洸 徳間書店 2004/05
ガーデンデザイナー×プログラマー。
ネタバレ
------------------------------------------
全体的に面白かったけど、攻の森河があんまり好みじゃなかった…。
嫌いじゃないけど、ふてぶてしい感じと、奥様キラー(笑)みたいなところが、ちょっとなあ。
ガーデンデザイナーという職業にガーデン好きとしてかなり期待したんだけど、あまり楽しめず…。
だいたい、鉢植えの植物を無理やり人に押し付けるって、やっていいことじゃない。ペットも植物も生きてるわけで、育てる必要のある動植物を「いらない」って言ってる人にプレゼントするのは絶対に駄目!!
しかも、明らかに観葉植物なんて世話したことなさそうな相手に、何のレクチャーもなしに、いきなり押し付けるって、ひどすぎる。
森河はガーデニング講座みたいのをやってるという設定なんだから、慣れていない人が「植物はとにかく水と日光をたっぷり与えればいい」っていう思い込みをしていることぐらい分かってるだろうに。
その結果、観葉植物は水のやりすぎで枯れかけてしまい、結構可愛がっていた羽城が焦って電話してくる、というBL的展開に繋がるわけだが……。
これだけでも、「森河は植物に対して愛情を持ってない」と言われても仕方のないエピソードでは。少なくとも私は怒りを感じましたよ…。
ああ、またズレたところで熱くなってしまった…。
というわけで、森河の名誉挽回?のためにも、森河の造った庭の描写が、もうちょっと欲しかったなあ。
羽城視点で、素晴らしさを伝えて欲しかった。
羽城のほうは単なる美形キャラ(?)かと思ったら、意外といい奴、意外と常識的、意外と男らしい性格で仕事もできて…この「意外と」がツボだった。
ガーデンデザイナー×プログラマー。
ネタバレ
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全体的に面白かったけど、攻の森河があんまり好みじゃなかった…。
嫌いじゃないけど、ふてぶてしい感じと、奥様キラー(笑)みたいなところが、ちょっとなあ。
ガーデンデザイナーという職業にガーデン好きとしてかなり期待したんだけど、あまり楽しめず…。
だいたい、鉢植えの植物を無理やり人に押し付けるって、やっていいことじゃない。ペットも植物も生きてるわけで、育てる必要のある動植物を「いらない」って言ってる人にプレゼントするのは絶対に駄目!!
しかも、明らかに観葉植物なんて世話したことなさそうな相手に、何のレクチャーもなしに、いきなり押し付けるって、ひどすぎる。
森河はガーデニング講座みたいのをやってるという設定なんだから、慣れていない人が「植物はとにかく水と日光をたっぷり与えればいい」っていう思い込みをしていることぐらい分かってるだろうに。
その結果、観葉植物は水のやりすぎで枯れかけてしまい、結構可愛がっていた羽城が焦って電話してくる、というBL的展開に繋がるわけだが……。
これだけでも、「森河は植物に対して愛情を持ってない」と言われても仕方のないエピソードでは。少なくとも私は怒りを感じましたよ…。
ああ、またズレたところで熱くなってしまった…。
というわけで、森河の名誉挽回?のためにも、森河の造った庭の描写が、もうちょっと欲しかったなあ。
羽城視点で、素晴らしさを伝えて欲しかった。
羽城のほうは単なる美形キャラ(?)かと思ったら、意外といい奴、意外と常識的、意外と男らしい性格で仕事もできて…この「意外と」がツボだった。
洸 徳間書店 2009/03
同期のライバル同士という設定と、この表紙だけで、あ、私は好みです~というわけで読んでみた。
最近、妙にこの作家さんの作品を読んでいる気がする。
よく「あっさりしすぎ」という感想を目にするが、私は昼ドラみたいなドロドロ展開や、キャラと設定だけが売りの作品は好きじゃないんで、これぐらいでちょうどいいらしい。
当たり外れが少ないのもいい。
ネタバレ
-----------------------------------------
攻っぽい受っていいな~。面白かった。
八木があまりに人の話を聞かないんで、香月は大変そう。ホテルの場面はとくに酷くて、しかも舞原が逆に話を聞いてくれるタイプだから、こっちにしとけばいいのにと思った。舞原の「香月は可愛い、誠は違う」という台詞は、分かる~!
まあでも、八木もいい奴だとは思うし、八木がもっと頑張る話も読みたかったなー。
同期のライバル同士という設定と、この表紙だけで、あ、私は好みです~というわけで読んでみた。
最近、妙にこの作家さんの作品を読んでいる気がする。
よく「あっさりしすぎ」という感想を目にするが、私は昼ドラみたいなドロドロ展開や、キャラと設定だけが売りの作品は好きじゃないんで、これぐらいでちょうどいいらしい。
当たり外れが少ないのもいい。
ネタバレ
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攻っぽい受っていいな~。面白かった。
八木があまりに人の話を聞かないんで、香月は大変そう。ホテルの場面はとくに酷くて、しかも舞原が逆に話を聞いてくれるタイプだから、こっちにしとけばいいのにと思った。舞原の「香月は可愛い、誠は違う」という台詞は、分かる~!
まあでも、八木もいい奴だとは思うし、八木がもっと頑張る話も読みたかったなー。
洸 徳間書店 2008/01
この作家さん、最近お気に入りというか、よく読むなあ。
これもアメリカもの。
ネタバレ
--------------------------------------------
面白かった。
海外が舞台で本来なら取っ付きづらいはずなのに、するっと入り込めてしまうところがすごい。麻薬取締りの潜入捜査という雰囲気は出しつつ、面倒な説明はなく、適度に力が抜けているというか。
事件ものをこの短いページ数短めでまとめて、説明とエピソードがしっかり入り、過不足なくテンポと盛り上がりをつけているのはお見事。
…なんだけど、読みやすい分、妙にあっさりした印象になってしまっているかも。
このバランス感覚は個人的にすごいと思うんだけど、いまいち評価が低い気がするのは、もうひとつインパクトが足りないからか。
受は意地と柔軟性を兼ね備えた男前で素敵だった。素直に負けを認めるところとか、卑屈にならずに反省するべき点は反省するようなところとか。BLキャラとしては、なにかあったときの反応や対処が大人っぽいのかもしれない。
攻は無口なのが格好よくもあるけど、愛情表現が乏しくてムッツリが強調されちゃってた…。有能なんだろうし、受のことを好きなんだろうし、いい人でもあるんだろうと思う。でも、分かりづらいから、魅力が目減りしている。
関係ないけど、攻の変装時の長髪イラストは私の趣味に合わずに、うげーって感じだった。表紙とかカッコよくて好みなんだけど。
攻が私としてはイマイチなせいもあって、当て馬のデュークがやたらと格好よく見えた。…犯罪者なんだけどね、わりと同情できる事情もあるし、明るくて憎めないというか。受に対してはいつも優しいから、攻といるときより余程甘ったるい雰囲気があった。
この作家さん、最近お気に入りというか、よく読むなあ。
これもアメリカもの。
ネタバレ
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面白かった。
海外が舞台で本来なら取っ付きづらいはずなのに、するっと入り込めてしまうところがすごい。麻薬取締りの潜入捜査という雰囲気は出しつつ、面倒な説明はなく、適度に力が抜けているというか。
事件ものをこの短いページ数短めでまとめて、説明とエピソードがしっかり入り、過不足なくテンポと盛り上がりをつけているのはお見事。
…なんだけど、読みやすい分、妙にあっさりした印象になってしまっているかも。
このバランス感覚は個人的にすごいと思うんだけど、いまいち評価が低い気がするのは、もうひとつインパクトが足りないからか。
受は意地と柔軟性を兼ね備えた男前で素敵だった。素直に負けを認めるところとか、卑屈にならずに反省するべき点は反省するようなところとか。BLキャラとしては、なにかあったときの反応や対処が大人っぽいのかもしれない。
攻は無口なのが格好よくもあるけど、愛情表現が乏しくてムッツリが強調されちゃってた…。有能なんだろうし、受のことを好きなんだろうし、いい人でもあるんだろうと思う。でも、分かりづらいから、魅力が目減りしている。
関係ないけど、攻の変装時の長髪イラストは私の趣味に合わずに、うげーって感じだった。表紙とかカッコよくて好みなんだけど。
攻が私としてはイマイチなせいもあって、当て馬のデュークがやたらと格好よく見えた。…犯罪者なんだけどね、わりと同情できる事情もあるし、明るくて憎めないというか。受に対してはいつも優しいから、攻といるときより余程甘ったるい雰囲気があった。
ろくでなし刑事のセラピスト
2013年1月27日 洸
洸 徳間書店 2010/04
アメリカシリーズというのかな。
舞台がアメリカというだけで、とくに各話に繋がりがあるわけではないので(全部読んでないけど、たぶん)、「洸さんのアメリカもの」という括りでいいと思う。
ネタバレ
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洸さんはアメリカものが1番面白いし、文章も読みやすい。装飾の少ない、乾いたような文体が事件物に適しているというか。堅苦しさも緩さもなく、ノリもウェット感もないという、癖のない文章が魅力的。
この作品の書き方で一つ難を言えば、視点を交互に換えていく都合で、同じことを2度語るところかな。ちょっとテンポが落ちるし、くどく感じた。
事件自体は(簡単に先が読めるぐらい)単純なんだけど、この長さで事件に凝ってしまったら恋愛を削るしかなくなるから、ちょうどいいバランスだったと思う。二人の抱える事情や過去もしっかり説明してたし、甘い場面もしっかり入ってた。
全体のテンポとバランスを考えれば、個人的には「もうちょっと書き込んでよ」と感じるぐらいがちょうどいいと思っている。あまり書きすぎると、冗長になって中弛みするだけじゃないかと。…まあこのへんは、人によって感覚が違うかもしれないけど。
この作品は面白かったけど、実はそれほど読んで「上手い」とは感じなかった。それなのに、感想を書こうとして振り返ってみると、「あ、よくできてるな」と感心することが多くて、逆に驚いた。
キャラやストーリーも私の趣味に合った。
ろくでなしというほどダメなところはない熱血刑事と、冷静だけど繊細な精神科医というカップルで、意地っ張りな会話が楽しめた。互いにほぼ一目惚れなんだけど、なかなか距離が縮まらないのも楽しかった。
二人それぞれの事情も、こういう状況ではそういう心境になるだろうな、と共感(納得)できた。
もうちょっと甘い場面が読みたかったな、と思わせるラストだった。
アメリカシリーズというのかな。
舞台がアメリカというだけで、とくに各話に繋がりがあるわけではないので(全部読んでないけど、たぶん)、「洸さんのアメリカもの」という括りでいいと思う。
ネタバレ
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洸さんはアメリカものが1番面白いし、文章も読みやすい。装飾の少ない、乾いたような文体が事件物に適しているというか。堅苦しさも緩さもなく、ノリもウェット感もないという、癖のない文章が魅力的。
この作品の書き方で一つ難を言えば、視点を交互に換えていく都合で、同じことを2度語るところかな。ちょっとテンポが落ちるし、くどく感じた。
事件自体は(簡単に先が読めるぐらい)単純なんだけど、この長さで事件に凝ってしまったら恋愛を削るしかなくなるから、ちょうどいいバランスだったと思う。二人の抱える事情や過去もしっかり説明してたし、甘い場面もしっかり入ってた。
全体のテンポとバランスを考えれば、個人的には「もうちょっと書き込んでよ」と感じるぐらいがちょうどいいと思っている。あまり書きすぎると、冗長になって中弛みするだけじゃないかと。…まあこのへんは、人によって感覚が違うかもしれないけど。
この作品は面白かったけど、実はそれほど読んで「上手い」とは感じなかった。それなのに、感想を書こうとして振り返ってみると、「あ、よくできてるな」と感心することが多くて、逆に驚いた。
キャラやストーリーも私の趣味に合った。
ろくでなしというほどダメなところはない熱血刑事と、冷静だけど繊細な精神科医というカップルで、意地っ張りな会話が楽しめた。互いにほぼ一目惚れなんだけど、なかなか距離が縮まらないのも楽しかった。
二人それぞれの事情も、こういう状況ではそういう心境になるだろうな、と共感(納得)できた。
もうちょっと甘い場面が読みたかったな、と思わせるラストだった。
洸 徳間書店 2008/09
テンポがよくて面白かった。
ネタバレ
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テーマの割りに爽やかな作風で読みやすい。レイプされた心の傷を、「上書き」で忘れよう、という無茶なストーリーなんだけど(笑)
アメリカの刑事ものラノベとして、目新しさはないんだけど、「どこかで読んだような」感もない、…と思う。
とにかくバランスがいい作品だった。
攻のほうは大らかさと気遣いのバランスがよかったし、受のほうは意地を張るところと素直になるところのバランスがちょうどよかった。
キャラとして立っていながら、デフォルメが行き過ぎないところが好み。
惹かれあう過程もごく自然で、事件の捜査と二人の関係の進展が上手く重なっていた。適度に甘く、仕事はきっちりってところもいいなー。
「相棒」という言葉に相応しい、対等な関係が好ましかった。
…文章に癖がないのもいい。個人的には「誰にでも書けそうな文章」ってやつが、一番読みやすくて上手い文章だと思っているから、さらっと読める文章は、どうしても高評価してしまう。
この長さの話にこれだけの要素を詰め込んでいるのに、詰め込み感がなくて、さらっと読めるところがすごい。
良質のエンタメ作品。
テンポがよくて面白かった。
ネタバレ
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テーマの割りに爽やかな作風で読みやすい。レイプされた心の傷を、「上書き」で忘れよう、という無茶なストーリーなんだけど(笑)
アメリカの刑事ものラノベとして、目新しさはないんだけど、「どこかで読んだような」感もない、…と思う。
とにかくバランスがいい作品だった。
攻のほうは大らかさと気遣いのバランスがよかったし、受のほうは意地を張るところと素直になるところのバランスがちょうどよかった。
キャラとして立っていながら、デフォルメが行き過ぎないところが好み。
惹かれあう過程もごく自然で、事件の捜査と二人の関係の進展が上手く重なっていた。適度に甘く、仕事はきっちりってところもいいなー。
「相棒」という言葉に相応しい、対等な関係が好ましかった。
…文章に癖がないのもいい。個人的には「誰にでも書けそうな文章」ってやつが、一番読みやすくて上手い文章だと思っているから、さらっと読める文章は、どうしても高評価してしまう。
この長さの話にこれだけの要素を詰め込んでいるのに、詰め込み感がなくて、さらっと読めるところがすごい。
良質のエンタメ作品。
洸 海王社 2009/04
読み始めてから、ああ、ガッシュ文庫ね、と妙に納得した。
イラストは、受の髪はボサボサにしか見えないし、攻の前髪の長さはリーマンとしてどうなのか…。そして、高校時代は二人ともバレーボールをやっているスポーツマンだったのに、現在とまったく同じ髪型。なんか、ありえない気がする。
もうちょっと工夫してもいいんじゃない?
ネタバレ
---------------------------------------
南が好みのタイプだったから、最初は楽しく読んでいたんだけど、途中から卑屈になりすぎて、ついていけなかった。過去に振ったという負い目があるのは分かったが、きれいに別れているし、罪悪感を持つ必要はない気がする。
再会後の神崎は言動が最低だし、どこに惹かれたのかも分からなかった。「こんなこと言う後輩のどこが好きなの、顔?それとも体?」という感じ。
もとから好きだったといっても、何年も会ってなかったのに……。「なんでも言うことを聞くから、たまに抱いてほしい」って、どうしたらそんな心境になれるのか、さっぱり分からない。
神崎の気持ちが分かると、冷たかった言動もまあ許せる。でも、執着系の台詞はちょっと…。べつに両思いなんだし、もっと落ち着いて?と肩を叩いてやりたくなる…。
南も神崎も恋愛感情は理解できるんだけど、どうしてそういう極端な行動になるのか、理解できなかった。
とりあえず、二人とも恋愛マニュアル系の本とか雑誌とか読んでみたらどうだろう……。きっと彼氏と上手くいくヒントがいっぱいあると思うよ……。
後輩の松山がいい人でよかったなー。
読み始めてから、ああ、ガッシュ文庫ね、と妙に納得した。
イラストは、受の髪はボサボサにしか見えないし、攻の前髪の長さはリーマンとしてどうなのか…。そして、高校時代は二人ともバレーボールをやっているスポーツマンだったのに、現在とまったく同じ髪型。なんか、ありえない気がする。
もうちょっと工夫してもいいんじゃない?
ネタバレ
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南が好みのタイプだったから、最初は楽しく読んでいたんだけど、途中から卑屈になりすぎて、ついていけなかった。過去に振ったという負い目があるのは分かったが、きれいに別れているし、罪悪感を持つ必要はない気がする。
再会後の神崎は言動が最低だし、どこに惹かれたのかも分からなかった。「こんなこと言う後輩のどこが好きなの、顔?それとも体?」という感じ。
もとから好きだったといっても、何年も会ってなかったのに……。「なんでも言うことを聞くから、たまに抱いてほしい」って、どうしたらそんな心境になれるのか、さっぱり分からない。
神崎の気持ちが分かると、冷たかった言動もまあ許せる。でも、執着系の台詞はちょっと…。べつに両思いなんだし、もっと落ち着いて?と肩を叩いてやりたくなる…。
南も神崎も恋愛感情は理解できるんだけど、どうしてそういう極端な行動になるのか、理解できなかった。
とりあえず、二人とも恋愛マニュアル系の本とか雑誌とか読んでみたらどうだろう……。きっと彼氏と上手くいくヒントがいっぱいあると思うよ……。
後輩の松山がいい人でよかったなー。
詐欺師は恋に騙される
2012年1月22日 洸
洸 海王社 2011/12
初めて読む作家さん。
この表紙、カッコいいなあ。
ネタバレ
----------------------------------------
可愛い詐欺師。
受は詐欺師だけあって(?)しっかりしてるけど、恋愛に関してとにかく子供っぽくて素直で、本当に可愛い詐欺師だった。
しかも攻に一方的に使われて終わり、じゃないところも甘くていい。
詐欺師といえば騙す側なので、騙す対象には少なからず優越感を持って(見下して)いるのが普通だと思うんだけど、この詐欺師にはそういう傲慢なところがほとんどない。結局、攻に再会してからはお金のために仕事もしなかったし。更生に関しては、あっさりしすぎてるかな。BLのメインはあくまで恋愛だけど、コメディじゃないんだし、後悔と反省をもっとしっかり書いてほしかった。
とはいえ、貧乏人を騙したりしない、被害は金銭だけで気持ちを傷つけることがない詐欺だから、後味は悪くなかった。
タイトルは、同じ年に発売されたBLジャンルの本と被らせないぐらいの配慮はできなかったのかな…。
初めて読む作家さん。
この表紙、カッコいいなあ。
ネタバレ
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可愛い詐欺師。
受は詐欺師だけあって(?)しっかりしてるけど、恋愛に関してとにかく子供っぽくて素直で、本当に可愛い詐欺師だった。
しかも攻に一方的に使われて終わり、じゃないところも甘くていい。
詐欺師といえば騙す側なので、騙す対象には少なからず優越感を持って(見下して)いるのが普通だと思うんだけど、この詐欺師にはそういう傲慢なところがほとんどない。結局、攻に再会してからはお金のために仕事もしなかったし。更生に関しては、あっさりしすぎてるかな。BLのメインはあくまで恋愛だけど、コメディじゃないんだし、後悔と反省をもっとしっかり書いてほしかった。
とはいえ、貧乏人を騙したりしない、被害は金銭だけで気持ちを傷つけることがない詐欺だから、後味は悪くなかった。
タイトルは、同じ年に発売されたBLジャンルの本と被らせないぐらいの配慮はできなかったのかな…。
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