ 白泉社 2011/12

面白かった!
本編終了から時間が経ちすぎている。しかも、その後発表された作品は、内容も絵もどんどん『花咲ける~』の頃とは変っていったので、正直もう番外編は描かないほうがいいのでは?と思っていた。
でも、番外編を描くうちに(?)少しずつ絵が戻ってきたし、ストーリーは文句なく面白い。
描いてくれてよかったな~と、改めて。

ネタバレ
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ハリーとキティのラブストーリーは意外と純情でよかった。お互いに惹かれるのが納得、という魅力的なカップルで。
ただ、本編ではキツくて変わり者っぽく感じたキティが(娘に写真を見せないとか)、真面目だけど柔らかい、良くも悪くも普通の感覚を持った人で、本編と別人に見えたなあ。
まあ、エキセントリックな美女より、素直な女性の恋のほうが共感しやすいけど。
立人パパも意外と(?)優しそうだった。もっとこう…腹黒いのを想像してた(笑)
立人…、この素直な子供が、花鹿と出会う頃には寂しい子になっちゃうのね…。

ルマティのほうは、「子供の頃から利発な殿下」はよかったけど、どっちかというとクインザの話だったかな。大人になった陛下の話が読めると思っていただけに、ちょっと肩透かし。まあこの孤独な王様に新しいパートナーができるところは、寂しいからあんまり見たくない気がする。…もちろん幸せになってもらいたいけど。
クインザの黒さが、なんだか頼もしかった(笑)
腐った王宮で上手く立ち回るには、ときに汚い手段も「必要悪」っていうのも、頷けてしまうところが怖い…。
それにしても、ノエイの優しさが眩しいわ…。セズンの気持ちがよ~く分かった気がする。

立人の話も楽しみだなー♪

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