僕はあなたに飼われたい
2017年2月17日 鳩村衣杏
心交社 2017/01
そうとは知らずに買ったけど、実は童話シリーズだった。
…シリーズかどうかは、タイトルで判断してたから。
ネタバレ
--------------------------------------------
面白かった。
うーん、童話シリーズだとは気付かなかったな。興津のことは忘れてたから、姫野はシリーズを飛び越えて登場してるのかと思ってた(笑)
最初はなんか、変な攻?と思ったけど、料理とマッサージが上手で仕事もできる年下イケメンなら、ちょっとぐらい変でもいいかも。
まあ、たまに言動にイラッとすることもあるけど、完璧すぎるよりはいいか、という気もする。
ちょっと子供っぽくて俺様な遼一も、妙に素直なところがあったりして可愛かったし。キャラが好みだったので、楽しく読了。
なんだか鳩村作品でこれほど満足したのは久しぶりだ。
本音を言えば、すれ違い兄弟にもっとブラコンぶりを発揮してほしかった。和解もしたし、これからはラブラブだよね?!と期待して、なんか自分の妄想で激しく盛り上がったのに、とくに何もなく不発に終わった(笑)
と、感想を書いてて気づいたんだけど、作品そのものが好みだったというより、妄想スイッチが入ったせいで盛り上がったというほうが大きいかも。
ニア作品ならともかく、なぜBLにまで自分の妄想を持ち込む必要があるのか…。
しかも別に兄弟もののほうがよかったとかいうわけではなく、仲良しすぎる兄弟が見たかったとだけという、微妙な妄想具合だし。
うーん。
それはともかく、表紙のワンコがラブリー♪
そうとは知らずに買ったけど、実は童話シリーズだった。
…シリーズかどうかは、タイトルで判断してたから。
ネタバレ
--------------------------------------------
面白かった。
うーん、童話シリーズだとは気付かなかったな。興津のことは忘れてたから、姫野はシリーズを飛び越えて登場してるのかと思ってた(笑)
最初はなんか、変な攻?と思ったけど、料理とマッサージが上手で仕事もできる年下イケメンなら、ちょっとぐらい変でもいいかも。
まあ、たまに言動にイラッとすることもあるけど、完璧すぎるよりはいいか、という気もする。
ちょっと子供っぽくて俺様な遼一も、妙に素直なところがあったりして可愛かったし。キャラが好みだったので、楽しく読了。
なんだか鳩村作品でこれほど満足したのは久しぶりだ。
本音を言えば、すれ違い兄弟にもっとブラコンぶりを発揮してほしかった。和解もしたし、これからはラブラブだよね?!と期待して、なんか自分の妄想で激しく盛り上がったのに、とくに何もなく不発に終わった(笑)
と、感想を書いてて気づいたんだけど、作品そのものが好みだったというより、妄想スイッチが入ったせいで盛り上がったというほうが大きいかも。
ニア作品ならともかく、なぜBLにまで自分の妄想を持ち込む必要があるのか…。
しかも別に兄弟もののほうがよかったとかいうわけではなく、仲良しすぎる兄弟が見たかったとだけという、微妙な妄想具合だし。
うーん。
それはともかく、表紙のワンコがラブリー♪
好き嫌いはイケません。
2016年7月23日 鳩村衣杏
笠倉出版社 2015/06
表紙が結構好き。
---------------ネタバレ---------------
お仕事ものとして、途中まで楽しく読んだ。
ただなあ…。社員食堂の仕事が悪いとは思わないんだけど、本場で修業した人がもったいないな、と思ってしまう。食堂じゃ腕が活かしきれないと思うし、シェフなら「特別な一皿」みたいなメニューを作りたいものじゃないのかなあ?と。
ついつい余計なことを考えてしまった。
恋愛ものとしては、そんな悪くはないと思うけど、なんだろう…なにか物足りない感じだった。
志生野の魅力がはっきり分かる前に、番匠が志生野の存在を受け入れてしまってるし、恋愛を自覚してからの展開が急ピッチだから、置いてけぼり感があったのかな…。
あまり感情移入できないまま、薀蓄部分を読んで、ふーんって思って、素直じゃないなーって思って、尻フェチに笑って…。あら、終わり?って感じで、盛り上がりが足りなかったかも。
表紙が結構好き。
---------------ネタバレ---------------
お仕事ものとして、途中まで楽しく読んだ。
ただなあ…。社員食堂の仕事が悪いとは思わないんだけど、本場で修業した人がもったいないな、と思ってしまう。食堂じゃ腕が活かしきれないと思うし、シェフなら「特別な一皿」みたいなメニューを作りたいものじゃないのかなあ?と。
ついつい余計なことを考えてしまった。
恋愛ものとしては、そんな悪くはないと思うけど、なんだろう…なにか物足りない感じだった。
志生野の魅力がはっきり分かる前に、番匠が志生野の存在を受け入れてしまってるし、恋愛を自覚してからの展開が急ピッチだから、置いてけぼり感があったのかな…。
あまり感情移入できないまま、薀蓄部分を読んで、ふーんって思って、素直じゃないなーって思って、尻フェチに笑って…。あら、終わり?って感じで、盛り上がりが足りなかったかも。
徳間書店 2015/07
第二ボタン渡すって、いまの高校生もやるんだろうか。
先生と生徒だからか、説教くさかったり、優等生染みた発言が多かったり、どうも共感しづらかった。
なにか教育番組の青春ドラマでも観てるような気分だった。
コンパで未成年に飲ませないっていう配慮はこのご時世だから分かるんだけど、大学生がビールの味も知りませんって、舐めたことすらないってことかな。
あと、大学生が十歳ぐらいの年の差カップルに、それほど引くとは思えないんだけど…。社会人と付き合ってる人なんて珍しくもないし、まして自分と同じ二十代なら、別に驚きもしなかったけどな、私は。
作者さんと感覚が違い過ぎて、全然楽しめなかった。
第二ボタン渡すって、いまの高校生もやるんだろうか。
先生と生徒だからか、説教くさかったり、優等生染みた発言が多かったり、どうも共感しづらかった。
なにか教育番組の青春ドラマでも観てるような気分だった。
コンパで未成年に飲ませないっていう配慮はこのご時世だから分かるんだけど、大学生がビールの味も知りませんって、舐めたことすらないってことかな。
あと、大学生が十歳ぐらいの年の差カップルに、それほど引くとは思えないんだけど…。社会人と付き合ってる人なんて珍しくもないし、まして自分と同じ二十代なら、別に驚きもしなかったけどな、私は。
作者さんと感覚が違い過ぎて、全然楽しめなかった。
心交社 2015/06
童話シリーズ。
話は繋がってないんだけど、童話モチーフ繋がり。
ネタバレ
-----------------------------------------
攻×攻に見せかけておいて、ただの年上攻という趣味に合わないパターンだった。
王子様(受)のキスで男色に目覚める白雪姫(攻)って、なんかエグい~。
キャラも最後まで好きになれなかった。興味のある相手を落とすために引っ越しまでする受(攻希望)についていけない。計算高い上に、ストーカー気質とか、怖すぎるわ。
攻の姫野もいい人そうに見えて、上司以外の人間にはまるで合わせるってことがない…。自分の考え方や生き方を大事にするのはいいことだけど、理解してもらう努力もせずに相手を切り捨てそうなタイプ。
相手も攻希望なのに、絶対に攻を譲らないっていう時点で、もう自己中心的というか。
アメコミの愛好会?に出てるわりに、二人ともそれほどハマってるわけじゃなさそうなのも、(オタクの一人として言わせてもらえば)感じ悪かった。
童話シリーズ。
話は繋がってないんだけど、童話モチーフ繋がり。
ネタバレ
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攻×攻に見せかけておいて、ただの年上攻という趣味に合わないパターンだった。
王子様(受)のキスで男色に目覚める白雪姫(攻)って、なんかエグい~。
キャラも最後まで好きになれなかった。興味のある相手を落とすために引っ越しまでする受(攻希望)についていけない。計算高い上に、ストーカー気質とか、怖すぎるわ。
攻の姫野もいい人そうに見えて、上司以外の人間にはまるで合わせるってことがない…。自分の考え方や生き方を大事にするのはいいことだけど、理解してもらう努力もせずに相手を切り捨てそうなタイプ。
相手も攻希望なのに、絶対に攻を譲らないっていう時点で、もう自己中心的というか。
アメコミの愛好会?に出てるわりに、二人ともそれほどハマってるわけじゃなさそうなのも、(オタクの一人として言わせてもらえば)感じ悪かった。
心交社 2014/12
安心の職業もの鳩村作品。
ネタバレ
-------------------------------------------
鳩村さんの職業ものは面白い。不動産の中古物件の売却とか、全然知らない世界だから興味深かった。
あと、主人公が真剣に仕事してるところが好き。まず仕事があって、仕事の合間に恋愛をしてるから。
鳩村作品ではたまに鼻につくところがある押しつけがましい意見もなくて、楽しく読み終えることができた。
ラブはあっさりしてる気もするけど、少しずつ興津の魅力を知っていく過程がよかった。
お菓子の家ケーキ、食べてみたい!
イラストは、千秋の顔が高校生みたい。29歳には見えなかった。
安心の職業もの鳩村作品。
ネタバレ
-------------------------------------------
鳩村さんの職業ものは面白い。不動産の中古物件の売却とか、全然知らない世界だから興味深かった。
あと、主人公が真剣に仕事してるところが好き。まず仕事があって、仕事の合間に恋愛をしてるから。
鳩村作品ではたまに鼻につくところがある押しつけがましい意見もなくて、楽しく読み終えることができた。
ラブはあっさりしてる気もするけど、少しずつ興津の魅力を知っていく過程がよかった。
お菓子の家ケーキ、食べてみたい!
イラストは、千秋の顔が高校生みたい。29歳には見えなかった。
王様と二人の料理人の話
2014年8月17日 鳩村衣杏
蒼竜社 2013/11
レーベルの「らしさ」が出てたかなあ。
ネタバレあり
----------------------------------------
面白かったけど、好き嫌いが分かれそう。
両想いにならない、セックス抜きという話が、果たしてBLと呼べるのかどうか。
帯の「性愛を超えたい」が、そのまんまの意味だとは…。これ、恋愛小説なのかな?
だいたい、「これはホモですよ」とわざわざ謳ってるジャンルで、ホモソーシャルを書くのは無理じゃないかな…。
個人的にはジャンルの幅が広がっていいとは思うし、楽しく読んだけど。
ラストは嫌いというより、苦手という人が多そう。続編で大往生させても拒絶反応出ること多いのに、本編でこれは…。
作中作(童話)の感想として、登場人物の一人が「なんだか暗い話だったよ」と言うんだけど、それがそのままこの作品への感想になってしまう読者もいるような。
私自身の感想としては暗い気分になっただけで、あまり感動もしなかった。人の死に対する喪失感はあるけど、「大切な人の死」としては、主人公が達観しすぎていて、あっさりしすぎていたというか。苦さはあるけど、切なさはあまりなかった。
表紙を見てドロドロしたものを想像してたけど、むしろドロドロが足りなかったかもしれない。
主人公の「性愛を超えたい」という決断に共感できなかった。そういう考え方もあるかと納得はできるんだけど、感情移入はできない。
もっと「ホモソーシャル」寄りにして、主人公の恋心をもう少し友情に近いものにするか、逆にガッツリと恋愛感情にしてほしかった。中途半端に感じてしまい、「相手が不治の病だから(恋が成就しそうにないから)告白しないのかな?」とか、うっすら考えてしまった。
個人的には、主人公は傍観者、男爵と執事の関係を見守るという話のほうが好みだったと思う。この執事にキャラとしての魅力は感じなかったけど、話としてはそっちのほうが面白かったんじゃないかなあと。
話の雰囲気とか、昔のミステリみたいな話運びとか、主人公と男爵の性格とか、すごく好みだったし、途中までは「力作だな」と感心して読んでいたんだけど。
謎解きが終わった後の失速感が残念だった。
男爵が執筆しかけていた文章が本にならなかったのも、リアリティはあるかもしれないけど、そこまで苦くする必要あったのかな~と残念に思った。
本が完成していれば、もっと爽やかな読後感になっただろうし、ラストの展開に切なさも感じただろうと思う。
レーベルの「らしさ」が出てたかなあ。
ネタバレあり
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面白かったけど、好き嫌いが分かれそう。
両想いにならない、セックス抜きという話が、果たしてBLと呼べるのかどうか。
帯の「性愛を超えたい」が、そのまんまの意味だとは…。これ、恋愛小説なのかな?
だいたい、「これはホモですよ」とわざわざ謳ってるジャンルで、ホモソーシャルを書くのは無理じゃないかな…。
個人的にはジャンルの幅が広がっていいとは思うし、楽しく読んだけど。
ラストは嫌いというより、苦手という人が多そう。続編で大往生させても拒絶反応出ること多いのに、本編でこれは…。
作中作(童話)の感想として、登場人物の一人が「なんだか暗い話だったよ」と言うんだけど、それがそのままこの作品への感想になってしまう読者もいるような。
私自身の感想としては暗い気分になっただけで、あまり感動もしなかった。人の死に対する喪失感はあるけど、「大切な人の死」としては、主人公が達観しすぎていて、あっさりしすぎていたというか。苦さはあるけど、切なさはあまりなかった。
表紙を見てドロドロしたものを想像してたけど、むしろドロドロが足りなかったかもしれない。
主人公の「性愛を超えたい」という決断に共感できなかった。そういう考え方もあるかと納得はできるんだけど、感情移入はできない。
もっと「ホモソーシャル」寄りにして、主人公の恋心をもう少し友情に近いものにするか、逆にガッツリと恋愛感情にしてほしかった。中途半端に感じてしまい、「相手が不治の病だから(恋が成就しそうにないから)告白しないのかな?」とか、うっすら考えてしまった。
個人的には、主人公は傍観者、男爵と執事の関係を見守るという話のほうが好みだったと思う。この執事にキャラとしての魅力は感じなかったけど、話としてはそっちのほうが面白かったんじゃないかなあと。
話の雰囲気とか、昔のミステリみたいな話運びとか、主人公と男爵の性格とか、すごく好みだったし、途中までは「力作だな」と感心して読んでいたんだけど。
謎解きが終わった後の失速感が残念だった。
男爵が執筆しかけていた文章が本にならなかったのも、リアリティはあるかもしれないけど、そこまで苦くする必要あったのかな~と残念に思った。
本が完成していれば、もっと爽やかな読後感になっただろうし、ラストの展開に切なさも感じただろうと思う。
鳩村衣杏 心交社 2014/05
タイトルから、少し切ない系の兄弟ものかと想像して読んでみた。
(あらすじは1行も見てない)
ネタバレ
----------------------------------------
まったく切なさ、重たさはなかった。
義兄弟ものとして、そういう意味では物足りないかも。
弟が2回変身。熊から王子様へ。反抗期?からワンコ系へ。結構、ギャップがあって楽しい。
大型犬との同居を楽しむ話だったのかな。大きいワンコは可愛いけど、もうちょっと兄ちゃんに相談してあげてほしい。兄ちゃんに少し同情した。
…普通にノンケの男だった兄が、疎遠だった弟に告白されたからといって、すんなり受け入れすぎだろうと、ちょっと思った。
しかし、同居していて、弁当まで作ってくれる弟って、ほとんど新婚さんだな~。…最初から義兄弟だから(結婚の代わりに)養子縁組する必要がないな~、とか思ってしまった(笑)
タイトルから、少し切ない系の兄弟ものかと想像して読んでみた。
(あらすじは1行も見てない)
ネタバレ
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まったく切なさ、重たさはなかった。
義兄弟ものとして、そういう意味では物足りないかも。
弟が2回変身。熊から王子様へ。反抗期?からワンコ系へ。結構、ギャップがあって楽しい。
大型犬との同居を楽しむ話だったのかな。大きいワンコは可愛いけど、もうちょっと兄ちゃんに相談してあげてほしい。兄ちゃんに少し同情した。
…普通にノンケの男だった兄が、疎遠だった弟に告白されたからといって、すんなり受け入れすぎだろうと、ちょっと思った。
しかし、同居していて、弁当まで作ってくれる弟って、ほとんど新婚さんだな~。…最初から義兄弟だから(結婚の代わりに)養子縁組する必要がないな~、とか思ってしまった(笑)
八木沼酒店にロマンスは売っているか?
2014年6月7日 鳩村衣杏
鳩村衣杏 二見書房 2014/04
いつも通り、読みやすいけど、ものすごく面白いというほどではない。
ある意味、安定感抜群の鳩村作品。
ネタバレ
---------------------------------------
穏やかで生真面目で、ズレまくってる敦哉のキャラがよかった。
八木沼は元営業で客商売してるのに、なぜこんな偉そうな口調なのか、ちょっと不思議。
お仕事ものとして面白かった。
日本酒&さきいかバタ玉が美味しそう! 薀蓄はちょっとうるさかったけど(笑)
…鳩村作品のお仕事描写は詳しい分、結構な確率で説明過多になってしまうような。
商店街のイベント後の、商店街の人たちとの一体感みたいなのが、もっと欲しかったかも。敦哉の元同僚と、商店街のメガネくんは、スピンオフかな?
イラストはちょっと好みに合わなかった。
いつも通り、読みやすいけど、ものすごく面白いというほどではない。
ある意味、安定感抜群の鳩村作品。
ネタバレ
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穏やかで生真面目で、ズレまくってる敦哉のキャラがよかった。
八木沼は元営業で客商売してるのに、なぜこんな偉そうな口調なのか、ちょっと不思議。
お仕事ものとして面白かった。
日本酒&さきいかバタ玉が美味しそう! 薀蓄はちょっとうるさかったけど(笑)
…鳩村作品のお仕事描写は詳しい分、結構な確率で説明過多になってしまうような。
商店街のイベント後の、商店街の人たちとの一体感みたいなのが、もっと欲しかったかも。敦哉の元同僚と、商店街のメガネくんは、スピンオフかな?
イラストはちょっと好みに合わなかった。
いまさら愛など語れない
2014年3月21日 鳩村衣杏
鳩村衣杏 海王社 2013/12
幸せの青いクマ。
ネタバレ
-----------------------------------------------
青井さんのバッサリしたコメントが好き。毒舌クマに人生相談って発想が面白かった。
今回は(最近の鳩村作品でたびたび感じた)考え方の押しつけみたいなものもなくて、読みやすかった。
お仕事ものとしても楽しいし、学生時代の思い出もよかった。
正直なところ、恋愛ものとしては、盛り上がらなかった。攻はいい人だってことは分かる。モテるだろうとも思う。けど、受が攻を好きになる気持ちは分かりづらかった。攻の自分への恋心を知ったことがきっかけで、納得できないってわけじゃないけど、なんとなく共感しづらいというか…。
迅が「可愛く」なってしまうところで、格好いいキャラとして魅力を感じていただけに、私の趣味から外れてしまった…。攻は嬉しいだろうけど、私はなあ…と少し距離を置いた気分で読んでしまって、勝手に盛り下がってしまった。
面白かったんだけど、イマイチ乗り切れなかった感じ。
幸せの青いクマ。
ネタバレ
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青井さんのバッサリしたコメントが好き。毒舌クマに人生相談って発想が面白かった。
今回は(最近の鳩村作品でたびたび感じた)考え方の押しつけみたいなものもなくて、読みやすかった。
お仕事ものとしても楽しいし、学生時代の思い出もよかった。
正直なところ、恋愛ものとしては、盛り上がらなかった。攻はいい人だってことは分かる。モテるだろうとも思う。けど、受が攻を好きになる気持ちは分かりづらかった。攻の自分への恋心を知ったことがきっかけで、納得できないってわけじゃないけど、なんとなく共感しづらいというか…。
迅が「可愛く」なってしまうところで、格好いいキャラとして魅力を感じていただけに、私の趣味から外れてしまった…。攻は嬉しいだろうけど、私はなあ…と少し距離を置いた気分で読んでしまって、勝手に盛り下がってしまった。
面白かったんだけど、イマイチ乗り切れなかった感じ。
鳩村衣杏 メディアファクトリー 2013/11
今年の1冊目。
お仕事物として普通に面白かったけど、恋愛物としては物足りなかった。恋も仕事も頑張るというより、仕事をしつつ恋愛も適当に楽しむ…という感じで、仕事メインだった印象。
転職で、妙にノリがいい会社に入った主人公が、ちょっと変人だけど、すごい男に会って、仕事が楽しくなって…というような話。
前向きすぎる攻は馴れ馴れしくてちょっと苦手なタイプだし、たまに熱くなりすぎる主人公にも感情移入しづらかった。別にそれが悪いとは思ってないし、文句をつけたいわけでもないけど、私にはついていけない世界だな、と。
楽しそうでいいね~、私は関わりたくないけど…って感じかな。
今年の1冊目。
お仕事物として普通に面白かったけど、恋愛物としては物足りなかった。恋も仕事も頑張るというより、仕事をしつつ恋愛も適当に楽しむ…という感じで、仕事メインだった印象。
転職で、妙にノリがいい会社に入った主人公が、ちょっと変人だけど、すごい男に会って、仕事が楽しくなって…というような話。
前向きすぎる攻は馴れ馴れしくてちょっと苦手なタイプだし、たまに熱くなりすぎる主人公にも感情移入しづらかった。別にそれが悪いとは思ってないし、文句をつけたいわけでもないけど、私にはついていけない世界だな、と。
楽しそうでいいね~、私は関わりたくないけど…って感じかな。
鳩村衣杏 海王社 2013/02
ハズレ引きたくなかったから、安牌として買ってみた。
スピンオフだったらしいけど、前作を読んでいなくてもまったく問題なし。
ネタバレ
------------------------------------------
職業物として面白かった。
派手な活躍より地味な努力が光ってるあたり、鳩村さんらしい(笑)
佐治が仕事のできる男前受で好みだったし、大和もいい年下君だった。
ただ…、大和は明らかにワンコ属性じゃないし、佐治はご主人様タイプじゃなかったような。このタイトルからワンコを期待して読むと、なんか違う?と思っちゃう。
佐治の「未練じゃない」発言は独善的すぎて、納得いかなかった。後から何か納得できる説明があるのかなと思ったけど、それもなくて。
鳩村さんの小説は、キャラの意見がたまに押し付けがましいのが気になる。なんか、正論のように書かれてるけど、それに共感する人は少ないんじゃ?という内容のことも多くて、作品を読みづらくしているだけという気がする。
あと、佐々木さんのイラストは好きだけど、大和(表紙右)はプロを目指していた元大学野球の選手には見えない。作中で自慢していたが、脱いでも平凡そう(…)。
佐治は美形に見えないし、そもそも社会人に見えない(前髪が変)。
ハズレ引きたくなかったから、安牌として買ってみた。
スピンオフだったらしいけど、前作を読んでいなくてもまったく問題なし。
ネタバレ
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職業物として面白かった。
派手な活躍より地味な努力が光ってるあたり、鳩村さんらしい(笑)
佐治が仕事のできる男前受で好みだったし、大和もいい年下君だった。
ただ…、大和は明らかにワンコ属性じゃないし、佐治はご主人様タイプじゃなかったような。このタイトルからワンコを期待して読むと、なんか違う?と思っちゃう。
佐治の「未練じゃない」発言は独善的すぎて、納得いかなかった。後から何か納得できる説明があるのかなと思ったけど、それもなくて。
鳩村さんの小説は、キャラの意見がたまに押し付けがましいのが気になる。なんか、正論のように書かれてるけど、それに共感する人は少ないんじゃ?という内容のことも多くて、作品を読みづらくしているだけという気がする。
あと、佐々木さんのイラストは好きだけど、大和(表紙右)はプロを目指していた元大学野球の選手には見えない。作中で自慢していたが、脱いでも平凡そう(…)。
佐治は美形に見えないし、そもそも社会人に見えない(前髪が変)。
王子が町にやってくる
2013年4月13日 鳩村衣杏
鳩村衣杏 リブレ出版 2011/07
BL本のあらすじを読まないで買う私は、表紙イラストを見て、どっちが王子なのか分からないな~と思った。
まあでも、女王より王子のほうが好きだわ!と期待していたのだが。
ネタバレ
----------------------------------------
王子というより、田舎の野暮ったい青年という感じ…。たとえば物腰が上品とか、スポーツ万能の優等生だとか、ベタでもいいから、もっと「王子様」らしいスマートさが欲しかった。捨て子ってあたりで、すでに私の持ってる王子様イメージからずれてたんだけど、どこらへんが王子なの??と常に疑問。
攻もオヤジっぽいのはいいとしても、偉そうなわりには小さく感じるというか…。ちょっと図々しいだけで、なんていうのかな~、実は社長令息でしたっていう正体以外に目立った部分もないというか。
こんな先の読める展開にするなら、もっと感動路線がよかったような。捨て子っていう設定も「町のために頑張ろう」って思ってる理由付けにしかなってないし。思わせぶりだった幼馴染との関係も、最後まで何の発展も説明もなしで、伏線を回収し忘れたのか、そもそも何の意味もない描写だったのか疑問。
イラスト。
カラーとモノクロのギャップがひどい。表紙は結構素敵だと思ったんだけど、モノクロにすると、味わいがないし、シンプルなのが雑に見えるし…。輪郭線太くて、効果をほとんど入れない、紙版画みたいなタッチというか。
しかも、表紙の攻は小説とイメージが合ってないような…。
なんでこんなに表紙と挿絵のタッチに差があるんだろ。表紙見て買った人は、ガッカリすると思う。
私は作家買いで、表紙はろくに見ないで買ったけど。
BL本のあらすじを読まないで買う私は、表紙イラストを見て、どっちが王子なのか分からないな~と思った。
まあでも、女王より王子のほうが好きだわ!と期待していたのだが。
ネタバレ
----------------------------------------
王子というより、田舎の野暮ったい青年という感じ…。たとえば物腰が上品とか、スポーツ万能の優等生だとか、ベタでもいいから、もっと「王子様」らしいスマートさが欲しかった。捨て子ってあたりで、すでに私の持ってる王子様イメージからずれてたんだけど、どこらへんが王子なの??と常に疑問。
攻もオヤジっぽいのはいいとしても、偉そうなわりには小さく感じるというか…。ちょっと図々しいだけで、なんていうのかな~、実は社長令息でしたっていう正体以外に目立った部分もないというか。
こんな先の読める展開にするなら、もっと感動路線がよかったような。捨て子っていう設定も「町のために頑張ろう」って思ってる理由付けにしかなってないし。思わせぶりだった幼馴染との関係も、最後まで何の発展も説明もなしで、伏線を回収し忘れたのか、そもそも何の意味もない描写だったのか疑問。
イラスト。
カラーとモノクロのギャップがひどい。表紙は結構素敵だと思ったんだけど、モノクロにすると、味わいがないし、シンプルなのが雑に見えるし…。輪郭線太くて、効果をほとんど入れない、紙版画みたいなタッチというか。
しかも、表紙の攻は小説とイメージが合ってないような…。
なんでこんなに表紙と挿絵のタッチに差があるんだろ。表紙見て買った人は、ガッカリすると思う。
私は作家買いで、表紙はろくに見ないで買ったけど。
ドアをロックするのは君 (二見書房 シャレード文庫)
2013年4月13日 鳩村衣杏
鳩村衣杏 二見書房 2012/08
続編。
前作を再読しようと思っていたら、手放してしまっていた…。
まあいいや、たぶん内容は覚えてるはず。
ネタバレ
----------------------------------------
正直、私にとってはキャラが微妙だった前作。頼久も甲田も癖が強すぎる気がしてたけど、今回は二人とも成長が感じられて、魅力が増していた。
コメディ要素が減った分、キャラに奥行きが出たような。
子供が熱を出したときの甲田の発言はひどくはあるけど、自分が余裕がないときって人の冷静な態度が冷たく感じられてしまったりもするし、相手にももっと危機感を持ってもらいたくなるし。良い悪いは別にして、そう言いたくなる気持ちは分かった。
頼久が本音をぶつけたのは、我慢するよりも大変だったろうけど、勇気を出してくれてよかったな~と。
ムネの母親はどんな理由があっても駄目なことをした。ただ…、子供に愛情があるだけマシかも。人間の弱さや狡さが描かれないBLは薄味だし、そんな悪い意味でのファンタジーには感情移入できないし。
いい話だった。縁日に行く話も素敵だった。
続編。
前作を再読しようと思っていたら、手放してしまっていた…。
まあいいや、たぶん内容は覚えてるはず。
ネタバレ
----------------------------------------
正直、私にとってはキャラが微妙だった前作。頼久も甲田も癖が強すぎる気がしてたけど、今回は二人とも成長が感じられて、魅力が増していた。
コメディ要素が減った分、キャラに奥行きが出たような。
子供が熱を出したときの甲田の発言はひどくはあるけど、自分が余裕がないときって人の冷静な態度が冷たく感じられてしまったりもするし、相手にももっと危機感を持ってもらいたくなるし。良い悪いは別にして、そう言いたくなる気持ちは分かった。
頼久が本音をぶつけたのは、我慢するよりも大変だったろうけど、勇気を出してくれてよかったな~と。
ムネの母親はどんな理由があっても駄目なことをした。ただ…、子供に愛情があるだけマシかも。人間の弱さや狡さが描かれないBLは薄味だし、そんな悪い意味でのファンタジーには感情移入できないし。
いい話だった。縁日に行く話も素敵だった。
共同戦線は甘くない!
2013年4月6日 鳩村衣杏
鳩村衣杏 徳間書店 2009/06
なんか他の話と勘違いして買ってしまったが、これのスピンオフを読んだことがあるので、ちょっと懐かしいような気分で読んだ。
ネタバレ
----------------------------------------
前半の仕事描写がガッツリで面白いだけに、商品の販売までたどり着かなかったのが残念。
浅羽は面白くていいんだけど、仕事面での活躍をもっと見たかったなあ。仕事物なんだし、コミカルにするより普通に活躍させて欲しかった。
わりとテンポよく進んでいた恋愛のほうは、ここで過呼吸?と読んでるこっちは一気に冷めてしまい、気持は分からなくもないけど柘植の「元の関係に戻ろう」って言葉にはガッカリ…。
途中のそういう展開にインパクトがあったせいか、タイトルどおり甘くない読後感になってしまった…。
どうでもいいが、「モテる男はいいな」と言われて「俺はそれだけ努力してる」と怒り出す柘植は、モテない男の気持ちなど分からないんだろうなあ。
顔がいいとか頭がいいとか、そういうアドバンテージ持っている人が「努力してるからモテるんだ」というのは説得力がない。あなたはスタート地点からして人より上なんであって、所詮は恵まれてるから言えることでは?
いくら努力したってモテねーんだよ!と余計に人から妬まれそうな発言だった。
なんか他の話と勘違いして買ってしまったが、これのスピンオフを読んだことがあるので、ちょっと懐かしいような気分で読んだ。
ネタバレ
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前半の仕事描写がガッツリで面白いだけに、商品の販売までたどり着かなかったのが残念。
浅羽は面白くていいんだけど、仕事面での活躍をもっと見たかったなあ。仕事物なんだし、コミカルにするより普通に活躍させて欲しかった。
わりとテンポよく進んでいた恋愛のほうは、ここで過呼吸?と読んでるこっちは一気に冷めてしまい、気持は分からなくもないけど柘植の「元の関係に戻ろう」って言葉にはガッカリ…。
途中のそういう展開にインパクトがあったせいか、タイトルどおり甘くない読後感になってしまった…。
どうでもいいが、「モテる男はいいな」と言われて「俺はそれだけ努力してる」と怒り出す柘植は、モテない男の気持ちなど分からないんだろうなあ。
顔がいいとか頭がいいとか、そういうアドバンテージ持っている人が「努力してるからモテるんだ」というのは説得力がない。あなたはスタート地点からして人より上なんであって、所詮は恵まれてるから言えることでは?
いくら努力したってモテねーんだよ!と余計に人から妬まれそうな発言だった。
友人と寝てはいけない
2012年12月7日 鳩村衣杏 コメント (2)
鳩村衣杏 徳間書店 2012/8
読んだのは週の初め。どんな感想を書こうとしてたのか、ちょっと忘れちゃった。
わりとサクサク読んだし、面白くも感じたんだけど、特筆しようとするとマイナスポイントばかりになってしまうという…。
誉める系の感想を書くつもりだったんだけどなあ。
ネタバレ
---------------------------------------------
この作品なら三人称のほうが合うと思うけどね。何が悪いってわけでもないんだけど、なんか上滑りを感じる一人称だった。一人称なのに、主人公の内面を外側から見ているような気がするのは、理屈っぽいからだろうか。
感情より先に理屈がきていて、話に入り込めなかった。感情移入しづらいから、うまくいってよかったねーと思いはしても、素敵!とは思わない。
鳩村さんの作品はいつも理屈っぽい。お仕事ものだとそれが大人っぽく感じてよかったりもするんだけど、最近は説教臭いというか、薀蓄語り的な作品が続いている気がする。この作品の場合は、説明過多に思えた。「で? いろいろ語ってるけど、本当のところはどうなのよ?」とズバリ聞きたくなる(笑)
作風に合わせて感想を語れば、対等な関係って…たぶん作るものじゃなくて、自然に出来上がるものだよ、とか言いたくなる。
キャラも二人とも嫌いじゃないけど、わたしのタイプじゃないわ~という感じ。
攻の鮫島はドライすぎてちょっと…と思っていたら、なかなか優しくていい奴だった。ただ、美馬をいつから好きになったのか、よく分からなかった。
受の美馬は攻×攻を意識した作品だからか、仕事はできるし、セフレはいるし、男っぽいイメージ。ただ、実際の性格は臆病で、かといって可愛げがあるタイプでもなく、色気を感じるのが難しいタイプだった。
美馬を恋愛に慣れた、サバサバした雰囲気にしたかったのか(物慣れず、恥ずかしがって赤面みたいなタイプにしたくなかったんだろうけど)、エッチシーンでの台詞が下品なのも…。覚え立ての単語を使いたがる子供のように際どい単語を繰り返すので、あなた本当にセフレに不自由したことないの?と逆に違和感があった。普段の喋り方とのギャップがあるというか。
この作品の中で印象に残ったシーンといえば、二人の恋愛場面ではなく、お兄さんとの和解シーンのほうだったかも。
…そして、それよりもこの本を読んで印象に残ったのは、「姿勢をよくしなくちゃ!」ということ(笑)
健康のために猫背を治そうと思いました…。
メモ。
『両手に美男』の受のクルミちゃんのパン屋が出てきてた。
読んだのは週の初め。どんな感想を書こうとしてたのか、ちょっと忘れちゃった。
わりとサクサク読んだし、面白くも感じたんだけど、特筆しようとするとマイナスポイントばかりになってしまうという…。
誉める系の感想を書くつもりだったんだけどなあ。
ネタバレ
---------------------------------------------
この作品なら三人称のほうが合うと思うけどね。何が悪いってわけでもないんだけど、なんか上滑りを感じる一人称だった。一人称なのに、主人公の内面を外側から見ているような気がするのは、理屈っぽいからだろうか。
感情より先に理屈がきていて、話に入り込めなかった。感情移入しづらいから、うまくいってよかったねーと思いはしても、素敵!とは思わない。
鳩村さんの作品はいつも理屈っぽい。お仕事ものだとそれが大人っぽく感じてよかったりもするんだけど、最近は説教臭いというか、薀蓄語り的な作品が続いている気がする。この作品の場合は、説明過多に思えた。「で? いろいろ語ってるけど、本当のところはどうなのよ?」とズバリ聞きたくなる(笑)
作風に合わせて感想を語れば、対等な関係って…たぶん作るものじゃなくて、自然に出来上がるものだよ、とか言いたくなる。
キャラも二人とも嫌いじゃないけど、わたしのタイプじゃないわ~という感じ。
攻の鮫島はドライすぎてちょっと…と思っていたら、なかなか優しくていい奴だった。ただ、美馬をいつから好きになったのか、よく分からなかった。
受の美馬は攻×攻を意識した作品だからか、仕事はできるし、セフレはいるし、男っぽいイメージ。ただ、実際の性格は臆病で、かといって可愛げがあるタイプでもなく、色気を感じるのが難しいタイプだった。
美馬を恋愛に慣れた、サバサバした雰囲気にしたかったのか(物慣れず、恥ずかしがって赤面みたいなタイプにしたくなかったんだろうけど)、エッチシーンでの台詞が下品なのも…。覚え立ての単語を使いたがる子供のように際どい単語を繰り返すので、あなた本当にセフレに不自由したことないの?と逆に違和感があった。普段の喋り方とのギャップがあるというか。
この作品の中で印象に残ったシーンといえば、二人の恋愛場面ではなく、お兄さんとの和解シーンのほうだったかも。
…そして、それよりもこの本を読んで印象に残ったのは、「姿勢をよくしなくちゃ!」ということ(笑)
健康のために猫背を治そうと思いました…。
メモ。
『両手に美男』の受のクルミちゃんのパン屋が出てきてた。
鳩村衣杏 徳間書店 2012/04
あら羨ましい、とタイトル買い(笑)
面白かったけど…、好みではなかったかな。
ネタバレ
----------------------------------------
イラスト、きれいなんだけど、本文のイメージとまったく合わない。まず主人公、こんな可愛い系に描かれてるけど、文章から受ける印象はもっと大人っぽく、男っぽい。当馬もだいぶイメージが違うかな…。
あと、なんで主人公はクルミちゃんって名前なのか。親は男の子にそんな名前付けるほど変わり者だったのか? 作品内でその点に関して1度もツッコミ(説明)がなくて、ずーっと、うわ~、似合わね~って思いながら読み続けることに…。
…うえだ作品の受のように、女性名が似合ってしまうのも、どうかと思うが。
ストーリーは、すべて予想通りのラストで、盛り上がりも少なくて、物足りなかった。もうちょっとぐらい意外性があってもよかったと思う。どっちにするかウダウダ悩んでいたわりに、たいしたきっかけもなく、あっさり決めちゃって、感情移入する暇もなし。
けど、逆だったら(当馬のほうを選んでいたら)納得がいかなかったのかもしれない。なんでそっち?と思ったかも。
攻君はちょっと押し付けがましくて(口喧嘩のあたりとか)好みじゃなかった。悪い奴ではないけど、ちょっとした発言とか、なんか気に障る…。まあ個人的な趣味の問題として。
だから、攻が選ばれたことも含めて、物足りない気分。うーん、悪いところもないけど、盛り上がらなかった。
細かいことだが、今回は一人称だからか(?)地の文まで押し付けがましかった…。
(相手を振るときに)「会って断るのが礼儀だと思う人間も少なからずいるようだが、それは断る側の自己満足でしかない」(P220)という文章にゲンナリさせられた。
それは個人的な受け取り方であって、万人に通用する意見のように語らないでほしい。人それぞれでしょっていうところで、他人の考えを「自己満足」とかいって否定する人間ってどうなの? 最悪~。
あら羨ましい、とタイトル買い(笑)
面白かったけど…、好みではなかったかな。
ネタバレ
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イラスト、きれいなんだけど、本文のイメージとまったく合わない。まず主人公、こんな可愛い系に描かれてるけど、文章から受ける印象はもっと大人っぽく、男っぽい。当馬もだいぶイメージが違うかな…。
あと、なんで主人公はクルミちゃんって名前なのか。親は男の子にそんな名前付けるほど変わり者だったのか? 作品内でその点に関して1度もツッコミ(説明)がなくて、ずーっと、うわ~、似合わね~って思いながら読み続けることに…。
…うえだ作品の受のように、女性名が似合ってしまうのも、どうかと思うが。
ストーリーは、すべて予想通りのラストで、盛り上がりも少なくて、物足りなかった。もうちょっとぐらい意外性があってもよかったと思う。どっちにするかウダウダ悩んでいたわりに、たいしたきっかけもなく、あっさり決めちゃって、感情移入する暇もなし。
けど、逆だったら(当馬のほうを選んでいたら)納得がいかなかったのかもしれない。なんでそっち?と思ったかも。
攻君はちょっと押し付けがましくて(口喧嘩のあたりとか)好みじゃなかった。悪い奴ではないけど、ちょっとした発言とか、なんか気に障る…。まあ個人的な趣味の問題として。
だから、攻が選ばれたことも含めて、物足りない気分。うーん、悪いところもないけど、盛り上がらなかった。
細かいことだが、今回は一人称だからか(?)地の文まで押し付けがましかった…。
(相手を振るときに)「会って断るのが礼儀だと思う人間も少なからずいるようだが、それは断る側の自己満足でしかない」(P220)という文章にゲンナリさせられた。
それは個人的な受け取り方であって、万人に通用する意見のように語らないでほしい。人それぞれでしょっていうところで、他人の考えを「自己満足」とかいって否定する人間ってどうなの? 最悪~。
鳩村衣杏 ムービック 2011/03
タイトルがずっと気になっていたので、読んでみた。
兄弟もの、いいよねーというわけで。
本当は血が繋がってるほうが好きだけど(…)、ドロドロ暗いのは読みたくない。
かといって、ニア作品じゃ物足りないし。
となると、やっぱり義兄弟ものがいいんじゃないかという気がする。
でも、兄弟もので好きな作品ってすぐに思いつかない。
本当に好きなのか…?
ネタバレ
-----------------------------------------
親の再婚で、ある日いきなり会社の同僚が義兄弟に。
よくある設定だろうけど、やっぱり真っ先に思い出すのはエダさんの『Stepbrother』かなあ。
それはともかく、面白かった~。
お仕事ものとして読み応えあるし、性格がまったく違う二人の、最初は反発→ 恋愛へっていう鉄板ストーリーもよかった。
実に鳩村先生らしい丁寧な仕事っぷりというか。最初から魅力はある攻だけど、徐々に親しみがもてるようになるあたりも上手い。
しばらく時間をおいて再読したら、また楽しめそう。
でもねえ…、どう考えても義兄弟から恋人になるほうが、同僚から友人になるよりもハードル高いでしょ(笑)
タイトルがずっと気になっていたので、読んでみた。
兄弟もの、いいよねーというわけで。
本当は血が繋がってるほうが好きだけど(…)、ドロドロ暗いのは読みたくない。
かといって、ニア作品じゃ物足りないし。
となると、やっぱり義兄弟ものがいいんじゃないかという気がする。
でも、兄弟もので好きな作品ってすぐに思いつかない。
本当に好きなのか…?
ネタバレ
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親の再婚で、ある日いきなり会社の同僚が義兄弟に。
よくある設定だろうけど、やっぱり真っ先に思い出すのはエダさんの『Stepbrother』かなあ。
それはともかく、面白かった~。
お仕事ものとして読み応えあるし、性格がまったく違う二人の、最初は反発→ 恋愛へっていう鉄板ストーリーもよかった。
実に鳩村先生らしい丁寧な仕事っぷりというか。最初から魅力はある攻だけど、徐々に親しみがもてるようになるあたりも上手い。
しばらく時間をおいて再読したら、また楽しめそう。
でもねえ…、どう考えても義兄弟から恋人になるほうが、同僚から友人になるよりもハードル高いでしょ(笑)
やんごとなき執事の条件
2011年11月2日 鳩村衣杏
鳩村衣杏 徳間書店 2011/03
執事にはさっぱり興味がわかないが、作庭師って職業が面白そうで読んでみた。
ネタバレ
--------------------------------------------
茶道と作庭の話として面白かった。
庭の話もよかったし、読んでて和菓子が食べたくなった。
抹茶も恋しい…。
執事がストイックすぎて、どうも恋愛対象って感じじゃなかったかな~。
主人公のほうは強気でそれなりに遊んでいるという設定なのに、いつも余裕がなくて怒ってばっかりで、つかみづらい性格だな~と思っているうちに終わってしまった。
…本が薄いせいもある(笑)
もっと茶道の話も英国貴族の話も読みたかった。テーマのわりに、明らかにページ数が足りなくて残念。
恋愛のほうも、ちょっと駆け足になってしまったような。
人名間違いと、途中で誰が喋っているのか不明な会話(デクランが喋っているはずなのに丁寧語の台詞とか…)があったのも残念。
執事にはさっぱり興味がわかないが、作庭師って職業が面白そうで読んでみた。
ネタバレ
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茶道と作庭の話として面白かった。
庭の話もよかったし、読んでて和菓子が食べたくなった。
抹茶も恋しい…。
執事がストイックすぎて、どうも恋愛対象って感じじゃなかったかな~。
主人公のほうは強気でそれなりに遊んでいるという設定なのに、いつも余裕がなくて怒ってばっかりで、つかみづらい性格だな~と思っているうちに終わってしまった。
…本が薄いせいもある(笑)
もっと茶道の話も英国貴族の話も読みたかった。テーマのわりに、明らかにページ数が足りなくて残念。
恋愛のほうも、ちょっと駆け足になってしまったような。
人名間違いと、途中で誰が喋っているのか不明な会話(デクランが喋っているはずなのに丁寧語の台詞とか…)があったのも残念。
ミスター・プレイボーイの受難
2011年10月27日 鳩村衣杏
鳩村衣杏 二見書房 2011/10
このタイトルはコメディー要素の一環で、うわ、やっちゃったねーって楽しむものではありませんでした。(業務報告)
…すみません、そういうのが楽しいです。
ネタバレ
------------------------------------------
モテるゆえの悩みが深い同期の二人が、お弁当作りの指南を通して惹かれあっていく…っていうような話。
今回はコメディーだからか、微妙に片足の爪先が浮いちゃってる気がしないでもない。受のモテっぷりもストーカー対処も、笑えるような笑えないような、なんかちょっと微妙なラインで。
いつもながら丁寧なお仕事ぶり(今回は家事がメイン)なのはよかったけど、共感はしづらかった。「プレイボーイ」の悩みは分からんっていうんじゃなく、感覚が違うから。
…だって人の部屋が片付いてないからって、怒って帰っちゃうとか、ありえないし。見える部分は片付けてるわけだし、そんなもん住んでる人間の勝手じゃないかなー。なんで怒るのか、ちっとも分からない…。
ストーカー対処も笑っとけばいいんだろうけど、え?って感じだった。相手が都合よく動きすぎというか…。
披露宴でのエピソードも攻のフォローより受のダメッぷりのほうが気になってしまった……。新郎の立場考えたら、いくらなんでもね??
攻も受もわりと好きなタイプなんだけど、素敵!って思うべき場面(?)で、いまひとつ魅力が分からず……。
好きなタイプのキャラだし、好きなタイプの設定だから、惜しかった。
そんな私が素敵vとときめいたのは(…)、タクシーの中での「お前の手料理が食べたい」発言でした~。無自覚なところがいいな~と。
このタイトルはコメディー要素の一環で、うわ、やっちゃったねーって楽しむものではありませんでした。(業務報告)
…すみません、そういうのが楽しいです。
ネタバレ
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モテるゆえの悩みが深い同期の二人が、お弁当作りの指南を通して惹かれあっていく…っていうような話。
今回はコメディーだからか、微妙に片足の爪先が浮いちゃってる気がしないでもない。受のモテっぷりもストーカー対処も、笑えるような笑えないような、なんかちょっと微妙なラインで。
いつもながら丁寧なお仕事ぶり(今回は家事がメイン)なのはよかったけど、共感はしづらかった。「プレイボーイ」の悩みは分からんっていうんじゃなく、感覚が違うから。
…だって人の部屋が片付いてないからって、怒って帰っちゃうとか、ありえないし。見える部分は片付けてるわけだし、そんなもん住んでる人間の勝手じゃないかなー。なんで怒るのか、ちっとも分からない…。
ストーカー対処も笑っとけばいいんだろうけど、え?って感じだった。相手が都合よく動きすぎというか…。
披露宴でのエピソードも攻のフォローより受のダメッぷりのほうが気になってしまった……。新郎の立場考えたら、いくらなんでもね??
攻も受もわりと好きなタイプなんだけど、素敵!って思うべき場面(?)で、いまひとつ魅力が分からず……。
好きなタイプのキャラだし、好きなタイプの設定だから、惜しかった。
そんな私が素敵vとときめいたのは(…)、タクシーの中での「お前の手料理が食べたい」発言でした~。無自覚なところがいいな~と。
追憶のキスを君は奪う
2011年10月22日 鳩村衣杏
鳩村衣杏 海王社 2005/8
受が好みだったんだけど…。
ネタバレ
----------------------------------------
表紙に惹かれて読んでみた。あさとさん、結構好き。
内容は、うーん…、年下攻で可愛いし、最初は面白かったんだけど。
なんか攻や受が泣いたり怒ったりするのに感情移入しづらかった。
ここで泣く理由は説明できる。でも、その場面を読んでて切ない気分にはならないというような…。
冽(攻)はいくら若いっていっても4つ違いなのに、自分勝手すぎるし、甘えすぎで…穂波(受)がかわいそうになった。
えーっと、まずなんで過去の恋愛遍歴なんて披露しないといけないんですか…。
そして、いくら嫉妬深いといっても、恋人の元彼に会ってしまったぐらいで壁殴って怪我するって、どんだけ情緒不安定な20代なんだ…。引いた……。
で、穂波の忘れられない初恋の相手が、自分がコンプレックスを抱いている兄だと知ってキレて、兄に対して穂波がゲイであることや初恋のことまでバラしてしまうとか、最悪。しかもそれを穂波が責めもしないで許してくれているのに、1年間、海外で頭を冷やしてくるとかいい、引き止めてもらっているのに行ってしまう。
最低……。
こんな男、待ってる必要なんてないし、さっさと捨てちゃえ、としか思えなかった。
穂波の自分への想いを知って、自分の気持ちに気付いた兄のほうが、いい男だし、行動もカッコよかった。
ラストはもちろんハッピーエンドだけど、攻の魅力がさっぱり分からなかった。
受が好みだったんだけど…。
ネタバレ
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表紙に惹かれて読んでみた。あさとさん、結構好き。
内容は、うーん…、年下攻で可愛いし、最初は面白かったんだけど。
なんか攻や受が泣いたり怒ったりするのに感情移入しづらかった。
ここで泣く理由は説明できる。でも、その場面を読んでて切ない気分にはならないというような…。
冽(攻)はいくら若いっていっても4つ違いなのに、自分勝手すぎるし、甘えすぎで…穂波(受)がかわいそうになった。
えーっと、まずなんで過去の恋愛遍歴なんて披露しないといけないんですか…。
そして、いくら嫉妬深いといっても、恋人の元彼に会ってしまったぐらいで壁殴って怪我するって、どんだけ情緒不安定な20代なんだ…。引いた……。
で、穂波の忘れられない初恋の相手が、自分がコンプレックスを抱いている兄だと知ってキレて、兄に対して穂波がゲイであることや初恋のことまでバラしてしまうとか、最悪。しかもそれを穂波が責めもしないで許してくれているのに、1年間、海外で頭を冷やしてくるとかいい、引き止めてもらっているのに行ってしまう。
最低……。
こんな男、待ってる必要なんてないし、さっさと捨てちゃえ、としか思えなかった。
穂波の自分への想いを知って、自分の気持ちに気付いた兄のほうが、いい男だし、行動もカッコよかった。
ラストはもちろんハッピーエンドだけど、攻の魅力がさっぱり分からなかった。
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