恋する臆病者(チキン)
2015年5月24日 BL作家た・な・は行
月村奎 新書館 2014/12
芸能人×出版社営業。
ネタバレ
------------------------------------------
読んでる間はそれなりに楽しく読めるけど、印象に残らない話だった。
受のトラウマ(DV元彼に淫乱だと言われ、本当にそうだと思い込む)が、なんだか中学生の悩みみたいに思えて、共感しづらかった。
好きな芸能人の前で、あそこまで上がってしまうのも、やりすぎ感が…。ここで笑えれば、楽しい話だと思う。
長く付き合っていけば、だんだん受の魅力は見えてくると思うけど、攻が一目惚れした気持ちは、ちょっと分からなかった。まとまりがよくて、読みやすい話なんだけど。
芸能人×出版社営業。
ネタバレ
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読んでる間はそれなりに楽しく読めるけど、印象に残らない話だった。
受のトラウマ(DV元彼に淫乱だと言われ、本当にそうだと思い込む)が、なんだか中学生の悩みみたいに思えて、共感しづらかった。
好きな芸能人の前で、あそこまで上がってしまうのも、やりすぎ感が…。ここで笑えれば、楽しい話だと思う。
長く付き合っていけば、だんだん受の魅力は見えてくると思うけど、攻が一目惚れした気持ちは、ちょっと分からなかった。まとまりがよくて、読みやすい話なんだけど。
金ニモマケズ、恋ニハカテズ
2015年5月24日 BL作家た・な・は行
中原一也 二見書房 2014/06
シルクが好きだった。
攻は普通に爽やかスポーツマンタイプじゃ駄目だったんだろうか…。人から頼られやすいっていう設定なのに、小さい男だな~って印象しか残らなかった。
受の設定には無理がありすぎた。
諭吉が好きだとまで言うほど金に執着している人が定期預金とか、ありえないと思う。増やしたいなら、普通は運用を考えるよね…。そんなスズメの涙の利息にこだわる暇があったら、バイトでもしたほうがよっぽど金になるわ~。
…BLとは関係ないところで引っかかってしまった。
シルクが好きだった。
攻は普通に爽やかスポーツマンタイプじゃ駄目だったんだろうか…。人から頼られやすいっていう設定なのに、小さい男だな~って印象しか残らなかった。
受の設定には無理がありすぎた。
諭吉が好きだとまで言うほど金に執着している人が定期預金とか、ありえないと思う。増やしたいなら、普通は運用を考えるよね…。そんなスズメの涙の利息にこだわる暇があったら、バイトでもしたほうがよっぽど金になるわ~。
…BLとは関係ないところで引っかかってしまった。
家族になろうよ
2015年5月4日 BL作家た・な・は行
月村奎 大洋図書 2014/12
いつもの月村さん、なんだけど…。
ちょーっと物足りない。
ネタバレ
--------------------------------------------
恋愛があっさり上手くいっちゃうせいもあって、恋愛話より就活話のほうがインパクトが強かった。
会社によっては施設育ち(両親がいない)ってところで、選考はねられちゃうってことはありそう…。
やっとの思いで最終面接まで漕ぎつけたのに、それをあっさり蹴っちゃうとか、両想いになった途端に身を引くとか、主人公の決断にはいつもガックリする。
決断自体は「そういう考え方もあるだろう」って納得できるものなんだけど、間が悪いせいで、なんか共感しづらい。
攻の家族はいい家族だな~と思うけど、最初から同性愛ウェルカム!って雰囲気が不自然で気になった。反対しないまでも、もう少し戸惑いがありそうなものなのに。
読みやすいけど、あまり読み返したいとは思えない作品だった。
いつもの月村さん、なんだけど…。
ちょーっと物足りない。
ネタバレ
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恋愛があっさり上手くいっちゃうせいもあって、恋愛話より就活話のほうがインパクトが強かった。
会社によっては施設育ち(両親がいない)ってところで、選考はねられちゃうってことはありそう…。
やっとの思いで最終面接まで漕ぎつけたのに、それをあっさり蹴っちゃうとか、両想いになった途端に身を引くとか、主人公の決断にはいつもガックリする。
決断自体は「そういう考え方もあるだろう」って納得できるものなんだけど、間が悪いせいで、なんか共感しづらい。
攻の家族はいい家族だな~と思うけど、最初から同性愛ウェルカム!って雰囲気が不自然で気になった。反対しないまでも、もう少し戸惑いがありそうなものなのに。
読みやすいけど、あまり読み返したいとは思えない作品だった。
すみれびより (ディアプラス文庫)
2015年5月4日 BL作家た・な・は行
月村奎 新書館 2015/03
この表紙、すごくいいな~。
庭の脇役というか、邪魔者扱いされてしまう雑草の花がきれいに描かれていて、作品にピッタリ。
キャラもストーリーも地味な話。でも、派手さがない分、丁寧に書かれていて、ゆったりとした雰囲気。
「そうそう、雑草って呼ばれてても、可愛い花って多いよね~」とか「酔芙蓉はきれいだよね~」なんて思いながら読むのが楽しい。
この表紙、すごくいいな~。
庭の脇役というか、邪魔者扱いされてしまう雑草の花がきれいに描かれていて、作品にピッタリ。
キャラもストーリーも地味な話。でも、派手さがない分、丁寧に書かれていて、ゆったりとした雰囲気。
「そうそう、雑草って呼ばれてても、可愛い花って多いよね~」とか「酔芙蓉はきれいだよね~」なんて思いながら読むのが楽しい。
甘い恋
2014年12月4日 BL作家た・な・は行
星野伶 幻冬舎 2014/10
表紙買い。
初めて読む作家さん。ペンネームを変えたとか。
ネタバレ
-------------------------------------------
うーん、ほんわかした雰囲気も好きだし、文章も読みやすいんだけど…。
29歳の主人公が子供っぽくて、年上受らしい魅力が弱かった。
結構長々と語られる主人公の悩み(甘党だと知られるのが恥ずかしくて隠している)に、同情も共感もできないのが辛い。
昭和の時代じゃあるまいし、甘いものが苦手という男性のほうが少ない現在、隠す意味がまったく分からない。別に甘党です!って宣言する必要もないし、会社で配られる菓子ぐらい普通に食べてるよ、みんな。断るほうが目立つような…。
結構長々と語られる主人公の悩みが突っ込みどころとしか思えず、疑問がいっぱいだった。
これほど人目を気にする主人公が同性愛なんて無理じゃない?と思ってたら、恋人にダイエットしてることを隠すほうに気を取られていて…、なんか悩むところ違わない?(笑)
あと、恋人が誤解して怒っていると分かっているのに、機嫌が悪いから話しかけられなくて誤解を解けないって…? 誤解を解けば、機嫌もよくなるよ?と突っ込めばいいのかな。
なんか共感しづらいキャラだった。
書き方が大雑把なのも気になる…。
片付ける間際の時間に、取材の人がパンの棚を撮影してるとか…。数行後に、お客が入るようになって閉店間際だとパンがほぼ売り切れると説明していて、ってことはガラガラの棚を写真に撮ってたの??とか。
細かい矛盾点が多くて、読んでて疲れた~。
表紙買い。
初めて読む作家さん。ペンネームを変えたとか。
ネタバレ
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うーん、ほんわかした雰囲気も好きだし、文章も読みやすいんだけど…。
29歳の主人公が子供っぽくて、年上受らしい魅力が弱かった。
結構長々と語られる主人公の悩み(甘党だと知られるのが恥ずかしくて隠している)に、同情も共感もできないのが辛い。
昭和の時代じゃあるまいし、甘いものが苦手という男性のほうが少ない現在、隠す意味がまったく分からない。別に甘党です!って宣言する必要もないし、会社で配られる菓子ぐらい普通に食べてるよ、みんな。断るほうが目立つような…。
結構長々と語られる主人公の悩みが突っ込みどころとしか思えず、疑問がいっぱいだった。
これほど人目を気にする主人公が同性愛なんて無理じゃない?と思ってたら、恋人にダイエットしてることを隠すほうに気を取られていて…、なんか悩むところ違わない?(笑)
あと、恋人が誤解して怒っていると分かっているのに、機嫌が悪いから話しかけられなくて誤解を解けないって…? 誤解を解けば、機嫌もよくなるよ?と突っ込めばいいのかな。
なんか共感しづらいキャラだった。
書き方が大雑把なのも気になる…。
片付ける間際の時間に、取材の人がパンの棚を撮影してるとか…。数行後に、お客が入るようになって閉店間際だとパンがほぼ売り切れると説明していて、ってことはガラガラの棚を写真に撮ってたの??とか。
細かい矛盾点が多くて、読んでて疲れた~。
片思いアライアンス
2014年9月28日 BL作家た・な・は行
月村奎 大洋図書 2014/6
表紙買いだったけど、面白かった。
ネタバレ
-----------------------------------------
迷走受が面白かった。
両思いなのに、自分で次々と関係を破壊してしまうところがなんとも…。困った人間ではあるけど、本人が基本的に他人を気遣う、いい人だからか、迷惑!って感じもない。
攻もいい人だから、トゲトゲしたところがなくて、読みやすかった。
結構甘いし、地味で爽やかな話って感じ。。
…けど、顔も家柄もよくて、成績もいいという主人公が、ここまで自分に自信がないっていうのは、ちょっと不自然な気がする。
表紙のイラストいいなあ。容姿は派手なのに、地味にまとめてるって感じが出てて。
表紙買いだったけど、面白かった。
ネタバレ
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迷走受が面白かった。
両思いなのに、自分で次々と関係を破壊してしまうところがなんとも…。困った人間ではあるけど、本人が基本的に他人を気遣う、いい人だからか、迷惑!って感じもない。
攻もいい人だから、トゲトゲしたところがなくて、読みやすかった。
結構甘いし、地味で爽やかな話って感じ。。
…けど、顔も家柄もよくて、成績もいいという主人公が、ここまで自分に自信がないっていうのは、ちょっと不自然な気がする。
表紙のイラストいいなあ。容姿は派手なのに、地味にまとめてるって感じが出てて。
この美しき世界のまにまに
2014年9月20日 BL作家た・な・は行
花房マミ 大洋図書 2014/06
初読みの作家さん。
ネタバレ
-----------------------------------------
ちょっとずつ仲良くなっていく過程はよかったんだけど、初対面で「嫌い」と言ってみたり、後から事情が分かっても「なんだそりゃ」と言いたくなるような言動が多くて、それがちょっと…。
それでも、前半は面白かったけど、後半は失速した。
まず、受の卑屈さが、事情が分かっても好きになれなかった。身を引こうとするのも、攻に「家族と仲良くするために政略結婚しなさい」と言っているのと変わらない気がして、切なさも感じなかった。
受の母親の行動は突っ込みどころでしかない。引きこもり?になってしまった息子のためを思って、ある日いきなり「あんたなんていなければよかった」と捨台詞を残して男と出て行ったそうで。母親はちょっと精神的におかしかったということで説明はつくけど、なんで優しい(ついでに金持ちの)再婚相手がそれを止めないのか…。
祖父が亡くなった時に葬式にも出なかったの? 「親戚が隠していた」ということは、親戚は母親から養育費を受けとってたとしか思えないけど、息子から伝わるかもしれないのに、しつこく悪口を吹き込むかな。母親は写真の1枚も要求しなかったんだろうか…。設定に矛盾がありすぎて、ストーリーを楽しめなかった。
あと、当て馬として出てきた攻の幼馴染のワガママ美少年ぶりは、BL世界にしか生息しない生き物だなあと思った…。
初読みの作家さん。
ネタバレ
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ちょっとずつ仲良くなっていく過程はよかったんだけど、初対面で「嫌い」と言ってみたり、後から事情が分かっても「なんだそりゃ」と言いたくなるような言動が多くて、それがちょっと…。
それでも、前半は面白かったけど、後半は失速した。
まず、受の卑屈さが、事情が分かっても好きになれなかった。身を引こうとするのも、攻に「家族と仲良くするために政略結婚しなさい」と言っているのと変わらない気がして、切なさも感じなかった。
受の母親の行動は突っ込みどころでしかない。引きこもり?になってしまった息子のためを思って、ある日いきなり「あんたなんていなければよかった」と捨台詞を残して男と出て行ったそうで。母親はちょっと精神的におかしかったということで説明はつくけど、なんで優しい(ついでに金持ちの)再婚相手がそれを止めないのか…。
祖父が亡くなった時に葬式にも出なかったの? 「親戚が隠していた」ということは、親戚は母親から養育費を受けとってたとしか思えないけど、息子から伝わるかもしれないのに、しつこく悪口を吹き込むかな。母親は写真の1枚も要求しなかったんだろうか…。設定に矛盾がありすぎて、ストーリーを楽しめなかった。
あと、当て馬として出てきた攻の幼馴染のワガママ美少年ぶりは、BL世界にしか生息しない生き物だなあと思った…。
プロポーズは有効ですか?
2014年9月13日 BL作家た・な・は行
柊モチヨ 大洋図書 2011/12
イラスト買い。
宮城さんのイラスト、好きだなあ。
ネタバレ
----------------------------------------
えらく読みづらかった。
久しぶりに、途中で心が折れそうになったが、なんとか最後まで読んだ。
どこがラブコメ風味だったの?と、あとがきを読んで本気で考えてしまった。貧乏子沢山なところがコメディと言いたいのか。
取り立てて笑えなかった…。とくに、家に脚立や椅子がないから、天井の雨漏りを直せないとか言ってるあたり、アホかと思った。…この一家は少しも頭を使えないのだろうか。
自分を強姦した相手との同居を許す受の気持ちにまったく共感できない。強姦ぐらい…たいしたダメージじゃなかったとか?
強姦された翌朝に、家族と強姦魔と一緒にご飯食べて、弟妹が懐いたからといって出て行けと言いづらくなって同居、とか意味不明。
…弟妹が被害に遭うかもしれないと、少しも考えないのか?
気を許しているという描写があるならともかく、「お人好し」の一言で説明するのは無理すぎる。
もしかして、これも笑いどころだったんだろうか……。
初恋の相手と再会した途端に強姦する攻にはもっと共感できないが…。
まともに働けないのに子供6人も作る父親にも唖然とする。病弱だからというより、非常識だから仕事が続かないんじゃ…。
受は家族のためにと短大への進学を諦めてるけど、それならバイト掛け持ちするより正社員になったほうが実入りがいいんじゃ?と思ってしまった。
で、短大も、結局気持ちの問題で行かなかっただけと判明。なんだそりゃ…。
攻の家族との話し合いも「跡継がないから」「そうですか」で終了。社会人が仕事放り出して家出したのに、それだけ??
読んでて疲れた。
イラスト買い。
宮城さんのイラスト、好きだなあ。
ネタバレ
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えらく読みづらかった。
久しぶりに、途中で心が折れそうになったが、なんとか最後まで読んだ。
どこがラブコメ風味だったの?と、あとがきを読んで本気で考えてしまった。貧乏子沢山なところがコメディと言いたいのか。
取り立てて笑えなかった…。とくに、家に脚立や椅子がないから、天井の雨漏りを直せないとか言ってるあたり、アホかと思った。…この一家は少しも頭を使えないのだろうか。
自分を強姦した相手との同居を許す受の気持ちにまったく共感できない。強姦ぐらい…たいしたダメージじゃなかったとか?
強姦された翌朝に、家族と強姦魔と一緒にご飯食べて、弟妹が懐いたからといって出て行けと言いづらくなって同居、とか意味不明。
…弟妹が被害に遭うかもしれないと、少しも考えないのか?
気を許しているという描写があるならともかく、「お人好し」の一言で説明するのは無理すぎる。
もしかして、これも笑いどころだったんだろうか……。
初恋の相手と再会した途端に強姦する攻にはもっと共感できないが…。
まともに働けないのに子供6人も作る父親にも唖然とする。病弱だからというより、非常識だから仕事が続かないんじゃ…。
受は家族のためにと短大への進学を諦めてるけど、それならバイト掛け持ちするより正社員になったほうが実入りがいいんじゃ?と思ってしまった。
で、短大も、結局気持ちの問題で行かなかっただけと判明。なんだそりゃ…。
攻の家族との話し合いも「跡継がないから」「そうですか」で終了。社会人が仕事放り出して家出したのに、それだけ??
読んでて疲れた。
ふんわりフラワー
2014年8月5日 BL作家た・な・は行
早瀬亮 二見書房 2013/08
私にとっては、すごく当たり外れの多い作家さん。
今回はハズレ。
ネタバレ
-----------------------------------------
文体は読みやすいけど、なんじゃこりゃ?という書き方。
三人称なのに、独り言とモノローグに頼って話を進めていくという珍しい?文章。
出来事を描写→受視点、攻視点の独り言で長々と振り返るという形式で、一人芝居を観てるみたいな気分だった。
私は登場人物が独り言をいう小説が苦手なので、げんなりした。
気にならない人は、まったく気にならないんだろうけど。
バルーンアートというから優しい話かと思いきや、「それ犯罪ですから」という悪役が幅を利かせていて、嫌~な読後感。
いい人と悪い人をきっちり分けすぎ…。悪い奴は小物で救いようがないという描写で、いい人は顔もよければ才能もあるという描写で、キャラ造詣が薄っぺらく感じてしまった。別に脇役のキャラを掘り下げる必要はないと思うんだけど、他の部分はBLお花畑な世界観なんだから、もう少しアホっぽい悪役でよかったんじゃないかと思う。
一番の悪役をやっつける手段が「攻の親のコネ」というのも気分が悪い…。権力持った知人がいないと、強姦されても泣き寝入りってこと?
攻が客の注文に対して陰で文句を言ってるのも嫌な感じだった…。言ってることは間違ってないかもしれないけど、花束やフラワーアレンジメントをお客のこと悪く思いながら作るのって、どうにもねえ。
バルーンを盗んだ主婦に、「花を扱うのは心のきれいなひとじゃないと」と嫌味を言っていたが、あなたも心が曇ってませんか?と聞きたくなる。
主人公の言動も、なんだかなあという感じ。ゲイでもないのに、格好いい男を見かけて浮かれるのも不自然で。
結局、企画書が認められたわけでもないから、仕事は上手くいったけど、あまり成長が感じられなかった。
私にとっては、すごく当たり外れの多い作家さん。
今回はハズレ。
ネタバレ
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文体は読みやすいけど、なんじゃこりゃ?という書き方。
三人称なのに、独り言とモノローグに頼って話を進めていくという珍しい?文章。
出来事を描写→受視点、攻視点の独り言で長々と振り返るという形式で、一人芝居を観てるみたいな気分だった。
私は登場人物が独り言をいう小説が苦手なので、げんなりした。
気にならない人は、まったく気にならないんだろうけど。
バルーンアートというから優しい話かと思いきや、「それ犯罪ですから」という悪役が幅を利かせていて、嫌~な読後感。
いい人と悪い人をきっちり分けすぎ…。悪い奴は小物で救いようがないという描写で、いい人は顔もよければ才能もあるという描写で、キャラ造詣が薄っぺらく感じてしまった。別に脇役のキャラを掘り下げる必要はないと思うんだけど、他の部分はBLお花畑な世界観なんだから、もう少しアホっぽい悪役でよかったんじゃないかと思う。
一番の悪役をやっつける手段が「攻の親のコネ」というのも気分が悪い…。権力持った知人がいないと、強姦されても泣き寝入りってこと?
攻が客の注文に対して陰で文句を言ってるのも嫌な感じだった…。言ってることは間違ってないかもしれないけど、花束やフラワーアレンジメントをお客のこと悪く思いながら作るのって、どうにもねえ。
バルーンを盗んだ主婦に、「花を扱うのは心のきれいなひとじゃないと」と嫌味を言っていたが、あなたも心が曇ってませんか?と聞きたくなる。
主人公の言動も、なんだかなあという感じ。ゲイでもないのに、格好いい男を見かけて浮かれるのも不自然で。
結局、企画書が認められたわけでもないから、仕事は上手くいったけど、あまり成長が感じられなかった。
初恋の行きつくところ
2014年7月31日 BL作家た・な・は行
八条ことこ KADOKAWA/メディアファクトリー 2014/05
イラストがきれいだし、新規開拓のつもりで読んでみた。
ネタバレ
-----------------------------------------
地味系が好きな私でも楽しめなかった。
とにかく文章が読みづらい。持って回った言い回しが多くて、一読では何を言ってるのか分かりづらい文章もちらほら。「怯懦」なんていう単語のチョイスも違和感があるし、「多幸感」とか言われると、クスリでもやってるの?と思ってしまう。
あとがきの文章まで読みづらいという本は初めてだった。
ストーリーは盛り上がりもないまま、とりあえず流れていく感じ。「朝起きました、会社に行きました」と子供の日記みたいに書き連ねてあって、話に関係ない部分は端折ってくれないかな…と何度も思った。仕事や家事を詳しく描写しても面白く感じる小説も多いから、作家の力量と書き方次第なのかな~。
電車の中で再会、付き合い始めてからは電話とメールとおうちデート数回だけ。何も起こらないのに、主人公のよく分からない頑なさ?で気まずくなるというパターンの繰り返しで、うんざりしてくる。
一人称だというのに、主人公にさっぱり共感できないのも辛かった。恋人とのセックスを拒むわりに、四六時中(…)性的なことばかり考えてて、ついていけない。色っぽいというより、品がないなあと感じた。拒む理由もよく分からないし…。
攻も悪い人ではないけど、取り立てて魅力も感じないというか。
主人公の同僚と後輩の恋愛がうまくいかなかったというエピソードも、同僚や後輩から相談されるわけでもなく、主人公がそこから何かを感じ取るわけでもなく、ただ傍観していただけだった。話から浮き上がって感じて、何のために挿入されているんだろう?と考えてしまった。
こういう引っかかりが多い構成の上に、文章が読みづらいから、余計に話に入り込めなかったのかもしれない。
初恋というには、瑞々しさやロマンスが足りない話だった…。
イラストがきれいだし、新規開拓のつもりで読んでみた。
ネタバレ
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地味系が好きな私でも楽しめなかった。
とにかく文章が読みづらい。持って回った言い回しが多くて、一読では何を言ってるのか分かりづらい文章もちらほら。「怯懦」なんていう単語のチョイスも違和感があるし、「多幸感」とか言われると、クスリでもやってるの?と思ってしまう。
あとがきの文章まで読みづらいという本は初めてだった。
ストーリーは盛り上がりもないまま、とりあえず流れていく感じ。「朝起きました、会社に行きました」と子供の日記みたいに書き連ねてあって、話に関係ない部分は端折ってくれないかな…と何度も思った。仕事や家事を詳しく描写しても面白く感じる小説も多いから、作家の力量と書き方次第なのかな~。
電車の中で再会、付き合い始めてからは電話とメールとおうちデート数回だけ。何も起こらないのに、主人公のよく分からない頑なさ?で気まずくなるというパターンの繰り返しで、うんざりしてくる。
一人称だというのに、主人公にさっぱり共感できないのも辛かった。恋人とのセックスを拒むわりに、四六時中(…)性的なことばかり考えてて、ついていけない。色っぽいというより、品がないなあと感じた。拒む理由もよく分からないし…。
攻も悪い人ではないけど、取り立てて魅力も感じないというか。
主人公の同僚と後輩の恋愛がうまくいかなかったというエピソードも、同僚や後輩から相談されるわけでもなく、主人公がそこから何かを感じ取るわけでもなく、ただ傍観していただけだった。話から浮き上がって感じて、何のために挿入されているんだろう?と考えてしまった。
こういう引っかかりが多い構成の上に、文章が読みづらいから、余計に話に入り込めなかったのかもしれない。
初恋というには、瑞々しさやロマンスが足りない話だった…。
50番目のファーストラブ
2014年5月21日 BL作家た・な・は行
月村奎 新書館 2014/05
さくさく読めたけど。
ネタバレ
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プライド高くてナルシストで浅はかで初心な大学生と、そんな大学生を小馬鹿にして、からかう社会人というカップル。
またこのパターンか…と読み始めてすぐに思ったら、あとがきでご本人が「金太郎飴作家」と書いてて、ちょっと笑った。
私は割と主人公に感情移入して読んでしまうので、主人公が大恥をかくタイプのコメディは苦手だったり…。
けど、思考回路のぶっ飛んだ主人公だけど、だんだんアホなところが可愛く思えてきた。
主人公にもう少し成長が見られると面白かったんだけど、最近の月村作品はキャラが成長しなくなったな。
さくさく読めたけど。
ネタバレ
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プライド高くてナルシストで浅はかで初心な大学生と、そんな大学生を小馬鹿にして、からかう社会人というカップル。
またこのパターンか…と読み始めてすぐに思ったら、あとがきでご本人が「金太郎飴作家」と書いてて、ちょっと笑った。
私は割と主人公に感情移入して読んでしまうので、主人公が大恥をかくタイプのコメディは苦手だったり…。
けど、思考回路のぶっ飛んだ主人公だけど、だんだんアホなところが可愛く思えてきた。
主人公にもう少し成長が見られると面白かったんだけど、最近の月村作品はキャラが成長しなくなったな。
身代わりと執着の檻
2014年5月18日 BL作家た・な・は行バーバラ片桐 ブライト出版 2011/01
タイトルの割には、ライトで読みやすいんだけど。
ネタバレ
----------------------------------------
ヤクザの攻は意外にいい人で、格好いいので、話としては面白かった。
ただ、受がダメ。
キャリアゆえに上司や同僚に煙たがられていると悩んでいるのに、上司に向かって嫌味を言う…。役職高くて、態度もでかい。まさに嫌われるキャリアの典型…。これ、普通に嫌な奴でしょ。
話の後半に「警察で上下関係の厳しさには慣らされている」という文章があって、いや、あなたのノンキャリの上司が態度の悪さにも我慢してるだけでしょ…と呆れた。
キスされて特別扱いされてるのに、相手の下心に気付かないで同居しちゃいましたというのもアホすぎ。
ムリヤリの後に、仲良く朝食摂ってるのも謎。ルームサービスの朝食代、高そうなのに払わなくていいの?って、気にするのはそれだけかい(苦笑)
そんなことがあっても、同居を続けられる神経も謎。
帰還命令出てるのに帰らない暴走ぶりは、頑張っているといえば聞こえはいいが、何かあった時に責任取らされるのは上司だってば…。
強気で役立たずな受がこれほど魅力ないものだとは…。
タイトルの割には、ライトで読みやすいんだけど。
ネタバレ
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ヤクザの攻は意外にいい人で、格好いいので、話としては面白かった。
ただ、受がダメ。
キャリアゆえに上司や同僚に煙たがられていると悩んでいるのに、上司に向かって嫌味を言う…。役職高くて、態度もでかい。まさに嫌われるキャリアの典型…。これ、普通に嫌な奴でしょ。
話の後半に「警察で上下関係の厳しさには慣らされている」という文章があって、いや、あなたのノンキャリの上司が態度の悪さにも我慢してるだけでしょ…と呆れた。
キスされて特別扱いされてるのに、相手の下心に気付かないで同居しちゃいましたというのもアホすぎ。
ムリヤリの後に、仲良く朝食摂ってるのも謎。ルームサービスの朝食代、高そうなのに払わなくていいの?って、気にするのはそれだけかい(苦笑)
そんなことがあっても、同居を続けられる神経も謎。
帰還命令出てるのに帰らない暴走ぶりは、頑張っているといえば聞こえはいいが、何かあった時に責任取らされるのは上司だってば…。
強気で役立たずな受がこれほど魅力ないものだとは…。
チョコレート
2014年3月30日 BL作家た・な・は行
羽生有輝 大洋図書 2012/04
デビュー作らしい。
これのスピンオフを先に読んでしまった。
ネタバレ
-----------------------------------------
文章の流れ(リズム)が悪くて、少し読みづらかった。
まあ、個性があっていいのかもしれないけど。描写は適度にリアリティがあってよかった。
ストーカーと偶然会ってしまう場面は、トラウマになってるんだろうと同情しつつも、相手に言いたいことを言わせるだけの受の対応は情けなく感じちゃった…。
攻を好きな女性が、攻の前で受のことを罵る場面も、ありえない気が…。好きな男の前でこんな態度取るのって、おかしいような。
受に接触してきたストーカーの姉の行動も意味がよく分からなかった。
受に「妹が大学に来ているかも」と知らせるならともかく、中途半端に名乗って、写真の感想を言ったり。問題を起こしそうな妹を捜しに大学に来たはずの人間が、こんな悠長なことするかな?
何かこう…話を進めるうえで都合のいいようにキャラを動かしているせいで、そのキャラの立場からすると言動が明らかに不自然…ということが多いような。
自分の気持ちと相手の気持ちに対する受の鈍さも、ちょーっと不自然というか、共感しづらいものがあった。性格もつかみづらい。
どうにも話に入り込めないまま終わってしまった。
デビュー作らしい。
これのスピンオフを先に読んでしまった。
ネタバレ
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文章の流れ(リズム)が悪くて、少し読みづらかった。
まあ、個性があっていいのかもしれないけど。描写は適度にリアリティがあってよかった。
ストーカーと偶然会ってしまう場面は、トラウマになってるんだろうと同情しつつも、相手に言いたいことを言わせるだけの受の対応は情けなく感じちゃった…。
攻を好きな女性が、攻の前で受のことを罵る場面も、ありえない気が…。好きな男の前でこんな態度取るのって、おかしいような。
受に接触してきたストーカーの姉の行動も意味がよく分からなかった。
受に「妹が大学に来ているかも」と知らせるならともかく、中途半端に名乗って、写真の感想を言ったり。問題を起こしそうな妹を捜しに大学に来たはずの人間が、こんな悠長なことするかな?
何かこう…話を進めるうえで都合のいいようにキャラを動かしているせいで、そのキャラの立場からすると言動が明らかに不自然…ということが多いような。
自分の気持ちと相手の気持ちに対する受の鈍さも、ちょーっと不自然というか、共感しづらいものがあった。性格もつかみづらい。
どうにも話に入り込めないまま終わってしまった。
媚熱
2014年3月30日 BL作家た・な・は行
中原一也 徳間書店 2014/01
みずかねさんのイラストがいつもよりきれいに感じた。
ネタバレ
----------------------------------------
鍛冶職人っていう職業が、珍しくて面白かった。
で、面白く読み始めたけど、罪を犯した主人公の身近に連続殺人の犯人を持ってくるのは、やりすぎ感があった。ジェイソン対フレディじゃないが、片方で十分やろ~と思ってしまう。(この例えこそ、やり過ぎ感が…)
攻の刑事は押しの強さばかり目立ってしまって、他の魅力が分かりづらかった。
…押しの強い攻は好きじゃないんで、そんな好青年かな?と思ってしまった。
でも、自分を頼ってほしいという思いは伝わってきて、いいな~と。
…警視庁の刑事が、なぜ田舎で起きた事件を捜査してるのか謎。地元で起きて、容疑者も参考人も地元にいるんだから、東京まったく関係ないじゃん。
あと、BLなんだし、攻が受を逮捕という形ではなく、自首を説得する形じゃ駄目だったんだろうか。
みずかねさんのイラストがいつもよりきれいに感じた。
ネタバレ
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鍛冶職人っていう職業が、珍しくて面白かった。
で、面白く読み始めたけど、罪を犯した主人公の身近に連続殺人の犯人を持ってくるのは、やりすぎ感があった。ジェイソン対フレディじゃないが、片方で十分やろ~と思ってしまう。(この例えこそ、やり過ぎ感が…)
攻の刑事は押しの強さばかり目立ってしまって、他の魅力が分かりづらかった。
…押しの強い攻は好きじゃないんで、そんな好青年かな?と思ってしまった。
でも、自分を頼ってほしいという思いは伝わってきて、いいな~と。
…警視庁の刑事が、なぜ田舎で起きた事件を捜査してるのか謎。地元で起きて、容疑者も参考人も地元にいるんだから、東京まったく関係ないじゃん。
あと、BLなんだし、攻が受を逮捕という形ではなく、自首を説得する形じゃ駄目だったんだろうか。
雨の日に、
2014年3月30日 BL作家た・な・は行
早瀬亮 二見書房 2011/08
うーん…突っ込みどころ多すぎ。
とりあえず、話にほぼ関係ない子供を表紙イラストに入れる意味が分からない。
ネタバレ
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表紙に子供がいるのは、主人公が飼ってるペットを入れるぐらいの意味しかなかった(=ほぼ話に絡まない)。
子供の家庭環境を複雑にしたのに、とくに回収もなくて、なんだかなあと。
好きな男の前で、子供を突き飛ばした女性たちも不自然すぎる。性格の悪い女性という設定なら余計に、男性の前では「子供好き、動物好き」をアピールすものじゃないだろうか?
無理がありすぎる展開…。
攻が気持ち悪い。普通の人間は水をかけられたら、その場で怒ることはあっても、身元を調べて仕返ししたりしない。器が小さいうえに、えらく陰湿で驚く。
失恋でもしたら、速攻でストーカーになりそう…。
それを止めるどころか、けしかけて協力する攻の親友も気持ち悪い。バイトを首にした上に、他のところでもバイトできないように手を回すって…。まさに類友。
受も口ではかなわないからといって、水をかけて仕返ししたうえに、「あかんべー」って…幼児なの?!
しかも、合意のないままキスされてもスルー、体を触られてもOK。感覚がおかしすぎて、ついていけません。
あとね、本当に金に困ってる人間は条件悪くても、とりあえずバイトする…。若くて健康な男なら、家賃待ってもらう前に日雇いでも何でもするでしょ。
苦学生で頑張っているという設定なのに、もったいなかった。
うーん…突っ込みどころ多すぎ。
とりあえず、話にほぼ関係ない子供を表紙イラストに入れる意味が分からない。
ネタバレ
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表紙に子供がいるのは、主人公が飼ってるペットを入れるぐらいの意味しかなかった(=ほぼ話に絡まない)。
子供の家庭環境を複雑にしたのに、とくに回収もなくて、なんだかなあと。
好きな男の前で、子供を突き飛ばした女性たちも不自然すぎる。性格の悪い女性という設定なら余計に、男性の前では「子供好き、動物好き」をアピールすものじゃないだろうか?
無理がありすぎる展開…。
攻が気持ち悪い。普通の人間は水をかけられたら、その場で怒ることはあっても、身元を調べて仕返ししたりしない。器が小さいうえに、えらく陰湿で驚く。
失恋でもしたら、速攻でストーカーになりそう…。
それを止めるどころか、けしかけて協力する攻の親友も気持ち悪い。バイトを首にした上に、他のところでもバイトできないように手を回すって…。まさに類友。
受も口ではかなわないからといって、水をかけて仕返ししたうえに、「あかんべー」って…幼児なの?!
しかも、合意のないままキスされてもスルー、体を触られてもOK。感覚がおかしすぎて、ついていけません。
あとね、本当に金に困ってる人間は条件悪くても、とりあえずバイトする…。若くて健康な男なら、家賃待ってもらう前に日雇いでも何でもするでしょ。
苦学生で頑張っているという設定なのに、もったいなかった。
眠り王子にキスを
2014年3月19日 BL作家た・な・は行
月村奎 大洋図書 2013/12
タイトルがどうにも…。眠り王子(ひめ)って…。
ネタバレ
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さすが、月村作品。出てくる料理が美味しそう!
料理教室かあ、楽しそう。
最初のほうはクールっぽい受と、のんびり穏やかな攻のキャラもよくて、楽しく読んだ。
ただ、中盤あたりから篤史のネガティブな思考が延々と続くので、だんだん嫌になってしまった。母親や弟に遠慮してしまう気持ちも、攻の宮村に負い目を感じてしまう気持ちも理解できるし、いい人だと思う。
心理描写も丁寧だし、こういうタイプが好きなら、楽しめると思う。
けど、キャラとしての魅力が…だんだん薄れてしまった気がする。宮村のほうはブレずに最後までポシティブでよかった。まあカップルとしてバランスが取れてるのかな。
タイトルがどうにも…。眠り王子(ひめ)って…。
ネタバレ
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さすが、月村作品。出てくる料理が美味しそう!
料理教室かあ、楽しそう。
最初のほうはクールっぽい受と、のんびり穏やかな攻のキャラもよくて、楽しく読んだ。
ただ、中盤あたりから篤史のネガティブな思考が延々と続くので、だんだん嫌になってしまった。母親や弟に遠慮してしまう気持ちも、攻の宮村に負い目を感じてしまう気持ちも理解できるし、いい人だと思う。
心理描写も丁寧だし、こういうタイプが好きなら、楽しめると思う。
けど、キャラとしての魅力が…だんだん薄れてしまった気がする。宮村のほうはブレずに最後までポシティブでよかった。まあカップルとしてバランスが取れてるのかな。
イエナイコトバ
2014年3月19日 BL作家た・な・は行
羽生有輝 大洋図書 2013/09
表紙買い。穂波さんのイラストが好きだ。
ネタバレ
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うーん、疲れた。
主人公の七瀬の言動が理解できないことが多くて、読んでて疲れた。
なんでそんな男好きだったの?から始まって、友達相手になんでそこまで卑屈なの?という疑問がつきまとい…。かと思うと、攻に対しては妙に強気だったり、よく分からない。
まったく理解できないわけじゃなくて、ちょっとずつ理解できないから、読みながら常にモヤモヤしてる感じ。「もっとしっかりしなよ」とか「そこは遠慮しなよ」とか、なにかしら主人公に対して不満を抱き続けてしまい、なんだか疲れた。
蛇を気持ち悪いって言ったからって、責められてもなあ…。
あと、攻も受も、シェアハウスじゃなく二人きりの同居生活なのに、ゲイだということを最初に言わないのは、よくないんじゃないかな…。
表紙買い。穂波さんのイラストが好きだ。
ネタバレ
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うーん、疲れた。
主人公の七瀬の言動が理解できないことが多くて、読んでて疲れた。
なんでそんな男好きだったの?から始まって、友達相手になんでそこまで卑屈なの?という疑問がつきまとい…。かと思うと、攻に対しては妙に強気だったり、よく分からない。
まったく理解できないわけじゃなくて、ちょっとずつ理解できないから、読みながら常にモヤモヤしてる感じ。「もっとしっかりしなよ」とか「そこは遠慮しなよ」とか、なにかしら主人公に対して不満を抱き続けてしまい、なんだか疲れた。
蛇を気持ち悪いって言ったからって、責められてもなあ…。
あと、攻も受も、シェアハウスじゃなく二人きりの同居生活なのに、ゲイだということを最初に言わないのは、よくないんじゃないかな…。
淫猥なランプ
2013年10月4日 BL作家た・な・は行
中原一也 二見書房 2013/06
イラストも見応えがあってよかったなあ。
ネタバレ
------------------------------------------
淫猥っていうか、下ネタなランプって感じ?(笑)
オヤジに笑いつつ、ちょっぴり泣かせてくれて面白かった。
王子の話とか、ぼんやりしてるけど、実は男前な性格の主人公がよかったな~と。
わりとスケールがデカい話だし、古臭さは感じさせないのに、なぜかどこまで行っても昭和テイストが漂う。
しかし…、一応はランプの精なのに、ご主人様の願いを聞こうともしないあたりが、すごいな。それどころか、昼行灯呼ばわりしてるし。いいのか?(笑)
サラマが入ってる壷はハクション大魔王のやつかな? 小ネタが効いてた。
イラストも見応えがあってよかったなあ。
ネタバレ
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淫猥っていうか、下ネタなランプって感じ?(笑)
オヤジに笑いつつ、ちょっぴり泣かせてくれて面白かった。
王子の話とか、ぼんやりしてるけど、実は男前な性格の主人公がよかったな~と。
わりとスケールがデカい話だし、古臭さは感じさせないのに、なぜかどこまで行っても昭和テイストが漂う。
しかし…、一応はランプの精なのに、ご主人様の願いを聞こうともしないあたりが、すごいな。それどころか、昼行灯呼ばわりしてるし。いいのか?(笑)
サラマが入ってる壷はハクション大魔王のやつかな? 小ネタが効いてた。
英国貴族は船上で愛に跪く
2013年9月4日 BL作家た・な・は行 コメント (4)
高原いちか 幻冬舎 2013/05
初めて読む作家さん。
英国貴族、船とくると、金持ちゴーマン年上攻か!とすぐに思っちゃうけど、タイトルの「跪く」に注目して買ってみた。英国貴族が跪く側なのか~。
私にとってはジャストなタイトルだが、ほとんどの読者にとっては「はずしまくり」なタイトルなんじゃないかな~と思ったり…。
ネタバレ
---------------------------------------------
いや~、面白かった。
ヘタレ攻好きな私は嬉しいけど、英国貴族がヘタレかよ!というツッコミがどっかから聞こえてきそうだった(笑)
エイドリアン(攻)は融(受)を助けようとするんだけど、そのすべてが裏目に出て、融がピンチに…。マヌケなので、お貴族様らしいスマートさもほとんどない。
あんまり役に立たないので、きっと最近の王子様は守ってもらうのが仕事なんだな…と思うことにした。…しかも一途で性格はいいので、憎めないという。融がイラッとするたびに、分かるわ~と共感(笑)
融は最初から最後まで逞しくてよかった。オプとして有能なのかどうかはちょっと疑問だけど、腕っ節が強いのは確か。
ただ、読んでてずっと引っかかってたのが、融が母親の仇としてエイドリアンの祖父に復讐しようとしてたところ。融が恨むべきなのは、むしろ自分の父親のほうなんじゃ?
再会ものと船の保険金詐欺で盛り沢山な話だけどテンポがよくて面白かった。最初は軽そうな話だったけど、意外とディープなところもあるし、読み応えも十分。
ただ、この話ならクラウスたちも乗客も間一髪で助かって、融が自沈の証拠を掴むっていうBLファンタジーにしたほうが面白かったと思う。
それか、逆に船が沈む悲劇をもっとじっくりと描いて、しんみりさせたほうがよかったんじゃないかな~。ちょっと中途半端というか。
ラストで、エイドリアンがヒモ状態なのには笑った。ブレないダメっぷり。
初めて読む作家さん。
英国貴族、船とくると、金持ちゴーマン年上攻か!とすぐに思っちゃうけど、タイトルの「跪く」に注目して買ってみた。英国貴族が跪く側なのか~。
私にとってはジャストなタイトルだが、ほとんどの読者にとっては「はずしまくり」なタイトルなんじゃないかな~と思ったり…。
ネタバレ
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いや~、面白かった。
ヘタレ攻好きな私は嬉しいけど、英国貴族がヘタレかよ!というツッコミがどっかから聞こえてきそうだった(笑)
エイドリアン(攻)は融(受)を助けようとするんだけど、そのすべてが裏目に出て、融がピンチに…。マヌケなので、お貴族様らしいスマートさもほとんどない。
あんまり役に立たないので、きっと最近の王子様は守ってもらうのが仕事なんだな…と思うことにした。…しかも一途で性格はいいので、憎めないという。融がイラッとするたびに、分かるわ~と共感(笑)
融は最初から最後まで逞しくてよかった。オプとして有能なのかどうかはちょっと疑問だけど、腕っ節が強いのは確か。
ただ、読んでてずっと引っかかってたのが、融が母親の仇としてエイドリアンの祖父に復讐しようとしてたところ。融が恨むべきなのは、むしろ自分の父親のほうなんじゃ?
再会ものと船の保険金詐欺で盛り沢山な話だけどテンポがよくて面白かった。最初は軽そうな話だったけど、意外とディープなところもあるし、読み応えも十分。
ただ、この話ならクラウスたちも乗客も間一髪で助かって、融が自沈の証拠を掴むっていうBLファンタジーにしたほうが面白かったと思う。
それか、逆に船が沈む悲劇をもっとじっくりと描いて、しんみりさせたほうがよかったんじゃないかな~。ちょっと中途半端というか。
ラストで、エイドリアンがヒモ状態なのには笑った。ブレないダメっぷり。
好きだと言ってもいいですか?
2013年7月18日 BL作家た・な・は行
早瀬亮 二見書房 2009/05
5ページ目で挫折しそうになったが、読み始めた本は必ず最後まで読むと決めているので、最後まで読んでみた。
ネタバレ
あらすじを一部引用してみたが、このあらすじにもツッコミを入れたい。
「酔客に絡まれていた」って、「飲みに行こう」と声をかけられただけ。黙って立ち去ればいいだけなのに、何も言わずに(対人恐怖症だそうで)突っ立っているほうがおかしいと思うのだが。
ここで私を唖然とさせた一文が入る。
「皆見て見ぬ振りで足早に立ち去っていく」
成人男子が酔っ払いに声をかけられているだけで、通行人に助けろというの??
腕をつかまれていたわけでもなく、ただ話しかけられてるだけなのに??
ここで颯爽と、かどうかは疑問だが、助けに入ってくるのが攻。当然のごとくイケメンである。
酔っ払いには返事もできなかった受が「お礼にお茶でも」と誘うのもどうかと…。
対人恐怖症(※但しイケメンは除く)ってわけですか。露骨すぎるやろ!
で、誘われるままに食事→バーとついていき、名前も聞かないまま初対面の男とベッドイン。
そこで以前付き合っていたという女性を思い出して、年上の彼女に「強引に関係を持たされた」と説明。監禁でもされてたの?レイプでもされたの?と思いたくなるが、「口下手で」断れなかっただけだという。やることやっておいて何を言ってるのか…。
何でも他人のせいにして、被害者面する受にまったく魅力を感じなかった。
だいたい24歳にもなって「人見知りだから電話もかけられません」って、いい加減イラつくわ。
そして、攻のほうは、始終オドオドしている受を見ていたのに、なぜか男娼と勘違いして金を渡す。
つまり、買春をする男だってことですか。それ、最低なんじゃ…。
受が男娼だと嘘をつき、会うたびに金を受け取りながら1年。この間、本名さえも名乗らなかった攻。
受が駄目な子(大人と呼べない未熟さなので)なのは分かっていたが、攻もここまでグズだったとは。本当に仕事できるの?
受に対して古典的な嫌がらせをする秘書を雇ってる時点で、攻の人の見る目のなさも経営者として致命的だし。
脇役はよかったけど、個性のほとんどない攻を食っちゃってた…。
最後まで読めるぐらいに読みやすくはあったけど、他に誉めるところが見つからなかった。
5ページ目で挫折しそうになったが、読み始めた本は必ず最後まで読むと決めているので、最後まで読んでみた。
ネタバレ
繊細な容姿とおとなしい性格につけ込まれ、酔客に絡まれていたところを端麗な紳士に助けられた翻訳家の奏。
男の細やかな気配りにいつになく楽しい時間を過ごし、気づけばホテルのベッドの上…。戸惑いつつもきざした本能に従い、恥じらいながらも大胆に身体を開くが、別れ際に自分が男娼と間違われていたと気づいてしまう。
あらすじを一部引用してみたが、このあらすじにもツッコミを入れたい。
「酔客に絡まれていた」って、「飲みに行こう」と声をかけられただけ。黙って立ち去ればいいだけなのに、何も言わずに(対人恐怖症だそうで)突っ立っているほうがおかしいと思うのだが。
ここで私を唖然とさせた一文が入る。
「皆見て見ぬ振りで足早に立ち去っていく」
成人男子が酔っ払いに声をかけられているだけで、通行人に助けろというの??
腕をつかまれていたわけでもなく、ただ話しかけられてるだけなのに??
ここで颯爽と、かどうかは疑問だが、助けに入ってくるのが攻。当然のごとくイケメンである。
酔っ払いには返事もできなかった受が「お礼にお茶でも」と誘うのもどうかと…。
対人恐怖症(※但しイケメンは除く)ってわけですか。露骨すぎるやろ!
で、誘われるままに食事→バーとついていき、名前も聞かないまま初対面の男とベッドイン。
そこで以前付き合っていたという女性を思い出して、年上の彼女に「強引に関係を持たされた」と説明。監禁でもされてたの?レイプでもされたの?と思いたくなるが、「口下手で」断れなかっただけだという。やることやっておいて何を言ってるのか…。
何でも他人のせいにして、被害者面する受にまったく魅力を感じなかった。
だいたい24歳にもなって「人見知りだから電話もかけられません」って、いい加減イラつくわ。
そして、攻のほうは、始終オドオドしている受を見ていたのに、なぜか男娼と勘違いして金を渡す。
つまり、買春をする男だってことですか。それ、最低なんじゃ…。
受が男娼だと嘘をつき、会うたびに金を受け取りながら1年。この間、本名さえも名乗らなかった攻。
受が駄目な子(大人と呼べない未熟さなので)なのは分かっていたが、攻もここまでグズだったとは。本当に仕事できるの?
受に対して古典的な嫌がらせをする秘書を雇ってる時点で、攻の人の見る目のなさも経営者として致命的だし。
脇役はよかったけど、個性のほとんどない攻を食っちゃってた…。
最後まで読めるぐらいに読みやすくはあったけど、他に誉めるところが見つからなかった。