誓いは小さく囁くように
2007年9月8日 榎田尤利
榎田尤利 大洋図書 2005/05/23
私の癒し系、エダさんの作品だが、実はちょっとだけ苦手な絵師さんの表紙でこの乙女っぽいタイトル。しかもマリアベールを被った男なので、大洋図書だからまた私にはキツイ設定かなと思って。ああ、エダさんがついに流行の花嫁ものを…と早とちりして、あらすじもろくに確かめずに避けていた作品。
ブライダル業界で働く受が出てくる作品を読むのはこれで3回目だ。花嫁ものは極力避けているが、ブライダル業界ものはなぜか趣味に合うことが多い。今のところ三戦三勝中。
大変どうでもいいことだが、マリアベールという言葉はBLで覚えた…。こういうBL作品を読むたびに、自分の婚期が遠のいていくような気がしてしまって、かなり複雑な気分だったり(笑)
ネタバレ感想。
------------------------------------------------------
専門以外は無能受。エダさん、結構こういうタイプが好きだな。
でも普通に話は通じるタイプなので、読みやすかった。あんまり感覚がずれた受だと、えーっと、つまり、その、…色気を感じないのでBLとして面白くなくて。
攻は文句なくカッコよかった。エダさんの傲慢攻はさっぱりしていて、ちょっと隙があって、バランスがいいと思う。
(イラストは老けて見えて、どうも私の抱いたイメージに合わないので、申し訳ないが極力思い出さないようにした…)
社員やお客さんといった脇役もそれぞれ味があって、テンポがいいし、読後感が暖かい。さすがエダさん。またしても大満足な作品だった。
ラストは確かにベタで甘すぎるんだけど、結婚はしないって言ってた社長が、っていうのは、やっぱり押さえられると嬉しいツボだった……。うう…。好きだと認めるのが、かなり恥ずかしいんだけど。
あと、「ドレスが見てる」は新しいなあと。笑った。
(小説78)
私の癒し系、エダさんの作品だが、実はちょっとだけ苦手な絵師さんの表紙でこの乙女っぽいタイトル。しかもマリアベールを被った男なので、大洋図書だからまた私にはキツイ設定かなと思って。ああ、エダさんがついに流行の花嫁ものを…と早とちりして、あらすじもろくに確かめずに避けていた作品。
ブライダル業界で働く受が出てくる作品を読むのはこれで3回目だ。花嫁ものは極力避けているが、ブライダル業界ものはなぜか趣味に合うことが多い。今のところ三戦三勝中。
大変どうでもいいことだが、マリアベールという言葉はBLで覚えた…。こういうBL作品を読むたびに、自分の婚期が遠のいていくような気がしてしまって、かなり複雑な気分だったり(笑)
ネタバレ感想。
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専門以外は無能受。エダさん、結構こういうタイプが好きだな。
でも普通に話は通じるタイプなので、読みやすかった。あんまり感覚がずれた受だと、えーっと、つまり、その、…色気を感じないのでBLとして面白くなくて。
攻は文句なくカッコよかった。エダさんの傲慢攻はさっぱりしていて、ちょっと隙があって、バランスがいいと思う。
(イラストは老けて見えて、どうも私の抱いたイメージに合わないので、申し訳ないが極力思い出さないようにした…)
社員やお客さんといった脇役もそれぞれ味があって、テンポがいいし、読後感が暖かい。さすがエダさん。またしても大満足な作品だった。
ラストは確かにベタで甘すぎるんだけど、結婚はしないって言ってた社長が、っていうのは、やっぱり押さえられると嬉しいツボだった……。うう…。好きだと認めるのが、かなり恥ずかしいんだけど。
あと、「ドレスが見てる」は新しいなあと。笑った。
(小説78)
榎田 尤利 大洋図書 2003/11
近頃、木原作品を積読にしないでさくさく読めて、わたしどうしちゃったの?ぐらいに怯えていたのだが、この本を読む前に1冊木原作品を手にとって表紙を眺めているだけで、ものすご〜く重苦しい気分になったので、やっと感覚が平常に戻ったと喜んだ……。
こんなときは私の癒し系、エダさんかな、と。
けど、この作品を人様に貸してもらった本の中に見つけたときは、ついにこれを読むときがきたか…とちょっと黄昏た。(失礼で、すみません)
エダさんは普段私の癒し系指定図書だが、今回は課題図書だった。
今までにも何度か手に取る機会はあったのだが、表紙を見て毎回そっと棚に戻していた。あらすじも読まなかった。だってふわふわ頭で眼鏡の純情可憐そうな男の子だし、花屋だし。どう考えても私の趣味からいえば、受け付けない設定だ。いくらエダさん×SHYノベルズでも、これは無理だろうと。
心が汚れてしまったせいか、もとからひねくれているせいか、純真、健気、無垢なキャラにはどうも拒絶反応が出てしまう。しかもそれらのキャラは「天然」と呼ばれる空気が読めないタイプだったり、頭が悪かったりというオプションがつくことが多いので、カンベン〜なことが多くて。もちろん趣味の問題なので、そういうのがお好きという方にはご容赦いただきたい…。
それにしても長い前置きだった。
以下、ネタバレ感想。
---------------------------------------------------------
おお〜、ヤクザ視点! これは楽しい。なんだかいろいろ共感しやすいし…。
なんだか好みだ、惣田。表紙は清水だから若々しくなっているが(笑)、惣田天使のイラストも結構ツボだった。
受の眞はもさもさっとしていて、水気少なめの歯応えに欠けるリンゴみたいな子で、やっぱり無理…と思った。だってこの子が落とされたって、別に面白くないよ?と。
エダ先生の文章は読みやすいので、設定・キャラで無理と思っても、面白く読み進めることができる。わりと見る気がする設定だが、いきなり同性愛を要求する神様ってのは珍しい(笑) 天使も結構いい性格だし、堅苦しい倫理を押し付けられることもないし、かといってどうでもよくなるほどコメディ路線でもない始まり方で、入りやすかった。
ちょっとほろりとさせられたり、考えさせられたり、相変わらず上手な話運びでテンポよく進む。たぶん、主人公が眞に好意を抱いていくのと同じ速度で、こちらも眞の魅力が分かってきて、いろいろひどい目にも遭っているが、毎日が楽しいなあという気分が伝染してきて、残り日数が気になり始める。感動させてやろうっていう作者の意図が透けて見えると白けちゃうものだし、こういう気分を自然に味わえる小説って意外と少ないと思う。さすがエダさんだ。
さっきありがちな設定だと書いたが、この設定だと幾通りかのラストが考えられるので、どのラストにおさまるのかは分からず、そういう意味での緊張感は最後まで続いた。時々シビアな部分も混ざっていただけに、どうせハッピーエンドでしょ、とは思えず。いやハッピーエンドなのは疑っていなかったが、ハッピーエンドにも種類があるし、だいたい最後まで見届けないことには落ち着かないというか。
ほんわかした話なのにスパイスは効いていて、考えさせられるような深い部分もあって、でもやっぱり暖かい気分で読了できる。いい話だった。
眞が趣味に合うかと聞かれれば、やっぱり趣味ではないんだが。
ただ惣田の相手はやっぱり眞がいいと思うので、単品ではともかくセットとしては趣味に合ったらしい。
うーん、そういえば惣田は転職するんだろうか。
(小説72)
近頃、木原作品を積読にしないでさくさく読めて、わたしどうしちゃったの?ぐらいに怯えていたのだが、この本を読む前に1冊木原作品を手にとって表紙を眺めているだけで、ものすご〜く重苦しい気分になったので、やっと感覚が平常に戻ったと喜んだ……。
こんなときは私の癒し系、エダさんかな、と。
けど、この作品を人様に貸してもらった本の中に見つけたときは、ついにこれを読むときがきたか…とちょっと黄昏た。(失礼で、すみません)
エダさんは普段私の癒し系指定図書だが、今回は課題図書だった。
今までにも何度か手に取る機会はあったのだが、表紙を見て毎回そっと棚に戻していた。あらすじも読まなかった。だってふわふわ頭で眼鏡の純情可憐そうな男の子だし、花屋だし。どう考えても私の趣味からいえば、受け付けない設定だ。いくらエダさん×SHYノベルズでも、これは無理だろうと。
心が汚れてしまったせいか、もとからひねくれているせいか、純真、健気、無垢なキャラにはどうも拒絶反応が出てしまう。しかもそれらのキャラは「天然」と呼ばれる空気が読めないタイプだったり、頭が悪かったりというオプションがつくことが多いので、カンベン〜なことが多くて。もちろん趣味の問題なので、そういうのがお好きという方にはご容赦いただきたい…。
それにしても長い前置きだった。
以下、ネタバレ感想。
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おお〜、ヤクザ視点! これは楽しい。なんだかいろいろ共感しやすいし…。
なんだか好みだ、惣田。表紙は清水だから若々しくなっているが(笑)、惣田天使のイラストも結構ツボだった。
受の眞はもさもさっとしていて、水気少なめの歯応えに欠けるリンゴみたいな子で、やっぱり無理…と思った。だってこの子が落とされたって、別に面白くないよ?と。
エダ先生の文章は読みやすいので、設定・キャラで無理と思っても、面白く読み進めることができる。わりと見る気がする設定だが、いきなり同性愛を要求する神様ってのは珍しい(笑) 天使も結構いい性格だし、堅苦しい倫理を押し付けられることもないし、かといってどうでもよくなるほどコメディ路線でもない始まり方で、入りやすかった。
ちょっとほろりとさせられたり、考えさせられたり、相変わらず上手な話運びでテンポよく進む。たぶん、主人公が眞に好意を抱いていくのと同じ速度で、こちらも眞の魅力が分かってきて、いろいろひどい目にも遭っているが、毎日が楽しいなあという気分が伝染してきて、残り日数が気になり始める。感動させてやろうっていう作者の意図が透けて見えると白けちゃうものだし、こういう気分を自然に味わえる小説って意外と少ないと思う。さすがエダさんだ。
さっきありがちな設定だと書いたが、この設定だと幾通りかのラストが考えられるので、どのラストにおさまるのかは分からず、そういう意味での緊張感は最後まで続いた。時々シビアな部分も混ざっていただけに、どうせハッピーエンドでしょ、とは思えず。いやハッピーエンドなのは疑っていなかったが、ハッピーエンドにも種類があるし、だいたい最後まで見届けないことには落ち着かないというか。
ほんわかした話なのにスパイスは効いていて、考えさせられるような深い部分もあって、でもやっぱり暖かい気分で読了できる。いい話だった。
眞が趣味に合うかと聞かれれば、やっぱり趣味ではないんだが。
ただ惣田の相手はやっぱり眞がいいと思うので、単品ではともかくセットとしては趣味に合ったらしい。
うーん、そういえば惣田は転職するんだろうか。
(小説72)
largo<ラルゴ>
2007年8月26日 榎田尤利榎田尤利 『largo<ラルゴ>』
エダさんで学生ものって珍しいような。
まったく読みづらいところがなく、さらさらっと読めてしまう。面白かったが、ちょっと書いてあることがキレイ過ぎて入り込めないものがあった。単に私が濁った水でしか息ができない趣味というだけで、楽しめる人のほうが多いと思うけど。
とはいえ、本当にエダさんは安心・安全な作家さんだ。キャラが趣味に合わないというのは、そのキャラが苦手という意味ではなく、好感は持っているんだけどツボではないというものなので、小説としては毎回面白く読めている。
趣味に合わなくても、やっぱりBLだから面白いんだと思う。(本当に個人的なことであって、BL以外のエダ作品だって面白いんだろうと思う)
(小説70)
エダさんで学生ものって珍しいような。
まったく読みづらいところがなく、さらさらっと読めてしまう。面白かったが、ちょっと書いてあることがキレイ過ぎて入り込めないものがあった。単に私が濁った水でしか息ができない趣味というだけで、楽しめる人のほうが多いと思うけど。
とはいえ、本当にエダさんは安心・安全な作家さんだ。キャラが趣味に合わないというのは、そのキャラが苦手という意味ではなく、好感は持っているんだけどツボではないというものなので、小説としては毎回面白く読めている。
趣味に合わなくても、やっぱりBLだから面白いんだと思う。(本当に個人的なことであって、BL以外のエダ作品だって面白いんだろうと思う)
(小説70)
苦手を克服しようかと…
2007年6月29日 榎田尤利 コメント (5)遊郭〜。
これから(いま?)ブームだというので、1冊ぐらい読んでおかねばと非常にマストな気分で人様にお借りしてきた。なぜそこまで趣味に義務感を持つのか分からないが、まあなんとなく。ヤクザやアラブや花嫁ブームはスルーしてしまったし。
いや、はっきりいえば今ワタクシ榎/田ブームで。結構人様の影響を受けやすいところもあって…。
でも、濫読していて思うのは、当たり外れのない作家さんっていいなあと。趣味に合わない作品を続けて読んで疲れているときとか、ちょっと榎/田さんで休もうかなと思う。疲れているときは面白さ、読みやすさ、テンポのよさ、読後感のよさなど、要求してしまうハードルが高くなるし、新規開拓はしたくないし。そういう要件を全部満たしてくれる作家さんって、そんなに多くはないはず。
というわけで、疲れているので読んでみた。
…この前置きより長く感想を書ける自信がないなあ。
『華の/闇』榎/田尤/利
完全ネタバレ。
------------------------------------------------------------
BLで遊郭って聞いただけで、激しく拒否反応が出る。
女装ものどころか、最近は美少年も苦手になってきているので、女装の似合う美少年はダブルでくるものが。しかも男ばっかりの遊郭ってすでに異世界って感じだし。陰間じゃなくて遊女っていうのが王道設定らしいところが、よく分からず。
(別に私の個人的好き嫌い、趣味の問題であって、そういうものを否定しているわけではない)
というわけで読む前に震え上がった単語。
男遊女
うおお〜、何かを試されてる気がする…。
でも、この素材を榎/田尤/利がどう料理してくれるのか、ものすごく興味もわく。今まで(とくにSHYでは)私が苦手な設定を数多く刊行し、八割がた満足させてくれた作者さんなので、とりあえず食わず嫌いはやめて、読んだわけだが。
やっぱり上手だな〜、と。
この無茶苦茶な設定に無理を感じさせない。
私のように「男遊女、なにそれ?」とかいう(だったら読むなって言われそうな)ひねくれた読者でも、読み進めるうちにこの設定に違和感がなくなる。吉原に男の花魁がいてもこういう事情ならそれもありって気がしてきてしまうし、しかも「なんでBLにする必要があるの? これなら女の子でもいいんじゃない?」って気分を抱かせない。(受が女の子に置き換え可能であってもいつもなら構わないんだけど、女装ものだと気になってしまう)
物語の世界への橋渡しが上手な作家さんなんだと思う。
女装や郭言葉も最初はものすご〜くイヤで、攻が「やめろ」って言ってくれるのがありがたいぐらいだったのだが、花魁道中のあたりでは綺麗でいいわ〜ぐらいに思っていた。うーん。
というわけで、今回も気持ちよく完敗。
それと遊女の厳しさや哀しさも逃げずに書いているあたり、いいなあと思った。志乃なんかは幸せにしてやるほうが楽そうだが、あえてああいう結末にしたんだろうし。
まあ受のほうは可愛いわーとか思ったが、いつものようにとくに好みではなく。
攻の南条はちょっといいなあと思った。雪の場面。強引に連れ出したり、裏工作したりしないで、ただ会いたくて待ってるし、プライド高いタイプなのに頭を下げてっていうのも泣かせる。
そうそう、華嵐が今のままで男遊女でいられるのはあと1、2年って話で『マル/チェ/ロ物語』を思い出した。懐かしい…。
(小説48)
これから(いま?)ブームだというので、1冊ぐらい読んでおかねばと非常にマストな気分で人様にお借りしてきた。なぜそこまで趣味に義務感を持つのか分からないが、まあなんとなく。ヤクザやアラブや花嫁ブームはスルーしてしまったし。
いや、はっきりいえば今ワタクシ榎/田ブームで。結構人様の影響を受けやすいところもあって…。
でも、濫読していて思うのは、当たり外れのない作家さんっていいなあと。趣味に合わない作品を続けて読んで疲れているときとか、ちょっと榎/田さんで休もうかなと思う。疲れているときは面白さ、読みやすさ、テンポのよさ、読後感のよさなど、要求してしまうハードルが高くなるし、新規開拓はしたくないし。そういう要件を全部満たしてくれる作家さんって、そんなに多くはないはず。
というわけで、疲れているので読んでみた。
…この前置きより長く感想を書ける自信がないなあ。
『華の/闇』榎/田尤/利
完全ネタバレ。
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BLで遊郭って聞いただけで、激しく拒否反応が出る。
女装ものどころか、最近は美少年も苦手になってきているので、女装の似合う美少年はダブルでくるものが。しかも男ばっかりの遊郭ってすでに異世界って感じだし。陰間じゃなくて遊女っていうのが王道設定らしいところが、よく分からず。
(別に私の個人的好き嫌い、趣味の問題であって、そういうものを否定しているわけではない)
というわけで読む前に震え上がった単語。
男遊女
うおお〜、何かを試されてる気がする…。
でも、この素材を榎/田尤/利がどう料理してくれるのか、ものすごく興味もわく。今まで(とくにSHYでは)私が苦手な設定を数多く刊行し、八割がた満足させてくれた作者さんなので、とりあえず食わず嫌いはやめて、読んだわけだが。
やっぱり上手だな〜、と。
この無茶苦茶な設定に無理を感じさせない。
私のように「男遊女、なにそれ?」とかいう(だったら読むなって言われそうな)ひねくれた読者でも、読み進めるうちにこの設定に違和感がなくなる。吉原に男の花魁がいてもこういう事情ならそれもありって気がしてきてしまうし、しかも「なんでBLにする必要があるの? これなら女の子でもいいんじゃない?」って気分を抱かせない。(受が女の子に置き換え可能であってもいつもなら構わないんだけど、女装ものだと気になってしまう)
物語の世界への橋渡しが上手な作家さんなんだと思う。
女装や郭言葉も最初はものすご〜くイヤで、攻が「やめろ」って言ってくれるのがありがたいぐらいだったのだが、花魁道中のあたりでは綺麗でいいわ〜ぐらいに思っていた。うーん。
というわけで、今回も気持ちよく完敗。
それと遊女の厳しさや哀しさも逃げずに書いているあたり、いいなあと思った。志乃なんかは幸せにしてやるほうが楽そうだが、あえてああいう結末にしたんだろうし。
まあ受のほうは可愛いわーとか思ったが、いつものようにとくに好みではなく。
攻の南条はちょっといいなあと思った。雪の場面。強引に連れ出したり、裏工作したりしないで、ただ会いたくて待ってるし、プライド高いタイプなのに頭を下げてっていうのも泣かせる。
そうそう、華嵐が今のままで男遊女でいられるのはあと1、2年って話で『マル/チェ/ロ物語』を思い出した。懐かしい…。
(小説48)
なんだか最近読/書感/想系のブログみたいになってきたなあ。
そうなっても困る理由もないんだけど、これは日記だと思っているから、なんとなく違和感…。
あまり感動を分かち合えるような感想を書かないんで、感想を増やしてもなあという気もするし。書名だけ記録しておきたいんだけど、「ついで」がないもので…。
まあいいや、今日も素直に感想を書こう。
『普通の恋』榎田 尤利
昨日読んだ本の続編。
あと数ページで終わるってところで駅に着いちゃったので、寝る前に読んだ。というわけでちょっと寝不足だ。
ばっちりネタバレ。
-----------------------------------------------------
さすがに読みやすく、いつものように面白かった。
共感しやすいし、脇役まで魅力的で。派手でも地味でも飽きさせずに引き込む力がすごいと思う。
今回は経済学の先生がカッコよくて、やたらといい人だった。
先生は蕎麦を食べさせてくれるいい人だ。餃子とどっちがいいかと聞かれると結構悩むが。そういえば若宮もコーヒー、紅茶を美味しくいれられるいい人だった……。
先生が気の毒なので、どこかで(別の作品で)救済されているといいなあ。まだ出ていないなら、先生はどっちでもいい人なので、ぜひオヤジ受でお願いしたい。別に先生に受になってもらいたいわけではないが、先生の年齢を考えれば、お相手は年下になる可能性が高いし、年下なら攻だろうと思って。
視点が受と攻で分かれると、「この場面は逆で読みたかったな」と思ったりするが、わりとそのへんのフォローがしっかりしていて読みやすかった。でもラストでお得意の第三者視点だったので、物足りなくてちょっとがっかり。これは趣味の問題なのでどうしようもないことだけど苦手。
レーベルの問題なのか、今回もあっさりめ。もうちょっと余韻がほしかった。
そういえば、今回の友情出演カップルは知らなかった。読んでる作品数が少ないせいだろうし、そのうち読む機会があるかも?
なんだかよく分からない感想だが、無理に要約すれば、面白く読みました、ということで。
(小説44)
そうなっても困る理由もないんだけど、これは日記だと思っているから、なんとなく違和感…。
あまり感動を分かち合えるような感想を書かないんで、感想を増やしてもなあという気もするし。書名だけ記録しておきたいんだけど、「ついで」がないもので…。
まあいいや、今日も素直に感想を書こう。
『普通の恋』榎田 尤利
昨日読んだ本の続編。
あと数ページで終わるってところで駅に着いちゃったので、寝る前に読んだ。というわけでちょっと寝不足だ。
ばっちりネタバレ。
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さすがに読みやすく、いつものように面白かった。
共感しやすいし、脇役まで魅力的で。派手でも地味でも飽きさせずに引き込む力がすごいと思う。
今回は経済学の先生がカッコよくて、やたらといい人だった。
先生は蕎麦を食べさせてくれるいい人だ。餃子とどっちがいいかと聞かれると結構悩むが。そういえば若宮もコーヒー、紅茶を美味しくいれられるいい人だった……。
先生が気の毒なので、どこかで(別の作品で)救済されているといいなあ。まだ出ていないなら、先生はどっちでもいい人なので、ぜひオヤジ受でお願いしたい。別に先生に受になってもらいたいわけではないが、先生の年齢を考えれば、お相手は年下になる可能性が高いし、年下なら攻だろうと思って。
視点が受と攻で分かれると、「この場面は逆で読みたかったな」と思ったりするが、わりとそのへんのフォローがしっかりしていて読みやすかった。でもラストでお得意の第三者視点だったので、物足りなくてちょっとがっかり。これは趣味の問題なのでどうしようもないことだけど苦手。
レーベルの問題なのか、今回もあっさりめ。もうちょっと余韻がほしかった。
そういえば、今回の友情出演カップルは知らなかった。読んでる作品数が少ないせいだろうし、そのうち読む機会があるかも?
なんだかよく分からない感想だが、無理に要約すれば、面白く読みました、ということで。
(小説44)
榎田 尤利 ムービック
面白かったし、キャラが好みだった。
まあ話が面白いことは、この作家さんだし、趣味の合う友人に勧められた作品だし、読む前から分かっていたのだが。
とうとうキャラが私好みの榎田作品にめぐり合えたわ記念で画像も出してみた。
…しかし、毎回絶賛してる割にこんな古い作品をまだ読んでなかったのね。やっぱり読書の絶対量が足りてない気がするなあ。
細かい点ではやっぱり好みに合わなかったりもするのだが、大まかにいって攻受ともに好みというのは、榎田作品に限らず珍しいことで。
自分が面食いだってことを久し振りに思い出したような気がする(笑)
あと、脇キャラまでみんな味があっていい。美容院のアシスタントに至るまで、好感が持てるキャラばかり。さすがだなあ。
とくに好きなのはエメラルド・珠子かな。素敵だ。
実はこの作家さんお得意の第三者視点が苦手だったりするのだが(とくに主人公が気に入った作品のラストに持ってこられると、ものすごくがっくりくる)、この作品は入り込みやすくてよかった。
(小説28)
面白かったし、キャラが好みだった。
まあ話が面白いことは、この作家さんだし、趣味の合う友人に勧められた作品だし、読む前から分かっていたのだが。
とうとうキャラが私好みの榎田作品にめぐり合えたわ記念で画像も出してみた。
…しかし、毎回絶賛してる割にこんな古い作品をまだ読んでなかったのね。やっぱり読書の絶対量が足りてない気がするなあ。
細かい点ではやっぱり好みに合わなかったりもするのだが、大まかにいって攻受ともに好みというのは、榎田作品に限らず珍しいことで。
自分が面食いだってことを久し振りに思い出したような気がする(笑)
あと、脇キャラまでみんな味があっていい。美容院のアシスタントに至るまで、好感が持てるキャラばかり。さすがだなあ。
とくに好きなのはエメラルド・珠子かな。素敵だ。
実はこの作家さんお得意の第三者視点が苦手だったりするのだが(とくに主人公が気に入った作品のラストに持ってこられると、ものすごくがっくりくる)、この作品は入り込みやすくてよかった。
(小説28)
Stepbrother
2007年4月24日 榎田尤利榎田 尤利
また珍しくも単行本新刊を買ってみた。リーマンものだし、設定的に好きそうだったので。
感想:面白くて一気に読んだけど、キャラが趣味じゃなかった。
もう作品ごとの感想はいらないかもしれない(笑)
別に作品が毎回似通っているわけではなく、それだけ安定供給されてるってことじゃないかと。
難癖をつけたいわけではないが、この話はもう少し長めにじっくり書いて欲しかったような気もする。明るくてテンポのいいところを気に入っていながら、この要望…。期待を裏切られない分、ワガママになってしまうようで。リーマンでもうちょっとシリアスなやつを読みたいなあ。できれば途中で(長いからじゃなく、内容的に)読むのに疲れて、1、2回本を放り出すようなのを読みたい。えーっと、ドロドロしたものとか、テーマが重いものでもなく。…書いてるうちに、リクエスト自体が間違ってる気がしてきた。
(小説26)
また珍しくも単行本新刊を買ってみた。リーマンものだし、設定的に好きそうだったので。
感想:面白くて一気に読んだけど、キャラが趣味じゃなかった。
もう作品ごとの感想はいらないかもしれない(笑)
別に作品が毎回似通っているわけではなく、それだけ安定供給されてるってことじゃないかと。
難癖をつけたいわけではないが、この話はもう少し長めにじっくり書いて欲しかったような気もする。明るくてテンポのいいところを気に入っていながら、この要望…。期待を裏切られない分、ワガママになってしまうようで。リーマンでもうちょっとシリアスなやつを読みたいなあ。できれば途中で(長いからじゃなく、内容的に)読むのに疲れて、1、2回本を放り出すようなのを読みたい。えーっと、ドロドロしたものとか、テーマが重いものでもなく。…書いてるうちに、リクエスト自体が間違ってる気がしてきた。
(小説26)
まだ読み終わってないけど、今日中に読み終わることが確実だから記録しとく。予想外に薄い本だったらしく、帰りの電車の中で読むものがなくなってしまった。しょうがない、寝て帰るか。
読み終わってないけど感想。
ほかに書くことないから。うーん、我ながら寂しい生活を送ってるなあ。
榎/田 尤/利『ひと/りごとの恋』
ちょっとネタバレ。
----------------------------------------------------------
おおう、またですか! また一人称…。なぜこんなに立て続けに…と嘆いたが、この作者さんの文章だとわりと平気。
そして今回のストーリーは「ずっと好きだった親友の結婚式の夜、酔って親友の弟に家まで送ってもらう」という、変則的にワタクシの偏狭なニーズに応えてくれているような、いないようなものだった。家に送ってもらったことは後から判明するから、ちょっと違っている気もするが。まあアウトラインは似てるような。酔っても勢いが足りなかったのね。まあホテルに行ってコトに及ぶかどうかはとくに私の好みの基準に関係ないから、勢いなくてもどうでもいいんだけど。
作品とは何の関係もないが、たまにはこの結婚しちゃった親友を逆転勝利でゲットする話も読みたいなあ。
この弟があんまりタイプでなかったので、年下攻×クール(?)ビューティーっていうものすごく大好物の設定なのに、やっぱりちょっとそういう意味では楽しめず…。かといって兄のほうもカッコいいわけじゃないし。いや、小説キャラとしては結構好きなのだが、BLキャラとして素敵vって感じではなくて。
あ、受は好み。結構図太いところがあって話の分かりそうな、クールビューティーとしては珍しいタイプで、まあ素敵vって感じ。
しかし例によって…私が榎田作品を読むとほぼ例外なく当てはまる法則なのだが、好みじゃないが、とにかく面白い。
というわけで、またしてもすごく満足して読み終わりつつ、きっといつか私のツボにはまるCPの榎田作品にも出会えるはず…と本を閉じた瞬間に次に期待してしまいそう。まだ読み終わってないけどさあ。
(小説25)
読み終わってないけど感想。
ほかに書くことないから。うーん、我ながら寂しい生活を送ってるなあ。
榎/田 尤/利『ひと/りごとの恋』
ちょっとネタバレ。
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おおう、またですか! また一人称…。なぜこんなに立て続けに…と嘆いたが、この作者さんの文章だとわりと平気。
そして今回のストーリーは「ずっと好きだった親友の結婚式の夜、酔って親友の弟に家まで送ってもらう」という、変則的にワタクシの偏狭なニーズに応えてくれているような、いないようなものだった。家に送ってもらったことは後から判明するから、ちょっと違っている気もするが。まあアウトラインは似てるような。酔っても勢いが足りなかったのね。まあホテルに行ってコトに及ぶかどうかはとくに私の好みの基準に関係ないから、勢いなくてもどうでもいいんだけど。
作品とは何の関係もないが、たまにはこの結婚しちゃった親友を逆転勝利でゲットする話も読みたいなあ。
この弟があんまりタイプでなかったので、年下攻×クール(?)ビューティーっていうものすごく大好物の設定なのに、やっぱりちょっとそういう意味では楽しめず…。かといって兄のほうもカッコいいわけじゃないし。いや、小説キャラとしては結構好きなのだが、BLキャラとして素敵vって感じではなくて。
あ、受は好み。結構図太いところがあって話の分かりそうな、クールビューティーとしては珍しいタイプで、まあ素敵vって感じ。
しかし例によって…私が榎田作品を読むとほぼ例外なく当てはまる法則なのだが、好みじゃないが、とにかく面白い。
というわけで、またしてもすごく満足して読み終わりつつ、きっといつか私のツボにはまるCPの榎田作品にも出会えるはず…と本を閉じた瞬間に次に期待してしまいそう。まだ読み終わってないけどさあ。
(小説25)
榎田 尤利
設定と、あとこのイラストの影響もあって、ハードそうで読むのがしんどそうだなあと思った本。
…作家買いだから、あんまりあらすじも読まずに買ってきたもので。
ネタバレ感想。
---------------------------------------------------------
面白く読んだけど、ものすごくどうでもいい感想になってしまった…。
お好きな方はスルーしてください。自分の備忘録です…。
わりと軽いのりだった。サミ/ュエル・L・ジャ/クソンより真/下正/義でいいんじゃない?
ちょっと苦手な第三者視点から始まったのだが、すぐに気づかず、最初は高齢者受かと期待(?)し、次に回想もの?と誤解し、最後にずっと高齢者視点なのかと怯えたりもした。
で、主人公に視点が移ったらいきなり一人称だったので、またちょっと読みづらく思ったが、基本的に読みやすい文章を書かれる方なので、その点は問題なく。
生意気な(?)攻も年下で敬語だから、まあいいかという感じで。ヤクザものなので、イヤだなあと思うような展開もあったが、ピアスと同じ理由…つまり痛そうで苦手な、刺青を無理矢理受に入れるという勘弁して欲しい展開もなかったし。
主人公がなかなか面白い性格だったので、BLとしてより、エンタメとして普通に楽しく読んだ。(別にBLとして物足りなかったという意味ではなく)
弱いくせに事件に首を突っ込むところとか、私が個人的にBLのNGワードとして指定登録している(裏表紙で煽りに使われている)攻の台詞に怒ったりとか、親しみやすいタイプだった。
脇キャラまで味があって楽しめたし。でもキヨはちょっと脇としては濃すぎる気がしたけど、スピンオフ予定なのかな?(私が知らないだけで、この作品のほうがスピンオフだったり…)
そういえば、一箇所だけアウディがカローラに直されてないところがあって、初期設定はアウディだったんだなと分かって楽しかった。まああとがきを読めば分かることだが。あれはやっぱり二刷?で直されるんだろうか。
もしかしたら全部交渉術で乗り切っちゃうのかと思ったが、最後は攻に活躍の場があって、攻のためにほっとした(笑)
(小説13)
設定と、あとこのイラストの影響もあって、ハードそうで読むのがしんどそうだなあと思った本。
…作家買いだから、あんまりあらすじも読まずに買ってきたもので。
ネタバレ感想。
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面白く読んだけど、ものすごくどうでもいい感想になってしまった…。
お好きな方はスルーしてください。自分の備忘録です…。
わりと軽いのりだった。サミ/ュエル・L・ジャ/クソンより真/下正/義でいいんじゃない?
ちょっと苦手な第三者視点から始まったのだが、すぐに気づかず、最初は高齢者受かと期待(?)し、次に回想もの?と誤解し、最後にずっと高齢者視点なのかと怯えたりもした。
で、主人公に視点が移ったらいきなり一人称だったので、またちょっと読みづらく思ったが、基本的に読みやすい文章を書かれる方なので、その点は問題なく。
生意気な(?)攻も年下で敬語だから、まあいいかという感じで。ヤクザものなので、イヤだなあと思うような展開もあったが、ピアスと同じ理由…つまり痛そうで苦手な、刺青を無理矢理受に入れるという勘弁して欲しい展開もなかったし。
主人公がなかなか面白い性格だったので、BLとしてより、エンタメとして普通に楽しく読んだ。(別にBLとして物足りなかったという意味ではなく)
弱いくせに事件に首を突っ込むところとか、私が個人的にBLのNGワードとして指定登録している(裏表紙で煽りに使われている)攻の台詞に怒ったりとか、親しみやすいタイプだった。
脇キャラまで味があって楽しめたし。でもキヨはちょっと脇としては濃すぎる気がしたけど、スピンオフ予定なのかな?(私が知らないだけで、この作品のほうがスピンオフだったり…)
そういえば、一箇所だけアウディがカローラに直されてないところがあって、初期設定はアウディだったんだなと分かって楽しかった。まああとがきを読めば分かることだが。あれはやっぱり二刷?で直されるんだろうか。
もしかしたら全部交渉術で乗り切っちゃうのかと思ったが、最後は攻に活躍の場があって、攻のためにほっとした(笑)
(小説13)
成分の半分は優しさです
2006年12月28日 榎田尤利一昨日から肩凝り+眼精疲労=頭痛がひどくて、昨夜は予定していたことがまったくできなくてイラついていた。というわけで母に当たり、「もうフランスアンパン(母の好物)買ってきてあげないから!」と意地悪を言ってみたのだが、頭が痛いようと泣きついたら肩を叩いてくれたので感動し(現金な…)、「明日は絶対にフランスアンパン買ってくるからね!」と何度も約束をした。
で、今朝は体質に一番合っている頭痛薬を飲んで出かけた。別に頭痛薬の飲み比べをしたことはないが、バふぁリンが一番私には合っているような気がする。効いてくれさえすれば、別に成分の半分が優しさだって言ってもいい。
おかげでひどい頭痛は治まり、気分よく帰ってきたらフランスアンパンを買い忘れ、走ってパン屋に戻ったら1個だけ残っていた。いや、太字にしたりフォントを大きくしたりするほどの出来事ではないのだが、これでフランスアンパンを買えなかったら家に帰れないじゃないですか。多分、人気商品なので夕方まで待てば焼き立てが出てくるだろうけど、それをじっと待ってるのなんて辛いし。
ありがとう、フランスアンパンって気分だった。
最近、本棚に本をしまうようになった。本を売り払ってスペースができたし、加湿器を出したから。買ってきた雑誌を放置したら表紙がへろ〜んとなってしまい、恐ろしくなって真面目に片付けるようになった。部屋が広くなってよかった。
榎田尤利『ごめんなさいと言ってみろ』
ネタバレ感想。
ネタバレにならないように気をつけて感想を書こうとすると、途中で面倒くさくなって書くのをやめてしまうので、ネタバレになるかどうか分からないけど、ネタバレしても責任持てませんよという表示。
----------------------------------------------------------
マンガ家シリーズの1冊目か2冊目(?)。らしい。『きみがいなけりゃ〜』が1冊目なのかな。こっちは未読だからよく分からない。あまり趣味に合わなそうなので読んでない。受は生活能力が高くてオカンみたいなタイプが好き。そういうのが読みたいな。でも、そうすると攻はマザコンなのか。やだなあ、それ。
やっぱり普通が一番?
……この作品もタイトルからして私の好きなタイプのキャラは出てきそうになかったので、ちょっと警戒しながら読み始めた。マザコンもイヤだがゴーマンなのもちょっとダメ。これは傲慢だと絶対にダメというほど激しい好き嫌いではないので、もしかしたら好きかもしれないと思って読み始めた。
まず受は好きなタイプだった。おおまかに分類すれば「仕事のできる強気受」だし。ちょっとアホなところも可愛い。
で、攻は…やっぱり好きじゃないかもって思ったが、娘が可愛かったので、まあいいやと思っているうちになんとなくいい人に思えてきた。その昔、若くてカッコいいパパが欲しいと思ったことがあるので、小学生の娘がいるだけで点が甘くなるらしい…。息子だとそうでもない。多分。
面白かった。
うう。このマンガ家シリーズ、面白いのだが、なんだか私には感想が書きづらい。あまり好みではないし、とくに好きな場面もないんだけど、一気に読めるし面白いから。
マンガ家が攻の話も読みたいなあ。
で、今朝は体質に一番合っている頭痛薬を飲んで出かけた。別に頭痛薬の飲み比べをしたことはないが、バふぁリンが一番私には合っているような気がする。効いてくれさえすれば、別に成分の半分が優しさだって言ってもいい。
おかげでひどい頭痛は治まり、気分よく帰ってきたらフランスアンパンを買い忘れ、走ってパン屋に戻ったら1個だけ残っていた。いや、太字にしたりフォントを大きくしたりするほどの出来事ではないのだが、これでフランスアンパンを買えなかったら家に帰れないじゃないですか。多分、人気商品なので夕方まで待てば焼き立てが出てくるだろうけど、それをじっと待ってるのなんて辛いし。
ありがとう、フランスアンパンって気分だった。
最近、本棚に本をしまうようになった。本を売り払ってスペースができたし、加湿器を出したから。買ってきた雑誌を放置したら表紙がへろ〜んとなってしまい、恐ろしくなって真面目に片付けるようになった。部屋が広くなってよかった。
榎田尤利『ごめんなさいと言ってみろ』
ネタバレ感想。
ネタバレにならないように気をつけて感想を書こうとすると、途中で面倒くさくなって書くのをやめてしまうので、ネタバレになるかどうか分からないけど、ネタバレしても責任持てませんよという表示。
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マンガ家シリーズの1冊目か2冊目(?)。らしい。『きみがいなけりゃ〜』が1冊目なのかな。こっちは未読だからよく分からない。あまり趣味に合わなそうなので読んでない。受は生活能力が高くてオカンみたいなタイプが好き。そういうのが読みたいな。でも、そうすると攻はマザコンなのか。やだなあ、それ。
やっぱり普通が一番?
……この作品もタイトルからして私の好きなタイプのキャラは出てきそうになかったので、ちょっと警戒しながら読み始めた。マザコンもイヤだがゴーマンなのもちょっとダメ。これは傲慢だと絶対にダメというほど激しい好き嫌いではないので、もしかしたら好きかもしれないと思って読み始めた。
まず受は好きなタイプだった。おおまかに分類すれば「仕事のできる強気受」だし。ちょっとアホなところも可愛い。
で、攻は…やっぱり好きじゃないかもって思ったが、娘が可愛かったので、まあいいやと思っているうちになんとなくいい人に思えてきた。その昔、若くてカッコいいパパが欲しいと思ったことがあるので、小学生の娘がいるだけで点が甘くなるらしい…。息子だとそうでもない。多分。
面白かった。
うう。このマンガ家シリーズ、面白いのだが、なんだか私には感想が書きづらい。あまり好みではないし、とくに好きな場面もないんだけど、一気に読めるし面白いから。
マンガ家が攻の話も読みたいなあ。
犬ほど素敵な商売はない
2006年8月4日 榎田尤利
榎田 尤利 大洋図書 2006/06/26 ¥903
タイトルで引いて、本屋で買わなかった本。
でも、面白いと聞いてネットで作家買いしてみたら、今度は裏表紙のあらすじで引いてしまい、さらに追い討ちが。
購入直後に密林から「おすすめの商品のご案内」メールがきて、「この商品は、お客様が購入または評価された次の商品を参考にご紹介しています」といって『犬ほど素敵な商売はない』を8回リピートしてくれた。
微妙な気持ちになり、しばらく積読に。
なるべく癒しを必要としない、精神状態のいい日に読もうと思っていて、今日やっと読み終わった。
ネタバレあり。
--------------------------------------------------------
ああ、調教ものね、って思って読み出したら、本当に調教しててどうしようかと思った。プレイだって言われるほうが、まだ健全というか。ここまで変態の攻……。何度読むのをやめようと思ったか分からないが、900円、900円と唱えて、読み続けてみた。ケチなのが幸いしたようで。
倖生が犬の生活に喜びを見出す頃には、私もこの設定に慣れてしまい、作者のトップブリーダーぶりに驚愕した。普通のSM(すごい表現だな…)なら理解できるし、合意のない調教ものなら倫理的に許せるかどうかがポイントなのだが、この設定の場合、好き嫌いの分かれ目は本当に性癖の問題という感じで、あんまり楽しみたくなかったのだが、負けました……。
そんなときに、ちょっと目を覚まさせてくれたのが、岡の登場。発言の内容より、知人のここまで凄い趣味(?)を知っていて、なお冷静でいられるなんて普通じゃない神経の持ち主(別に皮肉ってるわけじゃなく)だと思って、驚いてしまったというか。普通はこの場面で真っ当なことはいえないと思う…。
ここで我に返って、やっぱり受は人間として扱われるほうがいいなあと思った。(それまで犬と飼い主でもいいって納得していた…)
まあそういうわけで、倖生が人に戻ってくれてよかった。
ラストの甘すぎる二人を見て、まあこの二人なら、こんな出会い方もありかなと思った…。この設定で心情的にも納得できるラストになるとは思ってなかったので、無理なくおさまってしまったことに驚きつつ、満足な一冊だった。
タイトルで引いて、本屋で買わなかった本。
でも、面白いと聞いてネットで作家買いしてみたら、今度は裏表紙のあらすじで引いてしまい、さらに追い討ちが。
購入直後に密林から「おすすめの商品のご案内」メールがきて、「この商品は、お客様が購入または評価された次の商品を参考にご紹介しています」といって『犬ほど素敵な商売はない』を8回リピートしてくれた。
微妙な気持ちになり、しばらく積読に。
なるべく癒しを必要としない、精神状態のいい日に読もうと思っていて、今日やっと読み終わった。
ネタバレあり。
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ああ、調教ものね、って思って読み出したら、本当に調教しててどうしようかと思った。プレイだって言われるほうが、まだ健全というか。ここまで変態の攻……。何度読むのをやめようと思ったか分からないが、900円、900円と唱えて、読み続けてみた。ケチなのが幸いしたようで。
倖生が犬の生活に喜びを見出す頃には、私もこの設定に慣れてしまい、作者のトップブリーダーぶりに驚愕した。普通のSM(すごい表現だな…)なら理解できるし、合意のない調教ものなら倫理的に許せるかどうかがポイントなのだが、この設定の場合、好き嫌いの分かれ目は本当に性癖の問題という感じで、あんまり楽しみたくなかったのだが、負けました……。
そんなときに、ちょっと目を覚まさせてくれたのが、岡の登場。発言の内容より、知人のここまで凄い趣味(?)を知っていて、なお冷静でいられるなんて普通じゃない神経の持ち主(別に皮肉ってるわけじゃなく)だと思って、驚いてしまったというか。普通はこの場面で真っ当なことはいえないと思う…。
ここで我に返って、やっぱり受は人間として扱われるほうがいいなあと思った。(それまで犬と飼い主でもいいって納得していた…)
まあそういうわけで、倖生が人に戻ってくれてよかった。
ラストの甘すぎる二人を見て、まあこの二人なら、こんな出会い方もありかなと思った…。この設定で心情的にも納得できるラストになるとは思ってなかったので、無理なくおさまってしまったことに驚きつつ、満足な一冊だった。
新書 佐々木 久美子 大洋図書 2006/01/26 ¥903
違〜〜う!
著者は榎田尤利。
新書は高いから買い控えていたのだが、オンライン書店の送料無料合わせ(日本語崩壊…)のために買ってしまった作品。
なにかものすごく踊らされてるというか、罠にかかってしまったような気分だったのだが、ありがとう、某書店。
すごく面白かった…。
以下、ネタバレあり。
----------------------------------------------------------
冒頭でまたなんか強引な設定だな好きだからいいけど、とか思って読み始めたら、その強引なところが無理なくおさまっていって爽快だった。
仕事ができると知った時点で旦那様にはかなり好意的だったが(…)、旦那様と執事(老紳士のほう)の信頼関係がすごくいい感じで。ラストの常識的な旦那様はなんか可愛い。
秘書(または新米執事)のほうも下僕にはならず、下克上もせず(?してたかも)、最後まで忠誠を尽くしていてよかったな。
しかし、タイトル。ひねくれた読み方をする私は、ここまでストレートな意味だとは期待してなかったのでサプライズな喜びがあった。
違〜〜う!
著者は榎田尤利。
新書は高いから買い控えていたのだが、オンライン書店の送料無料合わせ(日本語崩壊…)のために買ってしまった作品。
なにかものすごく踊らされてるというか、罠にかかってしまったような気分だったのだが、ありがとう、某書店。
すごく面白かった…。
以下、ネタバレあり。
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冒頭でまたなんか強引な設定だな好きだからいいけど、とか思って読み始めたら、その強引なところが無理なくおさまっていって爽快だった。
仕事ができると知った時点で旦那様にはかなり好意的だったが(…)、旦那様と執事(老紳士のほう)の信頼関係がすごくいい感じで。ラストの常識的な旦那様はなんか可愛い。
秘書(または新米執事)のほうも下僕にはならず、下克上もせず(?してたかも)、最後まで忠誠を尽くしていてよかったな。
しかし、タイトル。ひねくれた読み方をする私は、ここまでストレートな意味だとは期待してなかったのでサプライズな喜びがあった。
文庫 やまかみ 梨由 徳間書店 2004/08/27 ¥560
著者は榎田尤利さんです。やまかみさんはイラストの方ですね。
いつもより穏やかに指摘してますが、私も大概しつこいなあと。
ネタバレあり
--------------------------------------------------------
どうでもいいことだが、私は車のライトの部分をいつも目みたいだと思っている。私の愛車は(うわ、リコールされたんだった。忘れてたよ…)ちょっと吊り目。
このイラストのマ○ダの車は、ほにゃ〜んとしたお顔で。和みますな。
で、肝心の小説は面白かった。
全体的に優しい話しだし、主人公の里見がかっこよくて可愛いし。なんといってもスーツだし!(最近、スーツ好きがさらに悪化)頑張って働いてる受って好きなので。
もう相手は羽賀でも構わないと思ったんだけど、そんな誰も望んでなさそうな展開にはならず、すっきり終わりました。…ちょっと羽賀も好きだったんだが。残念だ。…別に立浪に不満があるわけではないけど。
出てくる女性たちも好感度が高かった。この著者の作品に出てくる女性は、あまりにあくが強すぎて苦手なことも多いんだけど。
あー、面白かったと読み終わったんだけど、殿堂入りはしませんで。
人様からお借りして読んだ本を定価で買うことを殿堂入りと呼んでるんです……。ケチで再読をあまりしない私には珍しい現象なので。けど、この本は古本屋で見かけたら欲しいな。
…リコールされた車を直しに行くのが非常に面倒だと思ってたんだが(車検をべつのとこでやってから、なんとなく敷居が高い)、販売店に里見さんを探しに行こうかしら、と思い直したんだけど、私の車はマ○ダじゃないって気がついた。うーん。
いえ、リコールされたら、趣味の問題は我慢して速やかに直さないといけません…。
著者は榎田尤利さんです。やまかみさんはイラストの方ですね。
いつもより穏やかに指摘してますが、私も大概しつこいなあと。
ネタバレあり
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どうでもいいことだが、私は車のライトの部分をいつも目みたいだと思っている。私の愛車は(うわ、リコールされたんだった。忘れてたよ…)ちょっと吊り目。
このイラストのマ○ダの車は、ほにゃ〜んとしたお顔で。和みますな。
で、肝心の小説は面白かった。
全体的に優しい話しだし、主人公の里見がかっこよくて可愛いし。なんといってもスーツだし!(最近、スーツ好きがさらに悪化)頑張って働いてる受って好きなので。
もう相手は羽賀でも構わないと思ったんだけど、そんな誰も望んでなさそうな展開にはならず、すっきり終わりました。…ちょっと羽賀も好きだったんだが。残念だ。…別に立浪に不満があるわけではないけど。
出てくる女性たちも好感度が高かった。この著者の作品に出てくる女性は、あまりにあくが強すぎて苦手なことも多いんだけど。
あー、面白かったと読み終わったんだけど、殿堂入りはしませんで。
人様からお借りして読んだ本を定価で買うことを殿堂入りと呼んでるんです……。ケチで再読をあまりしない私には珍しい現象なので。けど、この本は古本屋で見かけたら欲しいな。
…リコールされた車を直しに行くのが非常に面倒だと思ってたんだが(車検をべつのとこでやってから、なんとなく敷居が高い)、販売店に里見さんを探しに行こうかしら、と思い直したんだけど、私の車はマ○ダじゃないって気がついた。うーん。
いえ、リコールされたら、趣味の問題は我慢して速やかに直さないといけません…。