nez[ネ] Your Lovely Smell
2016年7月2日 榎田尤利
大洋図書 2015/06
相変わらず読みやすいんだけど。
シリーズ完結巻。
ネタバレ
----------------------------------------
このシリーズ、3冊読んだものの、あまり続きが気にならなくて…。
お借りしたから、まあ読んでみるか、という感じ。
千代子ママが素敵だった。
ストーリーはちょっと物足りなかった。
肝心の場面で嗅覚が役立たないのは、せっかくの設定を殺してしまってた。
交渉人シリーズで、中盤から芽吹がほとんど「交渉」をしなくなったのを思い出した。話が重たくなると、主人公がどんどん持ち味をなくしてしまうという。
漫画なんかだと、こういう特殊能力を持った主人公は、敵に能力を封じられてピンチ→打開策を見つけて反撃というパターンになるんだけど、「攻に救出してもらわないといけない」というBL縛りがあるせいか(?)、主人公が活躍できないまま終わってしまう…。それがどうも私にはつまらなく感じる。
しかも、このシリーズではパパからの求愛のほうが激しくて、攻の鷹目の活躍もイマイチ印象薄かった。
別に悪くもないけど、満足感もないまま読了。
まあ、こんなものでしょう、としか。よくまとまっていて読みやすいけど、心に響くところがない。よくも悪くも、すべてが想定内。
キャラは全然違うけど、どうしても『眠る探偵』のシリーズとイメージが被ってしまって、焼き直し感があるのも辛かった。
相変わらず読みやすいんだけど。
シリーズ完結巻。
ネタバレ
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このシリーズ、3冊読んだものの、あまり続きが気にならなくて…。
お借りしたから、まあ読んでみるか、という感じ。
千代子ママが素敵だった。
ストーリーはちょっと物足りなかった。
肝心の場面で嗅覚が役立たないのは、せっかくの設定を殺してしまってた。
交渉人シリーズで、中盤から芽吹がほとんど「交渉」をしなくなったのを思い出した。話が重たくなると、主人公がどんどん持ち味をなくしてしまうという。
漫画なんかだと、こういう特殊能力を持った主人公は、敵に能力を封じられてピンチ→打開策を見つけて反撃というパターンになるんだけど、「攻に救出してもらわないといけない」というBL縛りがあるせいか(?)、主人公が活躍できないまま終わってしまう…。それがどうも私にはつまらなく感じる。
しかも、このシリーズではパパからの求愛のほうが激しくて、攻の鷹目の活躍もイマイチ印象薄かった。
別に悪くもないけど、満足感もないまま読了。
まあ、こんなものでしょう、としか。よくまとまっていて読みやすいけど、心に響くところがない。よくも悪くも、すべてが想定内。
キャラは全然違うけど、どうしても『眠る探偵』のシリーズとイメージが被ってしまって、焼き直し感があるのも辛かった。
nez[ネ] Smell and Memory
2014年7月19日 榎田尤利
大洋図書 2014/06
このシリーズ、イラストも含めて、正直あまり好みじゃない。
買うかどうか、かなり迷った。
ネタバレ
-----------------------------------------
エダ作品では(私にとっては)よくあることだけど、キャラが好みじゃないんだよなあ。
1、2巻より面白くなってきた。
嗅覚が落ちてしまった原因が気になる。
臭いのしない洋子さんに会ったのが、きっかけになってるような。わざわざ千里の母親と同じ名前を名乗っているあたり、怪しげな千里の父親(?)の手先なのかな。
スノードームを見せるときに鷹目の反応を気にする千里が可愛かった。三十四歳で可愛いってすごいかも(笑)
澪の拷問は怖すぎるわ…。歯医者の診察椅子なんて、普通に座るだけで精神的苦痛があるでしょ……。
このシリーズ、イラストも含めて、正直あまり好みじゃない。
買うかどうか、かなり迷った。
ネタバレ
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エダ作品では(私にとっては)よくあることだけど、キャラが好みじゃないんだよなあ。
1、2巻より面白くなってきた。
嗅覚が落ちてしまった原因が気になる。
臭いのしない洋子さんに会ったのが、きっかけになってるような。わざわざ千里の母親と同じ名前を名乗っているあたり、怪しげな千里の父親(?)の手先なのかな。
スノードームを見せるときに鷹目の反応を気にする千里が可愛かった。三十四歳で可愛いってすごいかも(笑)
澪の拷問は怖すぎるわ…。歯医者の診察椅子なんて、普通に座るだけで精神的苦痛があるでしょ……。
交渉人は休めない~榎田尤利100冊記念特別版~
2013年10月26日 榎田尤利
大洋図書 2013/10/21
100冊目、おめでとうございま~す!
すごいなあ。私は何冊ぐらい読んでるのかな。
70冊ぐらいかな?と予想しつつ数えてみたら、これが85冊目だった。
おお~、思ったより多い!
ネタバレ
------------------------------------------
お久しぶりの交渉人シリーズ。
番外編だけあって、今回はのんびりムードで楽しかった。
やっぱり、このシリーズには、こういうお気楽な話のほうが合ってると思う。1巻が1番好きだったかも。
エダさん、ほんとに沖縄好きだな~。
いつものメンバー&南国ムードにリラックスしつつ、一気読み。
本編より兵頭との時間もたっぷり取れてたし、事件も面白かった。欲をいえば、もう少し芽吹の交渉人らしい活躍も見たかったかな。
あー、またシリーズ再開してくれないかな。
特別版って値段高いなあと思ってたんだけど、別冊の書き下ろしが、短いながらも素敵なお話で、大満足。最初は、また第三者視点か~(しかも男女カップル)とか思いもしたけど、上手いこと4カップルを繋ぎ合わせてて、主人公カップルも上手くいって。実にエダさんらしく、器用でサービス精神たっぷりの番外編だった。
これはまた読み返したいかも。
そっか、その3カップルが人気なのかー。2位がちょっと意外な気もしたけど、納得はできる。
みなさん、お元気そうで。
それにしても、久留米と魚住、10年遠距離ですか! 年に何回かしか会えない状態で、そんだけ続くのがすごい…。
100冊目、おめでとうございま~す!
すごいなあ。私は何冊ぐらい読んでるのかな。
70冊ぐらいかな?と予想しつつ数えてみたら、これが85冊目だった。
おお~、思ったより多い!
ネタバレ
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お久しぶりの交渉人シリーズ。
番外編だけあって、今回はのんびりムードで楽しかった。
やっぱり、このシリーズには、こういうお気楽な話のほうが合ってると思う。1巻が1番好きだったかも。
エダさん、ほんとに沖縄好きだな~。
いつものメンバー&南国ムードにリラックスしつつ、一気読み。
本編より兵頭との時間もたっぷり取れてたし、事件も面白かった。欲をいえば、もう少し芽吹の交渉人らしい活躍も見たかったかな。
あー、またシリーズ再開してくれないかな。
特別版って値段高いなあと思ってたんだけど、別冊の書き下ろしが、短いながらも素敵なお話で、大満足。最初は、また第三者視点か~(しかも男女カップル)とか思いもしたけど、上手いこと4カップルを繋ぎ合わせてて、主人公カップルも上手くいって。実にエダさんらしく、器用でサービス精神たっぷりの番外編だった。
これはまた読み返したいかも。
そっか、その3カップルが人気なのかー。2位がちょっと意外な気もしたけど、納得はできる。
みなさん、お元気そうで。
それにしても、久留米と魚住、10年遠距離ですか! 年に何回かしか会えない状態で、そんだけ続くのがすごい…。
明日が世界の終わりでも
2013年6月29日 榎田尤利
大洋図書 2013/03
表題作と『largo』の新装版。
初期のエダさん作品って、本当に私の趣味に合わないなあと再確認。
ネタバレ
-----------------------------------------
表題作は、恋人の指示で他の男に抱かれるという状況を受け入れている主人公にまったく共感できなかった。いくらなんでも流されすぎだし、歪んだ恋人を歪んだまま放っておくのも冷たいような。とりあえず、少しぐらい話し合おうよ…。
しかも、同性の恋人がレイプされた復讐として、相手を殺して自分の目をって…ここまで凄い事件を起こしたら、週刊誌とかの格好のネタだろうし、出所後に静かに生活できないと思う。本当にこんな事件を起こしたらって、ついリアルに想像しちゃって、…玲治は変わった苗字だし、親戚とかキツイだろうなあと思った。
『集い』の点字を習う場面がなんか好き。
書き下ろしは…同棲を始めたばかりの頃の話が読みたかったな。年齢のわりに大人の渋さや魅力もなかった。それに、猫視点とか、まったく興味持てないわ。
『largo』は何度目かの再度。
ピアニストとしての先が見えないし、六実の演奏会とかコンクールとか、本格的な演奏場面がなくて残念だった。
表題作と『largo』の新装版。
初期のエダさん作品って、本当に私の趣味に合わないなあと再確認。
ネタバレ
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表題作は、恋人の指示で他の男に抱かれるという状況を受け入れている主人公にまったく共感できなかった。いくらなんでも流されすぎだし、歪んだ恋人を歪んだまま放っておくのも冷たいような。とりあえず、少しぐらい話し合おうよ…。
しかも、同性の恋人がレイプされた復讐として、相手を殺して自分の目をって…ここまで凄い事件を起こしたら、週刊誌とかの格好のネタだろうし、出所後に静かに生活できないと思う。本当にこんな事件を起こしたらって、ついリアルに想像しちゃって、…玲治は変わった苗字だし、親戚とかキツイだろうなあと思った。
『集い』の点字を習う場面がなんか好き。
書き下ろしは…同棲を始めたばかりの頃の話が読みたかったな。年齢のわりに大人の渋さや魅力もなかった。それに、猫視点とか、まったく興味持てないわ。
『largo』は何度目かの再度。
ピアニストとしての先が見えないし、六実の演奏会とかコンクールとか、本格的な演奏場面がなくて残念だった。
nez[ネ] Sweet Smell
2013年6月7日 榎田尤利
大洋図書 2013/05
エダさんらしく、読みやすいし、テンポもいいし、読んでる間は結構楽しいんだけど。
ネタバレ
------------------------------------------
鷹目がわりと好きだなー。千里の嗅覚に、鷹目がどこまで追いつけるか、というところが密かな楽しみ。
謎の薄気味悪い人物の登場は、…話として面白いんだけど、このシリーズはもう少し明るい路線を続けてほしかったな~と思ってしまった。『眠る探偵』の焼き直しみたいな雰囲気。また、このパターンか…と思ってしまった。
最近のエダ作品は、相変わらず読みやすいし、悪くはないんだけど、どこか物足りない。贅沢なこと言ってるとは思うけど。
エダさんらしく、読みやすいし、テンポもいいし、読んでる間は結構楽しいんだけど。
ネタバレ
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鷹目がわりと好きだなー。千里の嗅覚に、鷹目がどこまで追いつけるか、というところが密かな楽しみ。
謎の薄気味悪い人物の登場は、…話として面白いんだけど、このシリーズはもう少し明るい路線を続けてほしかったな~と思ってしまった。『眠る探偵』の焼き直しみたいな雰囲気。また、このパターンか…と思ってしまった。
最近のエダ作品は、相変わらず読みやすいし、悪くはないんだけど、どこか物足りない。贅沢なこと言ってるとは思うけど。
榎田尤利 大洋図書 発売:2012/12/22
新装版。
このタイトルだし、イブの発売だとよかったですね。
けど、作品を読むと、この発売日のほうがいいのかな?という気になった。
『名前のない色』同時収録。
ネタバレ
-----------------------------------------
表題作がとくによかった。
…まあ、両思いでも、うまくいかないことってあるよね、と。で、再会→別れの流れがクリスマス前だったので、あ、発売日これでいいのか~と。
受視点のほうは辛いことばかり続くから、途中はちょっと読みづらいんだけど、その分だけラストの甘さが鮮やかだった。北海道で「拡散したい」と言っていた彼が、沖縄で逞しくなる描写がよかった。できすぎな感じもあるけど、なんというか、そのできすぎな展開が逆にリアルというか。
人生の終わりを二人で考えていく続編も素敵。
『名前のない色』は再読。
これもいい話なんだけど、…主人公の抱える「謎」をもっと分かりにくくしてほしかった。見え見えの状態で隠され続けるのが、ちょっと読みづらい。
でも、こっちも続編読みたかったな。
新装版。
このタイトルだし、イブの発売だとよかったですね。
けど、作品を読むと、この発売日のほうがいいのかな?という気になった。
『名前のない色』同時収録。
ネタバレ
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表題作がとくによかった。
…まあ、両思いでも、うまくいかないことってあるよね、と。で、再会→別れの流れがクリスマス前だったので、あ、発売日これでいいのか~と。
受視点のほうは辛いことばかり続くから、途中はちょっと読みづらいんだけど、その分だけラストの甘さが鮮やかだった。北海道で「拡散したい」と言っていた彼が、沖縄で逞しくなる描写がよかった。できすぎな感じもあるけど、なんというか、そのできすぎな展開が逆にリアルというか。
人生の終わりを二人で考えていく続編も素敵。
『名前のない色』は再読。
これもいい話なんだけど、…主人公の抱える「謎」をもっと分かりにくくしてほしかった。見え見えの状態で隠され続けるのが、ちょっと読みづらい。
でも、こっちも続編読みたかったな。
大洋図書 2012/9
『ハンサムは嫌い。』と『無作法な紳士』収録の分厚い新装版。
両方とも再読。
ネタバレ
-----------------------------------------
表題作は、やっぱりエメラルド・珠子と井上さんが好きだなー。お仕事ものとしても面白い。
ただ…、受の由比はあまり好きになれなかった。エダさんの性格きつい美形受は趣味に合わないことが多い。
攻はこれまたエダ作品によく出てくる、女好きで金持ちでハンサムのヘタレ攻。このタイプの攻は結構好きなんだけど、店長はちょーっとヘタレ過ぎて物足りないかも。不器用ゆえに差別発言連発とか…。根はいい人だと分かるんだけど、最後まで素敵だとは思えない。
攻の姉はすごく苦手…。ゲイとかバイとか関係なく、弟の彼女を寝取るとか、人間として最低だと思う。しかも、1度や2度じゃないとくれば、そりゃ嫌われるだろうと思う。…この人、弟への愛情ってなかったのかな。
この女性がカッコイイ女性として描写されてることに違和感を覚える。
『無作法な紳士』も主人公の姉が苦手繋がり。
苦手というか…この姉、弟に睡眠薬を盛って雪山に放置するという殺人未遂をしてるのにお咎めなしなの?? それどころか、最後には後継者になるチャンスまで与えられちゃうという。
人としての一線を越えちゃってるのに、頑張ってる女性扱い??
「後で捜しに行かせるつもりだった、殺すつもりはなかった」で済まされる罪状じゃないだろう、明らかに。…いきなり雪山に放り出されて目を覚ました人間が焦って歩き回る→見つからなくなるのは当然のことで、「殺意はなかった」というのは無理がありすぎる。
強姦未遂の兄も海外留学させられるだけなんだけど、人殺しに比べれば、まだマシというものでは…と思ってしまう。
榎田さんの倫理観はどうなっているんだろう?と本気で理解できない作品。
別に聖人君子ばかりの小説が読みたいといってるわけじゃないけど、殺人に対しての取り扱いが軽すぎるのが怖い。
話自体は面白いし、主人公の桜彦はいい子なのに、嫌~な感じが残る。
書き下ろしは『秘書と苺』
『無作法な紳士』の桜彦の父親と秘書の話。社長が好きじゃないし、年上攻の年の差には興味ないので、あまり楽しめなかった。
せっかくのオヤジものなのに残念。
『ハンサムは嫌い。』と『無作法な紳士』収録の分厚い新装版。
両方とも再読。
ネタバレ
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表題作は、やっぱりエメラルド・珠子と井上さんが好きだなー。お仕事ものとしても面白い。
ただ…、受の由比はあまり好きになれなかった。エダさんの性格きつい美形受は趣味に合わないことが多い。
攻はこれまたエダ作品によく出てくる、女好きで金持ちでハンサムのヘタレ攻。このタイプの攻は結構好きなんだけど、店長はちょーっとヘタレ過ぎて物足りないかも。不器用ゆえに差別発言連発とか…。根はいい人だと分かるんだけど、最後まで素敵だとは思えない。
攻の姉はすごく苦手…。ゲイとかバイとか関係なく、弟の彼女を寝取るとか、人間として最低だと思う。しかも、1度や2度じゃないとくれば、そりゃ嫌われるだろうと思う。…この人、弟への愛情ってなかったのかな。
この女性がカッコイイ女性として描写されてることに違和感を覚える。
『無作法な紳士』も主人公の姉が苦手繋がり。
苦手というか…この姉、弟に睡眠薬を盛って雪山に放置するという殺人未遂をしてるのにお咎めなしなの?? それどころか、最後には後継者になるチャンスまで与えられちゃうという。
人としての一線を越えちゃってるのに、頑張ってる女性扱い??
「後で捜しに行かせるつもりだった、殺すつもりはなかった」で済まされる罪状じゃないだろう、明らかに。…いきなり雪山に放り出されて目を覚ました人間が焦って歩き回る→見つからなくなるのは当然のことで、「殺意はなかった」というのは無理がありすぎる。
強姦未遂の兄も海外留学させられるだけなんだけど、人殺しに比べれば、まだマシというものでは…と思ってしまう。
榎田さんの倫理観はどうなっているんだろう?と本気で理解できない作品。
別に聖人君子ばかりの小説が読みたいといってるわけじゃないけど、殺人に対しての取り扱いが軽すぎるのが怖い。
話自体は面白いし、主人公の桜彦はいい子なのに、嫌~な感じが残る。
書き下ろしは『秘書と苺』
『無作法な紳士』の桜彦の父親と秘書の話。社長が好きじゃないし、年上攻の年の差には興味ないので、あまり楽しめなかった。
せっかくのオヤジものなのに残念。
リブレ出版 2012/11
漫画とコラボのシリーズ完結巻。
ネタバレ
-----------------------------------------
キャラが趣味に合わない&1作に複数カップルは好きじゃない、という理由で、それほど楽しめないシリーズだった。
まあこういう企画が好きな人にとっては、読みやすくてよくできた作品だろうと思う。
たぶん、「やきのり」という子猫の描写やイラストで「可愛い!!」とテンションを上げられるかどうかで、作品が趣味に合うかどうかも分かるんじゃないかと。
4巻は構成がまったく趣味に合わず、読みづらかった。
前半は、うまくいかない小説メインカップルが、それぞれ別の相手(もう1組のカップルと相手を交換するような形で)と寝る場面があるんだけど、視点を場面ごとに細かく交互に変えて同時並行に進める構成。
これがあまりにもマンガ的というか、ラノベ的というか。「テンプレを使って書いて、王道パッケージしてみました」というような出来映えで…。
コミックと連動していて、しかもラノベなんだからこれでいいんだろうけど、私は申し訳ないけど、安っぽく感じた。
…もっと高尚に書けとか言いたいわけじゃなく、テーマが重たいわりに力を抜いて、持ってる技量だけで書いてるように感じたというだけ。いわゆる「手癖で書く」ってやつ。
そりゃエダさんの年間の仕事量考えれば、むしろよくこんなに丁寧に、質、量とも安定して書けるなと感心するところではあるし、この作品に関しては手堅くまとめただけなんろうけど。
内容の感想は…、サガンが立ち直って…というか、とりあえず落ち着いてよかった。駅での場面が印象的。付き合い始めても橘高を相手にしたときのサガンはやっぱり可愛くないなーと思いつつ、橘高はツンっぷりが好きなようなので、お似合いなんだろうな~と。
漫画とコラボのシリーズ完結巻。
ネタバレ
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キャラが趣味に合わない&1作に複数カップルは好きじゃない、という理由で、それほど楽しめないシリーズだった。
まあこういう企画が好きな人にとっては、読みやすくてよくできた作品だろうと思う。
たぶん、「やきのり」という子猫の描写やイラストで「可愛い!!」とテンションを上げられるかどうかで、作品が趣味に合うかどうかも分かるんじゃないかと。
4巻は構成がまったく趣味に合わず、読みづらかった。
前半は、うまくいかない小説メインカップルが、それぞれ別の相手(もう1組のカップルと相手を交換するような形で)と寝る場面があるんだけど、視点を場面ごとに細かく交互に変えて同時並行に進める構成。
これがあまりにもマンガ的というか、ラノベ的というか。「テンプレを使って書いて、王道パッケージしてみました」というような出来映えで…。
コミックと連動していて、しかもラノベなんだからこれでいいんだろうけど、私は申し訳ないけど、安っぽく感じた。
…もっと高尚に書けとか言いたいわけじゃなく、テーマが重たいわりに力を抜いて、持ってる技量だけで書いてるように感じたというだけ。いわゆる「手癖で書く」ってやつ。
そりゃエダさんの年間の仕事量考えれば、むしろよくこんなに丁寧に、質、量とも安定して書けるなと感心するところではあるし、この作品に関しては手堅くまとめただけなんろうけど。
内容の感想は…、サガンが立ち直って…というか、とりあえず落ち着いてよかった。駅での場面が印象的。付き合い始めても橘高を相手にしたときのサガンはやっぱり可愛くないなーと思いつつ、橘高はツンっぷりが好きなようなので、お似合いなんだろうな~と。
榎田尤利 大洋図書 2012/10/30
エダさんの新シリーズ。
木原さんの新刊は正直読むのがしんどいし、気が重くて、開くまでに時間がかかったりするが(読み出すと止まらないんだけど)、エダさんの新刊は気楽すぎて、逆に放置してしまうことがある。
まあ、エダさんの新刊だから期待を裏切られることもないだろうし、いつ読んでもいいや~というような気分。
ネタバレ
------------------------------------------
さすが、エダさん。期待通りの読みやすさ。
いつも通りテンポがよくて、面白かった。気楽に楽しめる上に、中身が濃くて、個性的なキャラが揃っていて…ラノベのお手本みたいな本だな~と。職人技というか。
鷹目パートは三人称で、千里パートは一人称というのは、いかにもエダさんらしい書き方。
千里の不潔さは「そりゃ我慢できないわ」というレベルだし、鷹目の感じの悪さもオイオイと言いたくなるのに、読み終わってみると愛すべき個性という気がしているあたり、すごい。
正直なところ、趣味の問題でBL的な楽しみ方はできなかった。千里は弟キャラで、鷹目はお友達キャラという感じ…。
でも、ラノベとして面白いから続きは楽しみ。
今回は二人の出会い&紹介という面が大きかったから、仕事内容は次回に期待かな。
たぶん、他の作家さんがこれを書いたら、「すげー、来たよ、これ!!」と興奮したと思うが、エダさんなので「うん、面白くなりそう。次の巻でお手並み拝見かな」とか、すでにハードルを上げてしまった自分がいる…。
いつも、ごめんなさい、エダさん。と謝っておく。
エダさんの新シリーズ。
木原さんの新刊は正直読むのがしんどいし、気が重くて、開くまでに時間がかかったりするが(読み出すと止まらないんだけど)、エダさんの新刊は気楽すぎて、逆に放置してしまうことがある。
まあ、エダさんの新刊だから期待を裏切られることもないだろうし、いつ読んでもいいや~というような気分。
ネタバレ
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さすが、エダさん。期待通りの読みやすさ。
いつも通りテンポがよくて、面白かった。気楽に楽しめる上に、中身が濃くて、個性的なキャラが揃っていて…ラノベのお手本みたいな本だな~と。職人技というか。
鷹目パートは三人称で、千里パートは一人称というのは、いかにもエダさんらしい書き方。
千里の不潔さは「そりゃ我慢できないわ」というレベルだし、鷹目の感じの悪さもオイオイと言いたくなるのに、読み終わってみると愛すべき個性という気がしているあたり、すごい。
正直なところ、趣味の問題でBL的な楽しみ方はできなかった。千里は弟キャラで、鷹目はお友達キャラという感じ…。
でも、ラノベとして面白いから続きは楽しみ。
今回は二人の出会い&紹介という面が大きかったから、仕事内容は次回に期待かな。
たぶん、他の作家さんがこれを書いたら、「すげー、来たよ、これ!!」と興奮したと思うが、エダさんなので「うん、面白くなりそう。次の巻でお手並み拝見かな」とか、すでにハードルを上げてしまった自分がいる…。
いつも、ごめんなさい、エダさん。と謝っておく。
リブレ出版 2012/08
さて、それじゃ凄い本(笑)の感想を。
エダさんのエロ短編集。
凝った装丁。これ、帯を外すとイラストなしの白い表紙になる。そして、カバー下のショッキングピンクが透けて、白がうっすらとピンク色に見えるところが、まさに「エロス」という雰囲気。
遊び紙もショッキングピンク。
デザイナーのセンスが光っている。
ネタバレ
------------------------------------------
中身はいろんなテイストの話が6本。恋愛面でみると、1、5、6本目に濃い話がきて、2~4本目はわりとBL的な話。好き嫌いは別として、どれも小説としての完成度が高いから、読み応え十分。
ただなあ、ものがエロなだけに、趣味に合うかどうかが重要。
で、私はエダ作品に対して「小説としては面白いけど、趣味には合わない」と長年思い続けてきた人間なので、これがもう面白いぐらい(?)趣味に合わなかった。
全滅かと思った…。
個人的に趣味に合わないけど、趣味に合えば面白そうって作品が多かった。
『痛い靴』(既読)
無理やり小さいサイズのハイヒールを履かせるという発想が、纏足を連想させて、正直にいえば、気持ちが悪い。
SM的なものを否定したいわけじゃなく、この作品の感想ですらなく、纏足というものがどうしても受け付けられないだけ。
まあでもちょっと感想を書けば、MBAまで持ってる受がなんで会社辞めないんだろうと不思議。
イラスト:(好みじゃないけど)雰囲気が出てていいな。余白の使い方含め、ピリッと引き締まっていて素敵。
『ストロベリー』
ちょっと私の期待していたリバとは違うみたい…。
うーん…受受しい攻じゃなく、攻攻しい受を期待していたのです。
どうでもいいが、姉が結婚することを、わざわざ思わせぶりに隠す同僚が謎。「お姉さんが結婚するそうです」って、プライバシー?? どうせ顔も名前も知らないんだから、知られたって害はないし、隠す意味もないような。姉がいることを絶対に人に知られたくない、なんて人はいないと思うし。
イラスト:もうちょっとどうにかならなかったの? 1冊の中でこのページだけ浮いてる…。ガッカリ感が半端ない。
『10×3』
ついに私好みの受が?!と最初は期待したが、攻がダブルで好きになれないタイプ。独占欲のまったくない攻には興味なし。…ついでに言えば、コトの最中に敬語を止める攻と(最後まで丁寧に!)、言うことを聞かないバカワンコには魅力を感じない……。
なにより、快楽流され系の受がちょっと。
イラスト:文章から受けるキャラのイメージとピッタリ!
『カルメン』
これが1番ラブストーリーって感じの流れだったかな。
まあ、筋肉女装攻に抵抗がなければ、面白いかも。
…私は別に抵抗もないけど、魅力も感じなかった。マッチョに興味ないからなあ。
女装するなら、ある程度はきれい系がいい。
イラスト:うわあ…という感じだけど、本文と合ってるんだよなあ。表現が巧み。
『クリスタル』(既読)
趣味じゃないから、読み返したくないなーと思いつつ。
話の完成度が高いけど、ネタとキャラが好みに合わなくて、あまりエロも感じなかった。
これは本当に趣味の問題かも。
イラスト:ちょーっとリーマンには見えないけど、独特のねっとりした雰囲気がエロくて、いいね。
『書生の戀』
6本のうちで、唯一趣味に合った作品。
これが1番エロく感じたし、恋愛ものとしても楽しめた。日記と手紙で進んでいくところが、時代にマッチしていていい雰囲気だった。
…エダさんにもうちょっと乙女要素があれば、もっと私の好みに合ったかもしれないけど、乙女系とオヤジ受は両立しない。たぶん。だから、この書き方でいいんだと思う。
走り書きのところで感動した。
曾孫がホモなのは(やりすぎな感じで)どうかと思ったが、最後の一文で、ああ、さすがエダさんだな、と思った。…まあこれが男女カップルだったら、最後の最後で本を投げる人多数だろうし(笑)
イラスト:背景とタイトル字のかかり具合が絶妙。和室と庭のしっとりした雰囲気と、先生の色気、書生さんの生真面目さ。この1枚で妄想マックスという、素敵なイラスト。
さて、それじゃ凄い本(笑)の感想を。
エダさんのエロ短編集。
凝った装丁。これ、帯を外すとイラストなしの白い表紙になる。そして、カバー下のショッキングピンクが透けて、白がうっすらとピンク色に見えるところが、まさに「エロス」という雰囲気。
遊び紙もショッキングピンク。
デザイナーのセンスが光っている。
ネタバレ
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中身はいろんなテイストの話が6本。恋愛面でみると、1、5、6本目に濃い話がきて、2~4本目はわりとBL的な話。好き嫌いは別として、どれも小説としての完成度が高いから、読み応え十分。
ただなあ、ものがエロなだけに、趣味に合うかどうかが重要。
で、私はエダ作品に対して「小説としては面白いけど、趣味には合わない」と長年思い続けてきた人間なので、これがもう面白いぐらい(?)趣味に合わなかった。
全滅かと思った…。
個人的に趣味に合わないけど、趣味に合えば面白そうって作品が多かった。
『痛い靴』(既読)
無理やり小さいサイズのハイヒールを履かせるという発想が、纏足を連想させて、正直にいえば、気持ちが悪い。
SM的なものを否定したいわけじゃなく、この作品の感想ですらなく、纏足というものがどうしても受け付けられないだけ。
まあでもちょっと感想を書けば、MBAまで持ってる受がなんで会社辞めないんだろうと不思議。
イラスト:(好みじゃないけど)雰囲気が出てていいな。余白の使い方含め、ピリッと引き締まっていて素敵。
『ストロベリー』
ちょっと私の期待していたリバとは違うみたい…。
うーん…受受しい攻じゃなく、攻攻しい受を期待していたのです。
どうでもいいが、姉が結婚することを、わざわざ思わせぶりに隠す同僚が謎。「お姉さんが結婚するそうです」って、プライバシー?? どうせ顔も名前も知らないんだから、知られたって害はないし、隠す意味もないような。姉がいることを絶対に人に知られたくない、なんて人はいないと思うし。
イラスト:もうちょっとどうにかならなかったの? 1冊の中でこのページだけ浮いてる…。ガッカリ感が半端ない。
『10×3』
ついに私好みの受が?!と最初は期待したが、攻がダブルで好きになれないタイプ。独占欲のまったくない攻には興味なし。…ついでに言えば、コトの最中に敬語を止める攻と(最後まで丁寧に!)、言うことを聞かないバカワンコには魅力を感じない……。
なにより、快楽流され系の受がちょっと。
イラスト:文章から受けるキャラのイメージとピッタリ!
『カルメン』
これが1番ラブストーリーって感じの流れだったかな。
まあ、筋肉女装攻に抵抗がなければ、面白いかも。
…私は別に抵抗もないけど、魅力も感じなかった。マッチョに興味ないからなあ。
女装するなら、ある程度はきれい系がいい。
イラスト:うわあ…という感じだけど、本文と合ってるんだよなあ。表現が巧み。
『クリスタル』(既読)
趣味じゃないから、読み返したくないなーと思いつつ。
話の完成度が高いけど、ネタとキャラが好みに合わなくて、あまりエロも感じなかった。
これは本当に趣味の問題かも。
イラスト:ちょーっとリーマンには見えないけど、独特のねっとりした雰囲気がエロくて、いいね。
『書生の戀』
6本のうちで、唯一趣味に合った作品。
これが1番エロく感じたし、恋愛ものとしても楽しめた。日記と手紙で進んでいくところが、時代にマッチしていていい雰囲気だった。
…エダさんにもうちょっと乙女要素があれば、もっと私の好みに合ったかもしれないけど、乙女系とオヤジ受は両立しない。たぶん。だから、この書き方でいいんだと思う。
走り書きのところで感動した。
曾孫がホモなのは(やりすぎな感じで)どうかと思ったが、最後の一文で、ああ、さすがエダさんだな、と思った。…まあこれが男女カップルだったら、最後の最後で本を投げる人多数だろうし(笑)
イラスト:背景とタイトル字のかかり具合が絶妙。和室と庭のしっとりした雰囲気と、先生の色気、書生さんの生真面目さ。この1枚で妄想マックスという、素敵なイラスト。
榎田尤利 大洋図書 2012/06/29
設定が好きそうじゃないので読んでなかったのだが、新装版が出たので読んでみた。
ネタバレ
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まあ面白かったけど、あんまり好きじゃなかった。
そーいや、初期のエダ作品は私の趣味にまったく合わないんだった。
やっぱりJUNEの雰囲気だなー。「青薔薇」ってのは古い作品ゆえのご愛嬌…と思っておいたが。
壊れかかった主人公とそれを見守るポジションの健全で平凡な人(家族だったり友人だったりする)ってあたりが共通するような。
広義のBLって感じで、テーマが恋愛から外れてる。1つのカップルが結ばれるまで、または関係を育てていく話ではないから、主人公のキャラが気に入らないと読みづらいかも。私はこの主人公に魅力を感じなかったんで、かなり読みづらかった。
おかしな理由をつけて、売春を肯定されるのも読んでて辛い…。
書き下ろしの続編は蛇足としか思えなかった。BL読者の一番読みたい部分?を付け足してみたんだろうけど、大事なところを、おまけ的に付け足すのはちょっと違うような…。エダさんらしいサービス精神なのか、書いてから時間が経ってるから続編を書く気になったのか。とにかく余計なものをつけて、もったいない。
どうせ王道から外れてるんだから、作品の持つ雰囲気を生かして、余韻を残して終わったほうが完成度は高かったような。
2冊分かけて構築した世界観を、書き下ろしで薄めちゃった感じ。
この書き下ろし続編が単純に嬉しい、読後感がよくなった!という読者のほうが多いだろうから、商業的には付けて正解だろうし、「続編あってよかった~」という感想にも共感できるんだけど。
設定が好きそうじゃないので読んでなかったのだが、新装版が出たので読んでみた。
ネタバレ
-----------------------------------------
まあ面白かったけど、あんまり好きじゃなかった。
そーいや、初期のエダ作品は私の趣味にまったく合わないんだった。
やっぱりJUNEの雰囲気だなー。「青薔薇」ってのは古い作品ゆえのご愛嬌…と思っておいたが。
壊れかかった主人公とそれを見守るポジションの健全で平凡な人(家族だったり友人だったりする)ってあたりが共通するような。
広義のBLって感じで、テーマが恋愛から外れてる。1つのカップルが結ばれるまで、または関係を育てていく話ではないから、主人公のキャラが気に入らないと読みづらいかも。私はこの主人公に魅力を感じなかったんで、かなり読みづらかった。
おかしな理由をつけて、売春を肯定されるのも読んでて辛い…。
書き下ろしの続編は蛇足としか思えなかった。BL読者の一番読みたい部分?を付け足してみたんだろうけど、大事なところを、おまけ的に付け足すのはちょっと違うような…。エダさんらしいサービス精神なのか、書いてから時間が経ってるから続編を書く気になったのか。とにかく余計なものをつけて、もったいない。
どうせ王道から外れてるんだから、作品の持つ雰囲気を生かして、余韻を残して終わったほうが完成度は高かったような。
2冊分かけて構築した世界観を、書き下ろしで薄めちゃった感じ。
この書き下ろし続編が単純に嬉しい、読後感がよくなった!という読者のほうが多いだろうから、商業的には付けて正解だろうし、「続編あってよかった~」という感想にも共感できるんだけど。
榎田尤利 大洋図書 2011/11/29
久し振りの読みきり~。
イラストは草間さんだし、楽しみにしていた1冊。
草間さんのイラストは、しっかりキャラをつかんでるなーと思う。
…丁寧とは思えなかったけど、文章から受けるキャラのイメージとイラストの表情がぴったりで。相変わらず味があるし。
ネタバレ
------------------------------------------
面白かった~。
宮と栄田、両方ともキャラが立っているし、王もいい味を出してた。
一目惚れから始まって両思いになるまでのプロセスも丁寧で楽しかった。
さすがエダさん。
視点が交互に変る話はあまり好きじゃないんだけど、この話の場合、ストーリーを追いやすくて逆によかった。コメディだし。
Mを調教する話じゃ、なんか怖くなりそうだけど、Sを育てるっていうのは笑えるなー。セッション中と普段の関係の逆転も楽しい。まあギャップという意味では、最後の王と若頭のほうが笑えたけど。
宮の社会学の話も、栄田の教育に関する考え方同様に(?)、SMについても懇切丁寧に語られているのが笑える。…なにが楽しいのか理解はできないけど、ほんと性癖なんて他人がどうこう言うものじゃないよなーと思った。
鶴見の怖さは…失礼ながらエダさんの本領発揮って感じだったなー。うわ、出たよ、本物のSって思っちゃったあたり、私はSMが分かっていなかったようです。うーん…。つまり、SMって愛のある鬼○プレイってことでいいのかな?
こんなんで検索にかかったら泣くに泣けないって感じだから伏せてみた(笑)
えーっと、えーっと、恋愛の話としては、映画の話とか美術館デートが甘くてよかったなーと。あと、先生はやっぱり色気あるよなあとか。
王のスピンオフは読みたいような、読みたくないような。…流血の描写で気持ち悪くなったし、やっぱり痛いのは怖い~~。
久し振りの読みきり~。
イラストは草間さんだし、楽しみにしていた1冊。
草間さんのイラストは、しっかりキャラをつかんでるなーと思う。
…丁寧とは思えなかったけど、文章から受けるキャラのイメージとイラストの表情がぴったりで。相変わらず味があるし。
ネタバレ
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面白かった~。
宮と栄田、両方ともキャラが立っているし、王もいい味を出してた。
一目惚れから始まって両思いになるまでのプロセスも丁寧で楽しかった。
さすがエダさん。
視点が交互に変る話はあまり好きじゃないんだけど、この話の場合、ストーリーを追いやすくて逆によかった。コメディだし。
Mを調教する話じゃ、なんか怖くなりそうだけど、Sを育てるっていうのは笑えるなー。セッション中と普段の関係の逆転も楽しい。まあギャップという意味では、最後の王と若頭のほうが笑えたけど。
宮の社会学の話も、栄田の教育に関する考え方同様に(?)、SMについても懇切丁寧に語られているのが笑える。…なにが楽しいのか理解はできないけど、ほんと性癖なんて他人がどうこう言うものじゃないよなーと思った。
鶴見の怖さは…失礼ながらエダさんの本領発揮って感じだったなー。うわ、出たよ、本物のSって思っちゃったあたり、私はSMが分かっていなかったようです。うーん…。つまり、SMって愛のある鬼○プレイってことでいいのかな?
こんなんで検索にかかったら泣くに泣けないって感じだから伏せてみた(笑)
えーっと、えーっと、恋愛の話としては、映画の話とか美術館デートが甘くてよかったなーと。あと、先生はやっぱり色気あるよなあとか。
王のスピンオフは読みたいような、読みたくないような。…流血の描写で気持ち悪くなったし、やっぱり痛いのは怖い~~。
大洋図書 2011/7/29
シリーズ完結。
ハイアベレージなシリーズなだけに、もう少し続けてほしかったような、だらだら続かないことにほっとしたような…。
ネタバレ
-------------------------------------------
面白かった。
交渉人は、こういう書き方で続けてくれるといいな~と思った最終巻だった。
3~5巻ぐらいまでの「重たい、暗い」路線は、全体の流れとしては必要だったのかもしれないけど、あまり趣味に合わず…。
私が「交渉人」シリーズに求めてるものって、テンポのいいコメディタッチのストーリーと、芽吹の頑張りと交渉人としての仕事、仲間たちの人情なんだと思う。
だから、そこそこ明るくテンポよくて1冊読みきりの、今回みたいな話がちょうどいい。(まあ今回は芽吹も兵頭もボロボロだったけど…そこは最終巻なんで)
増えてきたキャラも毎回全員出す必要はなくて、適当に顔を出してくれればいいと思うし、持ち込まれる依頼もカーチェイスしないといけないような、派手な難しいものじゃなくていいと思う。むしろ冒頭に出てくるような小さな(?)依頼こそ、芽吹の良さが発揮されるような気がするし。
そんなわけで、このシリーズ本来の形にようやくもどったかな~というところで、一旦終了というのはちょっと残念。
桃子はいいキャラだな~。キヨは恋愛が絡んでいないときのほうが魅力がある…。
芽吹は今回も男前でカッコよかったなあ。強さと弱さを両方持っているところが好き。
両親の写真には感動した。もう取り戻せないものだけど、「子供を残して自殺してしまった」ということだけが、すべてじゃないって思えて。
兵頭の舎弟たちとの会話を通しての、兵頭と自分の仕事に関しての芽吹の結論に納得&安心した。
最後の教会の場面は穏やかでよかったな~。愛の誓いの言葉じゃなくて、仲睦まじいキスだってあたりも。
いつか続きが読みたい。
番外編という形で読めるんじゃないかと、かなり期待している。
シリーズ完結。
ハイアベレージなシリーズなだけに、もう少し続けてほしかったような、だらだら続かないことにほっとしたような…。
ネタバレ
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面白かった。
交渉人は、こういう書き方で続けてくれるといいな~と思った最終巻だった。
3~5巻ぐらいまでの「重たい、暗い」路線は、全体の流れとしては必要だったのかもしれないけど、あまり趣味に合わず…。
私が「交渉人」シリーズに求めてるものって、テンポのいいコメディタッチのストーリーと、芽吹の頑張りと交渉人としての仕事、仲間たちの人情なんだと思う。
だから、そこそこ明るくテンポよくて1冊読みきりの、今回みたいな話がちょうどいい。(まあ今回は芽吹も兵頭もボロボロだったけど…そこは最終巻なんで)
増えてきたキャラも毎回全員出す必要はなくて、適当に顔を出してくれればいいと思うし、持ち込まれる依頼もカーチェイスしないといけないような、派手な難しいものじゃなくていいと思う。むしろ冒頭に出てくるような小さな(?)依頼こそ、芽吹の良さが発揮されるような気がするし。
そんなわけで、このシリーズ本来の形にようやくもどったかな~というところで、一旦終了というのはちょっと残念。
桃子はいいキャラだな~。キヨは恋愛が絡んでいないときのほうが魅力がある…。
芽吹は今回も男前でカッコよかったなあ。強さと弱さを両方持っているところが好き。
両親の写真には感動した。もう取り戻せないものだけど、「子供を残して自殺してしまった」ということだけが、すべてじゃないって思えて。
兵頭の舎弟たちとの会話を通しての、兵頭と自分の仕事に関しての芽吹の結論に納得&安心した。
最後の教会の場面は穏やかでよかったな~。愛の誓いの言葉じゃなくて、仲睦まじいキスだってあたりも。
いつか続きが読みたい。
番外編という形で読めるんじゃないかと、かなり期待している。
榎田尤利 リブレ出版 2011/01
1巻より面白かった。
恋愛ものとしての要素が強くなったからかな。
サガンが素直になれば、それでハッピーエンドっていう単純なものじゃなくなってきたせいかな。
あと、サガンの対談は面白いなあと。「恋に落ちて視野狭窄になってしまった、迷惑な人」は、いかにもありそうで笑ってしまった。
1巻より面白かった。
恋愛ものとしての要素が強くなったからかな。
サガンが素直になれば、それでハッピーエンドっていう単純なものじゃなくなってきたせいかな。
あと、サガンの対談は面白いなあと。「恋に落ちて視野狭窄になってしまった、迷惑な人」は、いかにもありそうで笑ってしまった。
リブレ出版 2010/12
コラボ作品。企画ものがあんまり好きじゃないけど、エダさんだしなあと、消極的に読んでみた。
ネタバレ
------------------------------------------
読みやすい。長さを感じさせず、するするっと読めてしまった。ちょっと地味だし、まだ終わっていないせいもあって少々盛り上がりには欠けたが、エダ作品では王道の遊びなれた社長攻も意固地な受もいいキャラだった。
面白かったけど、まあ続きを読まないと判断できないなあという感じ。
個人的には。
コラボ作品だったのが残念。まずシリーズものなので、必要もないところでマンガのほうのキャラが出張っている感じがして、ちょっと…。カップルで出てこられると当て馬にすらならないし、ホモばっかりになっちゃうし、うるさい感じ。
変な言い方だけど、「登場人物」というより「キャラ」になってしまうのも難。猫も含め「さあ、萌えてください」とパッケージされているので、自分で萌を選びたい私としては、ちょっと萎えてしまう。なんていえばいいのか、「これはキャラです、商品です」という感じがして、一歩引いてしまうから共感がしづらく、少し薄っぺらく感じてしまうというか。小説のキャラは架空の人物であっても、アイドルとは違うんで、もっと肉声がほしいというか。
まあ個人的な感覚の問題だけど。
とりあえず2巻が楽しみ。
コラボ作品。企画ものがあんまり好きじゃないけど、エダさんだしなあと、消極的に読んでみた。
ネタバレ
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読みやすい。長さを感じさせず、するするっと読めてしまった。ちょっと地味だし、まだ終わっていないせいもあって少々盛り上がりには欠けたが、エダ作品では王道の遊びなれた社長攻も意固地な受もいいキャラだった。
面白かったけど、まあ続きを読まないと判断できないなあという感じ。
個人的には。
コラボ作品だったのが残念。まずシリーズものなので、必要もないところでマンガのほうのキャラが出張っている感じがして、ちょっと…。カップルで出てこられると当て馬にすらならないし、ホモばっかりになっちゃうし、うるさい感じ。
変な言い方だけど、「登場人物」というより「キャラ」になってしまうのも難。猫も含め「さあ、萌えてください」とパッケージされているので、自分で萌を選びたい私としては、ちょっと萎えてしまう。なんていえばいいのか、「これはキャラです、商品です」という感じがして、一歩引いてしまうから共感がしづらく、少し薄っぺらく感じてしまうというか。小説のキャラは架空の人物であっても、アイドルとは違うんで、もっと肉声がほしいというか。
まあ個人的な感覚の問題だけど。
とりあえず2巻が楽しみ。
夜眠る前の短い時間だけ使ってちょっとずつ藤井沢商店街シリーズを再読していたのだが、昨晩ようやく5冊読み終えた。
エダ作品に頻繁にある暗さや重たさはほとんどなく、適度にテンポがよく甘いシリーズなので、リラックスして読むのにちょうどいいシリーズだった。
安眠グッズとしても最高(笑)
次は何を読もうかなあ…
エダ作品に頻繁にある暗さや重たさはほとんどなく、適度にテンポがよく甘いシリーズなので、リラックスして読むのにちょうどいいシリーズだった。
安眠グッズとしても最高(笑)
次は何を読もうかなあ…
スウィーパーはときどき笑う
2011年1月8日 榎田尤利
榎田尤利 2010/12
スピンオフだし、それほど楽しみなカップルではなかったが、このシリーズは外せないので読んでみた。
ネタバレ
-------------------------------------------
智紀がいい子になりすぎちゃって、ちょっとつまらないなあと思いつつ、やっぱり10代のキャラの成長は読んでて楽しいなあと。お勉強ができるだけじゃなくて、人間的にも賢ければ、こういう風に自ら気付いて成長するってことかな。
紀宵は芽吹の視点だとすごく特殊な経歴の持ち主という印象だったけど、智紀や本人の視点だと、わりと普通の青年なのかなあと思えた。
話は相変わらずノンストップで面白かった。重たい過去を絡めながらも、全体的には番外編らしく気軽なストーリーだったと思う。
贅沢をいえば、兵頭に頭下げて解決じゃなく、主役ふたりが活躍して解決って話が読みたかったけど。まあ堅気の青年と高校生のコンビが解決できる事件にすると、話が小さくなってしまうのかもしれないけど。
ラブのほうは、智紀がいい子になりすぎてしまったので、少しインパクト弱かったかな。そのぶん、ほのぼのしたから文句はない。智紀が登場時の頃のままだったら、顔は可愛いかもしれないけどさあ…と思っちゃいそうだし。
芽吹は相変わらず楽しいキャラだなあと。
スピンオフだし、それほど楽しみなカップルではなかったが、このシリーズは外せないので読んでみた。
ネタバレ
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智紀がいい子になりすぎちゃって、ちょっとつまらないなあと思いつつ、やっぱり10代のキャラの成長は読んでて楽しいなあと。お勉強ができるだけじゃなくて、人間的にも賢ければ、こういう風に自ら気付いて成長するってことかな。
紀宵は芽吹の視点だとすごく特殊な経歴の持ち主という印象だったけど、智紀や本人の視点だと、わりと普通の青年なのかなあと思えた。
話は相変わらずノンストップで面白かった。重たい過去を絡めながらも、全体的には番外編らしく気軽なストーリーだったと思う。
贅沢をいえば、兵頭に頭下げて解決じゃなく、主役ふたりが活躍して解決って話が読みたかったけど。まあ堅気の青年と高校生のコンビが解決できる事件にすると、話が小さくなってしまうのかもしれないけど。
ラブのほうは、智紀がいい子になりすぎてしまったので、少しインパクト弱かったかな。そのぶん、ほのぼのしたから文句はない。智紀が登場時の頃のままだったら、顔は可愛いかもしれないけどさあ…と思っちゃいそうだし。
芽吹は相変わらず楽しいキャラだなあと。
『犬ほど素敵な商売はない』 大洋図書 2006/06
今週は主にこのシリーズの再読をしてた。
最初はこのシリーズの設定に引き、攻の調教にドン引きし、中盤でエダさんのトップブリーダーぶりに驚愕する…というのは、初回に読んだときと変らなかったけど、2度目なのでさすがに引き加減が薄くなっていて、かわりにじっくり楽しむ余裕ができたせいか、前回より面白かった。
…分かっていたつもりだったけど、改めて出来のいい作品だなと感心した。
『獅子は獲物に手懐けられる』 大洋図書 2008/8
これも、何の対処もせずに甘んじて暴力を受け続ける主人公にイライラしたのは初読のときと同じだったけど、前回よりライオンの魅力を楽しむ余裕があったかなと。で、痛いところにばかり目を向けず、余裕を持って読んでみると、奥行きのある話なんだなあと気付かされる。ちゃんと話の背景の見えてくる小説というか。
好みではないけど、また読み返したいと思える作品。
『秘書とシュレディンガーの猫』 大洋図書 2008/12
まえの2作に比べて、ずいぶんソフトになっているので読みやすい。明るくてテンポもいいのだが、結構深いところがあるのは、前2作と同様。
というわけで、個人的にはこれが読みやすくて好きだなあ。とくに病院の場面は感動的。
でも、秘書さんはもうちょっと可愛げがあってもいいんじゃないかとか、ちょっと思う…。
『蛇とワルツ』 大洋図書 2009/9
もとからオーナーが好みのタイプなんで、これはかなり好き。
前3作は、話のはじめは主人公が組織を知らない状態なのに対し、この作品はオーナーが主人公なので、視点に安定感があるというか、扱いづらい蛇に振り回されつつも立ち位置は固定されているというか。そういう面でも落ち着いて読みやすいなあと。好きになっていく過程や、裏切られたときの辛さなんかも感情移入しやすいし、面白かった。
ただ、オーナーが事件に巻き込まれる形じゃなく、もう少し活躍してくれていたらなあと思ってしまう。まあBLの場合、活躍するのは攻の役割と(ものすごく残念ながら)相場が決まっている…。
『きみがいなけりゃ息もできない』 リブレ出版 2006/11
『きみがいるなら世界の果てでも』 リブレ出版 2008/09
とくに好みじゃないけど、読み始めると引き込まれる作品。ちょっとずつ…眠れない夜に読み返すのにも合っていた。痛い部分や考えさせられる部分もあるのに、ルコちゃんのキャラに脱力してしまうから読みやすい。でも、何にも出来ないルコちゃんだけど、深いものも持っている、というあたり、さすがにエダ作品。あと、東海林が一方的に甘やかしているだけの関係なんだけど、実は東海林もルコちゃんに救われているんだよ、という暖かさが好き。
ちょっとルコちゃんに肩入れしてしまうのは、自分もだらしないタイプだからかも(笑)
まあ続編のルコちゃんは…ちょっと先輩に対して、酷すぎるんじゃないかと思うが……。
どうでもいいが、小学生のときルコちゃんがランドセルを忘れたといって東海林が衝撃を受けていたが、私も姉も学校にランドセルを忘れて帰ってきたことがあったり…。でも、一緒に帰ってる友達だって気付かなかったわけだし、小学生なんてそんなものかも? いや、うちの姉妹がボケすぎなのかなあ?
今週は主にこのシリーズの再読をしてた。
最初はこのシリーズの設定に引き、攻の調教にドン引きし、中盤でエダさんのトップブリーダーぶりに驚愕する…というのは、初回に読んだときと変らなかったけど、2度目なのでさすがに引き加減が薄くなっていて、かわりにじっくり楽しむ余裕ができたせいか、前回より面白かった。
…分かっていたつもりだったけど、改めて出来のいい作品だなと感心した。
『獅子は獲物に手懐けられる』 大洋図書 2008/8
これも、何の対処もせずに甘んじて暴力を受け続ける主人公にイライラしたのは初読のときと同じだったけど、前回よりライオンの魅力を楽しむ余裕があったかなと。で、痛いところにばかり目を向けず、余裕を持って読んでみると、奥行きのある話なんだなあと気付かされる。ちゃんと話の背景の見えてくる小説というか。
好みではないけど、また読み返したいと思える作品。
『秘書とシュレディンガーの猫』 大洋図書 2008/12
まえの2作に比べて、ずいぶんソフトになっているので読みやすい。明るくてテンポもいいのだが、結構深いところがあるのは、前2作と同様。
というわけで、個人的にはこれが読みやすくて好きだなあ。とくに病院の場面は感動的。
でも、秘書さんはもうちょっと可愛げがあってもいいんじゃないかとか、ちょっと思う…。
『蛇とワルツ』 大洋図書 2009/9
もとからオーナーが好みのタイプなんで、これはかなり好き。
前3作は、話のはじめは主人公が組織を知らない状態なのに対し、この作品はオーナーが主人公なので、視点に安定感があるというか、扱いづらい蛇に振り回されつつも立ち位置は固定されているというか。そういう面でも落ち着いて読みやすいなあと。好きになっていく過程や、裏切られたときの辛さなんかも感情移入しやすいし、面白かった。
ただ、オーナーが事件に巻き込まれる形じゃなく、もう少し活躍してくれていたらなあと思ってしまう。まあBLの場合、活躍するのは攻の役割と(ものすごく残念ながら)相場が決まっている…。
『きみがいなけりゃ息もできない』 リブレ出版 2006/11
『きみがいるなら世界の果てでも』 リブレ出版 2008/09
とくに好みじゃないけど、読み始めると引き込まれる作品。ちょっとずつ…眠れない夜に読み返すのにも合っていた。痛い部分や考えさせられる部分もあるのに、ルコちゃんのキャラに脱力してしまうから読みやすい。でも、何にも出来ないルコちゃんだけど、深いものも持っている、というあたり、さすがにエダ作品。あと、東海林が一方的に甘やかしているだけの関係なんだけど、実は東海林もルコちゃんに救われているんだよ、という暖かさが好き。
ちょっとルコちゃんに肩入れしてしまうのは、自分もだらしないタイプだからかも(笑)
まあ続編のルコちゃんは…ちょっと先輩に対して、酷すぎるんじゃないかと思うが……。
どうでもいいが、小学生のときルコちゃんがランドセルを忘れたといって東海林が衝撃を受けていたが、私も姉も学校にランドセルを忘れて帰ってきたことがあったり…。でも、一緒に帰ってる友達だって気付かなかったわけだし、小学生なんてそんなものかも? いや、うちの姉妹がボケすぎなのかなあ?
『誓いは小さく囁くように』 大洋図書 2005/5
ウエディングプロデュース会社社長×マリエデザイナー。
イラストがなあ…。好みのタイプの攻なのに、ものすごく親父くさくて残念。とても30代前半には見えない…。オヤジが描けないイラストレーターは多いが、若いキャラがオヤジになってしまう人は珍しいかも。ちなみに、どっちがいいかと聞かれれば、私は後者。
攻はわりと好きなタイプだけど、受がなあ…。
ドレスのデザイン以外に何もできないのはしょうがないとしても、他人に迷惑をかけておいて、その態度の悪さはないんじゃない?と最初は思う。けど、攻が美味しそうな料理を作って食べさせてやっているのを見ていると、ここまできたら(餌付けしたら)懐いてほしい!と思ってしまう。
しかも、受のドレスへの思いは真摯なもので、応援したくなってくる。
ラストの甘さもよかった。
でも、私の趣味的には、秘書さんのほうがタイプだったり。
↓というわけで、こちらも再読。
『ひとりごとの恋』 大洋図書 2002/09
親友の弟×課長。
正直、親友の弟との恋愛はそれほど印象に残らない。どちらかといえば、親友への片思いと、ぎこちない家族関係のほうが面白かった。親友の弟が、まったく私の趣味じゃないからかもしれない。最初はうっとうしいだけ(…)の攻だが、だんだん良さが分かってくるようになってる。この速度がちょうどいいし、弟の存在のおかげで主人公が「ひとりごとの恋」から抜け出せるのもいいなあと。
と、話としては面白いのだが、親友への片思いを諦める→ 家族の話とストーリーが移っていく中で、新しい恋はちょっと影が薄いというか…。お兄さんの印象のほうが強かった。
ウエディングプロデュース会社社長×マリエデザイナー。
イラストがなあ…。好みのタイプの攻なのに、ものすごく親父くさくて残念。とても30代前半には見えない…。オヤジが描けないイラストレーターは多いが、若いキャラがオヤジになってしまう人は珍しいかも。ちなみに、どっちがいいかと聞かれれば、私は後者。
攻はわりと好きなタイプだけど、受がなあ…。
ドレスのデザイン以外に何もできないのはしょうがないとしても、他人に迷惑をかけておいて、その態度の悪さはないんじゃない?と最初は思う。けど、攻が美味しそうな料理を作って食べさせてやっているのを見ていると、ここまできたら(餌付けしたら)懐いてほしい!と思ってしまう。
しかも、受のドレスへの思いは真摯なもので、応援したくなってくる。
ラストの甘さもよかった。
でも、私の趣味的には、秘書さんのほうがタイプだったり。
↓というわけで、こちらも再読。
『ひとりごとの恋』 大洋図書 2002/09
親友の弟×課長。
正直、親友の弟との恋愛はそれほど印象に残らない。どちらかといえば、親友への片思いと、ぎこちない家族関係のほうが面白かった。親友の弟が、まったく私の趣味じゃないからかもしれない。最初はうっとうしいだけ(…)の攻だが、だんだん良さが分かってくるようになってる。この速度がちょうどいいし、弟の存在のおかげで主人公が「ひとりごとの恋」から抜け出せるのもいいなあと。
と、話としては面白いのだが、親友への片思いを諦める→ 家族の話とストーリーが移っていく中で、新しい恋はちょっと影が薄いというか…。お兄さんの印象のほうが強かった。
『神さまに言っとけ』 大洋図書 2003/11
クリスマスシーズンになると読み返したくなる大好きな作品。
主人公がヤクザの現代FTという変った設定の話だが、暖かな気持ちになるし、キャラがとても魅力的。「純粋なる人」の眞が持つ強さと弱さがいいし、惣田が初めて知る暖かさが感動的で。
この感動&感謝の言葉をお伝えしたかったのだが、エダさんのサイトがなくなってしまって残念…。
『largo~ラルゴ~』 笠倉出版社 2004/2
エダさんには珍しい大学生カップルで、静かに始まり静かに終わるという印象。依田さんのイラストがぴったりな、穏やかさというか。
主人公はある意味ではとても激しい人なのだが、攻に出会うことで安定したんじゃないかと。本人は攻によって(恋愛って意味じゃなく)心が乱されたと思っただろうけど、いい影響を受けているのが分かる。
ちょっとだけ趣味に合わなかったのは、大学生という若い年齢の二人なのに、将来の夢みたいなものが見えてこないところかなあ。迷っているようでもなく、ぼんやり目指す方向があるわけでもなく。そこらへんが静かな印象に繋がってるんだと思うけど、どこか浮世離れした印象になっているような。エダさんには珍しいんじゃないかなあ。
『弁護士は恋を自白する』 大洋図書 2002/12
最初に読んだときもそうだったけど、途中まではとても面白く読んだのに、主人公が弁護士に会いに行ってからの展開で、やっぱりついていけないものを感じた。
弁護士の驚くほどの情けなさもそうだし、主人公のズレっぷりにもついていけない。スピンオフのほうは再読の今回のほうが面白く感じた。趣味に合わないんだけど、最初から趣味に合わないものとして読んだせいか、かえって趣味に関係なく楽しめたというか。
クリスマスシーズンになると読み返したくなる大好きな作品。
主人公がヤクザの現代FTという変った設定の話だが、暖かな気持ちになるし、キャラがとても魅力的。「純粋なる人」の眞が持つ強さと弱さがいいし、惣田が初めて知る暖かさが感動的で。
この感動&感謝の言葉をお伝えしたかったのだが、エダさんのサイトがなくなってしまって残念…。
『largo~ラルゴ~』 笠倉出版社 2004/2
エダさんには珍しい大学生カップルで、静かに始まり静かに終わるという印象。依田さんのイラストがぴったりな、穏やかさというか。
主人公はある意味ではとても激しい人なのだが、攻に出会うことで安定したんじゃないかと。本人は攻によって(恋愛って意味じゃなく)心が乱されたと思っただろうけど、いい影響を受けているのが分かる。
ちょっとだけ趣味に合わなかったのは、大学生という若い年齢の二人なのに、将来の夢みたいなものが見えてこないところかなあ。迷っているようでもなく、ぼんやり目指す方向があるわけでもなく。そこらへんが静かな印象に繋がってるんだと思うけど、どこか浮世離れした印象になっているような。エダさんには珍しいんじゃないかなあ。
『弁護士は恋を自白する』 大洋図書 2002/12
最初に読んだときもそうだったけど、途中まではとても面白く読んだのに、主人公が弁護士に会いに行ってからの展開で、やっぱりついていけないものを感じた。
弁護士の驚くほどの情けなさもそうだし、主人公のズレっぷりにもついていけない。スピンオフのほうは再読の今回のほうが面白く感じた。趣味に合わないんだけど、最初から趣味に合わないものとして読んだせいか、かえって趣味に関係なく楽しめたというか。