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2012年12月10日 BL漫画
イシノアヤ 茜新社 2012/11

初めて読む漫画家さん。

ネタバレ
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同居カップルのゆる~い日常話。
気軽に読めるし、なんとなく面白い気がするものの、全部が番外編SSかと思うぐらい薄味だった。雑誌掲載なら、こういう作品が1本ぐらいあってもいいんじゃない?とは思うけど、単行本としては物足りない内容だった。
それほど不満もないかわりに、残るものもない。
話の筋より雰囲気重視で、なんとなく、なんとなく。
音楽でいえば、BGMにはなるけど、コンサートで感動させる曲ではない、というような。漫画に限らず増えてる気がするし、最近の流行なのかな。
…こういうほんわか系はわりと需要あるよねー。

大原は素直じゃなくて可愛いなあ。
田中は小学生ぐらいなら可愛いかもしれないけど、大学生としてはちょっと…。男としての魅力はまったく感じなかった。

500年の営み

2012年9月30日 BL漫画
山中ヒコ 祥伝社 2012/7

面白かった。

ネタバレ
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最初はなんで死んだ恋人の名前を芸人みたいな名前にしたんだろうと気になった…。
…250年後に目覚めるって、想像すると凄く怖い。でも、本人の意識の中では自殺した直後の主人公は、環境激変で驚きすぎたからこそ恋人の死から立ち直れたのかな…という気もする。200年以上前に死んでいる両親からのメッセージも切ない。

素直で可愛いヒカルBだけど「好きだよ」って言葉のどこまでがプログラムなんだろうと、アンドロイドもの定番の切なさがあった。だから人間みたいな顔したとき、すごく感動した。
それから250年後(ひどいわ…)、寅雄がすっかり逞しくなっていたことに、さらに感動した。本当にもう寅雄にとっては、ヒカルBとの約束だけが生きる目的だろうなあと思う。
純粋で美しいかもしれないけど、ひどく残酷。
4QPも可愛かった。どんなに人とかけ離れたデザインでも、喋って動くロボットには目をつけたくなるのが人情なのか(笑) 博士もいい人だった。

きれいな話だったなー。ラストに感動した。
池玲文 大洋図書 2011/09

今日はせっせと漫画を読んでいる…。

ネタバレ
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面白かった。

『奥津城村の愉快葬』
生前葬は頭の三角が愉快すぎて、攻のかっこよさは分からなかった。5年も放っておくなんててヘタレかも?
クール系のリーマンに見えた受が可愛すぎて、ちょっと残念。(たぶんBL世の中的には、この可愛さを愛でるのが主流と思われますが)
ところで、本当に死んだときは二度目の葬式を普通にするんだろうか。お金かかる風習だな……。

『お巡りさんと狐』
狐に化かされるのは、「田舎だから」で納得なのか! コンビニがないことと同列に語るのか!というところが楽しい。
お巡りさんはちょっとマヌケで可愛かった。狐が育って攻になってくれるといいなー。

『雨のトリセツ』
いじめっ子くんもホモなんだろうか。
最後の祭の場面、きれいだった。
それはそうと「あめふらし」って名字は、海にいるヤツを思い出してイヤだ。

『月に一度のお召し上がり』
クールっぽく見えてヘタレな攻がよかった。受もこれぐらい男らしいほうが趣味に合うし。和風ちょっとFTもいいけど、普通の現代設定のほうがBLとして楽しめるなーとか思ってしまった…。

ギブズ

2012年9月29日 BL漫画
山中ヒコ 新書館 2012/05

タイトルは「ギプス」かと勘違いしてた。
あの骨折したときの。もしくは林檎の曲…?ではなく、「与える」の「give」だった。

童顔なので表紙では分かりづらいが、年下攻。(重要)

ネタバレ
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最初、この可愛い絵柄でヤクザものは無理があるなーと思った。始はどう見ても高校生ぐらいにしか見えないし!とか思ってたら、すごい童顔という設定で、納得~(笑)
…にしても、いきなり埋められたところから始まるし、撃たれるし。かなりハードなストーリーなのに、どこかのんびりした印象だった。まあ痛すぎず読みやすいからいいけど。
二人とも辛い子供時代を送っているのに、単純明快で懐が広い始と、有能だけど冷酷になってしまった原田。組が潰れて立場は逆転したはずなのに、やっぱり原田は始には敵わないんだろうなあ。惚れた弱みを抜きにしても。

本編ラストの余韻がたまらないと思いながらも、「その後」がなかったら、ちょっと泣いてたかも。

酒涙雨

2012年9月29日 BL漫画
ホコ 幻冬舎コミックス 2010/09

初めて読む漫画家さん。
表紙絵のイメージと中身の絵がかなり違う。


ネタバレ
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面白かった。
中の絵は「もしかして、スラムダンクの同人を描いてましたか?」という感じの絵柄。(まあ実際は『リアル』好きですか?って感じだけど)
それが悪いっていってるんじゃなく、そういう系統に感じたってことで。
背景まで含めて同じ絵柄で統一されているので、味があっていい。
話も1つ1つひねりがあるし、独特だし、読後感もいいし。

『楽日』
タイトルのセンスが変ってて面白い。見開きの夕日はど迫力だけど、地球最後の日みたいな描き方だな…。まあ主人公にしてみれば、それぐらいの心情だったのかもしれないけど。
話はこれで終わり?!と思ったら、続くのか。よかった…。

『酒涙雨』
不器用で可愛い恋愛だなあ。マッチョ、ヒゲ、ナルシストだけど可愛い(笑)
爽やかなラストもよかった。
展開はあっけないけど、物足りなくもないとこがすごい。

『蝉声』
不倫ものか~。これは課長(不倫相手)→変人(同僚)シフトで進む話だろうと思ったら、不倫の勝利とは…新しい(?)。
変人同僚がただの相談相手だったとは…。ここまで変人設定の必要があったんだろうか。なんだか変人のインパクトが大きくて、課長の影が薄かった。

『Chocolate Soldier』
高校生同士の可愛らしい話だった。病弱な推定受くんの顔半分をカバーする黒縁アラレちゃんメガネは、モサッとしたタイプにするためのデフォルメかと思ったら、表題作の推定受くんも似たような形のメガネだった。そういや…こういうメガネ、一時期流行ってたな。
保険の先生が素敵だった。

『ランドリーム』
推定年上受さんがよかったが、ちょっと寂しい終わり方だったなあ。
何も忘れさせなくても…と思うんだけど、これがないと平凡になっちゃうか。
もう一人の客が何のために出てくるのかと思ったら、なるほど。仕掛けが分かってから読み返したら、最初に「?」って反応が入ってた。そっか、そっか。伏線だったのか。
二人揃って「ウドの大木」になるとこも、凝ってるなあ。

『食わず嫌い』
これが一番好みだったかも。
推定受が好みだなー。ちょっとアホっぽいところも可愛い。独身なのにお父さんっぽい推定攻は年取ったら頑固になりそうだ。
あれ? この2人、推定は逆でもよさそうだ。どっちがどっちだよ…(悩)

『春の嵐』
合コンの先輩が結婚できていてよかった!

『手と手を合わせて』
可愛いなあ。
小椋ムク 東京漫画社 2012/9

すげ、分厚いなー。
すっかり話を忘れていたので、1巻を再読してから読んだ。

ネタバレ
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面白かった。
木原さんの原作とは思えない、優しい雰囲気の漫画で。
十亀とのすれ違いとか、弟や叔母さんとのやり取りとか、これが小説ならもっと傷つけ合うことになってそう(笑)
普通にいい話になってたんじゃないかなーと。

…実は1巻が普通だったんで、2巻でガツンと来るんだろうと思ってたから、あら、これで終わり?って気分。意外。
でも、物足りないっていうんじゃなくて、これはこれで面白かった。
万が可愛いし。

やぎさん郵便

2012年9月2日 BL漫画
草間さかえ リブレ出版 発売:2012/09

痛恨の「続く」
話が長くなるのは嬉しいんだけど、また1年待つのかと思うと…!

それはそうと、社長があまりに色っぽくて、今回もノックアウトされた。
廣瀬に対する態度も素直で可愛いし。
有原は思っていた以上にいい人なんで、澤とうまくいくといいな~と。

憂鬱な朝 4

2012年7月27日 BL漫画
徳間書店 2012/07

面白かった~。
勝手に完結巻だと思い込んでいたので、終わらないのか!と驚いた。

ネタバレ
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ついに…、というラストだった。
二人の抱える事情はあまりにも複雑すぎて、とくに桂木は久世家のことも考えて、自分の感情に素直になるわけにいかないところもあったんだなーと改めて。
使用人たちの感情を織り交ぜて描いてるところが丁寧でよかった。…田村さんは素敵だ。
とにかく思いが通じ合ってよかった…。
まだ最大の難関が残ってるけど、有能な二人が力を合わせれば、全部が上手くいきそうな気がする。
暁人は、当主としての顔も格好いいけど、やっぱり桂木の前で素直に笑ったり泣いたりするときが一番魅力的。年相応な表情が可愛い~。
桂木は石崎をいじめ…いやいや教育しているとき、いきいきしてた(笑)
元からこういう人なのかも?
中村明日美子 茜新社 2012/05

大人と高校生って組み合わせはちょっとなあ…と、読めずにいたけど、原先が好きだから読んでみた。

ネタバレ
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原先生には幸せに…というか、攻でいてほしかった気もする。
年下攻が好きな私としては非常に珍しいことだけど、原先は攻だと思ってたから、ちょっと違和感が。
というか、ソラノくんはいい子だけど、やっぱり15歳はなあ…。この子、アホっぽいから、余計にね。
でも、原先はヘタレだから、これぐらいのタイプじゃないと難しいのか??

有坂先生の話も面白かったけど、もうちょっと原先の話に絞ってほしかったような。この分厚さでそういうことをいうのも贅沢だけど、この後の話こそ、もっと読みたかった。サジョー終わって、アリサカ終わって、ようやくソラノくんのターンですか?というところで終わってしまった…。
そういう意味で、カバー下、よかったなあ。

フジノくんの笑顔が可愛すぎる~。なんでノンケなんだ!(笑)

爪先に光路図

2012年6月10日 BL漫画
青井秋 大洋図書 2012/5

新人さん。表紙買い。

ネタバレ
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とにかく背景が美しい。
研究室、山の中、大学、図書室、日本家屋に神社。すべてがスタイリッシュで、デザイン性を感じる。漫画の背景としてはちょっときれい過ぎるんだけど(現実味が薄い)、それが独特の味になっているから、まあいいのかなと。
ページ番号の横にあるキノコや魚のイラストが可愛い♪
…どうでもいいが、コミックスの紙が白すぎて、なんか違和感ある。本には向かない紙を使ってるなあ。

物静かで柔らかな雰囲気は、独特だけど、ちゃんと読者が入り込みやすいように描かれてる。雰囲気漫画にありがちな「ついてこれるやつだけ、ついてこい!」という傲慢さ(?)は一切ないというか、読者を意識して描いているというか。
キスまでだけど、きっちりBL、恋愛ものになっていて、キャラの気持ちが伝わってくるところがよかった。

でも、次回はこの「世界に二人しか住んでません」みたいな静かな雰囲気を取っ払った作品が読みたいかな。あと、モノローグが多すぎて、ちょっと読みづらい。

どの作品も話がおとなしすぎて、ちょっと物足りないという人はいるかもしれない。「誰も傷つけません」という作品は、訴える力もちょっと弱いというかね。
まあ、好き嫌いはあるかもなーと思った。
ただ、おとなしい作品に興味がないなら、もっと派手系(?)の作品を読めばいいだけで。こういう系統の作品として、よく描かれているんだから、それで十分じゃないかという気もする。
蕎麦屋に入って、「私はステーキ食べたいの!」って騒いでも、まったく意味がないし。肉食派のお客様は、隣のステーキハウスへどうぞ……。

なにより、このジャンルが好きで描いてるんだな~と分かるところも好印象。
いい新人さんに出会えた!
ちなみに表紙の先生は、カッコいいバージョン(笑)
嶋二 角川書店 2012/04

知らない間に出てた新刊の2冊目。

ネタバレ
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表題作。
クール系に見えた甲斐田が、中身子供っぽかった上に、顔もどんどん幼くなっていったのが個人的にはガッカリ。…クールなリーマン好きなので。
でも、速水はいい男だし、かわいい話だった。

義兄弟ものの兄の性格にちょっとついてけなかった。どうでもいいが、同僚(速水)が何故、「さくら」と名前を呼び捨てにしてるんだろう…。変な会社ー。

『受話器の向こう』
これが1番好みだった。素直じゃない、男っぽいリーマン受、いいな~。攻はちょっとズルイ感じ?だけど、まあ最後告白してたし、満足~。
嶋二 東京漫画社 2012/03

知らない間に2冊も出てたうちの1冊目。
分厚くて驚いた。240ページと分厚いし、カラー口絵もついてるわりには、670円と値段を抑えてるな~とか、ちょっと感心。

ネタバレ
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悪くはなかったけど、どうも明るい未来を感じられない終わり方で気になった…。
とりあえずまだ一緒にいるけど、先のことは分からない。付き合うことに障害はないはずなのに、当人たちが「そのうち別れるんじゃないか」と思っているようなあたりが。
相変わらず阿部以外の人との付き合いがない三津谷は、救われたといえるのか…。まあ、ただでさえ分厚い漫画だし、そこまでは描けなかったのかもしれないけど、ちょっと暗い終わり方だな~と。
「この先は読者が想像してください」というラストだけど、「長続きしないだろうな」としか思えなかった…。
最後まで三津谷には魅力も感じなかった。かわいそうだから同情はするけど、どうにもこう「救ってあげたい」というような部分が見つからなかったというか。

ところで、口絵は誰なの?
短編集ならまだ分かるけど、1作しか入ってない単行本の口絵に、本編と何の関係もないイラストを入れる意味がよく分からない。…ファンなら嬉しいのかな?
私は「なんだこりゃ?」と思ってしまったが。
新書館 2012/04

知らない間に新刊が出てた!

ネタバレ
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中野くんが可愛すぎる!
やっぱり夏目イサクさんの受は好みだな~。
津田もいい人だけど、佐伯がイケメンすぎて(ここがネタバレ?)、ちょっと霞んだ(笑)
とはいえ、中野くんには津田が似合うのかな。
続きが楽しみ~。

あらじん君は別に…(そんな人気が出るほど)可愛いとは思わないけどって思ってたら、カバーめくるといっぱい並んでて妙に可愛い…。

今宵おまえと

2012年3月3日 BL漫画
木下けい子 大洋図書 2011/12

リーマンもので親友。
好きなキーワードだから読んでみた。

ネタバレ
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面白かった!
木下さんの作品はそんなに読んでないけど、設定からいってこれが1番好きだと思う。
保孝の笑顔が可愛い。性格も明るくてさっぱりしてて好きだなー。押しに弱いあたりも。
陸郎は男らしくてカッコいい。なんかすごくモテそうなのに、脈のなさそうな親友が好きなんて、考えてみればもったいない人だ(笑)
一途だし、振られても頑張るし、ちょっとヘタレだし、応援したくなる。
アイス食べられないんだね、可愛い。リコーダーじゃ本当にヘンタイっぽいけど…。

10年もの付き合いの親友にいきなり告白された保孝が戸惑うのも分かるし、焦れったいところが楽しい。根っこはシリアスだけど、全体にほのぼのした雰囲気で読みやすいし。

後輩くんはイケメンなのに、なんか粘着質でザンネンなところが好きだ。きみも頑張ってくれ。
あと、男前な片瀬さん&可愛いお子さんがよかったなあ。
保孝の姉は大丈夫なんだろうか…。

三章も楽しみ。
日高ショーコ 芳文社 2012/02

最高でした~!

ネタバレ
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『嵐のあと』の4年後。美山はカフェのオーナーになってた。すっかり男っぽくなったなあ。
もとが熱すぎて、思い切り冷めちゃった美山がちょっと切ない。
でも、高校時代の仁科の仕打ちも分からなくはない。
噂になっちゃったら厳しいし、そんな周囲に気付かない美山の気持ちは重たくて、高校生には受け止めきれないと思う。…いや、大人だって同じか。恋愛だけで生きてるわけじゃないし。
たぶん、そこで開き直れずに悩んでしまう仁科だからこそ、美山は好きなったんだと思うし。強さや正しさだけが魅力じゃないから。
再会後に美山に責められても、今度は逃げなかった仁科はやっぱり美山が好きなんだなー。美山は無視してくれたんだから、逃げるのは簡単だったわけだし。振った相手が10年も自分のことを思い続けてきたって知ったら、全力で逃げるか、捕まっちゃうかの二択しかないかも。
お互いがお互いの弱さを理解して、新しく踏み出すラストもよかった。
甘い続編もいいなー。クールな美山がちょこっと照れる横顔が可愛い。
リバはわりと平気。けど、このカップルはどっちが入れるにしてもリードは美山だから、まあ美山が攻だろうなあ。
そういや『嵐のあと』でも、榊と美山のポジション(笑)は、ちょっと迷うとこだったなあと。

それにしても、安東はいい人だー。カッコいいしー。彼のスピンオフも読みたかった。

榊と岡田の話が入ってて嬉しい!
うん、岡田はいい人だけど、手応えないよね。もちっと考えろやって、突っ込まれるのも分かる(笑) この手応えのなさも、岡田の魅力だと思うけど。
頑ななところのある榊には、こういう人が合ってると思う。榊と一緒に悩む人って、榊と付き合えないはず。共倒れっていうか。
いろいろ不器用な二人だけど(仕事できるのに~。新居、広すぎ!)、うまくやっていけそうで安心した。
中森さんと社員Bが好きだったんで、出番なくて残念。

帰れない二人

2012年2月27日 BL漫画
嶋二 コアマガジン 2012/2

『小さな恋のメロディ』のスピンオフ。
父親同士の話と、親友くんの話。

ネタバレ
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面白かった。
お互い結婚して子供がいて、でも諦めきれないって、すごい執着だなー。
でも、ドロドロしてないところがよかった。
高校生の息子がいる年齢だし、もうちょっと老けた容姿でもよかったような。

ワッキーはいい子だー。本編読んだとき、縁ちゃんは女の先生だと信じて疑わなかった。そうか、男だったのか。すぐに泣き出す社会人って、かわいいというより大人として情けない……。

作品はよかったけど「プラトニックです、続きは小冊子でどうぞ」って、ひどい商売だなー。
しかも雑誌買わないと応募できないって…。応募しないから、いいけど。
普通にコミックスで続編出してくれれば、喜んで買っただけに、残念としか。
小冊子ブームは終わったと思って喜んでたんだけど、まだ出す出版社があったのね。
麻生海 芳文社 2010/05

…Dさんのご感想を拝見して、頭の中の買いたい本リストにメモしておいたんですが、脳内メモは紛失しやすいです。

麻生さんのオリジナルも好きだし、早めに復活してくれますように。


ネタバレ
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麻生さんの漫画は全体に優しく穏やかで、親しみやすい上品さみたいなものがある。
麻生さんに合わない原作の漫画を読んだとき、BLとしてはわりと普通なのに、こんな下品で適当な話を麻生さんに描かせないでよ!とか腹が立ったんだけど(…)、やっぱりオリジナルだと持ち味が出ていいな~と。

時間かけて仲良くなっていくのがいいなあと。家族ものって好き~。
とにかく子供がかわいい!
人に甘えちゃいけないって頑張る受と、甘えるのが下手な包容攻、いいカップルでした~。
店長もいい人だったけど、その年の差は…。パパもショックかも(笑)

それにしても、ダメ母だなあ。「忙しくて構ってあげられない」という至らなさとは、根本的に違うから。初対面の人たちと同居するなんて大人だってストレスなのに、少しも気を遣ってあげないとか、愛情を感じない。子供を引き取るなんて言う資格がないです…。
それに子供が二人、保護者が二人ってときに、片方の子供だけ手繋ぐとか、ありえんわ。目を離して迷子になったらとか誘拐されたらとか、心配になるよ、普通の大人は。
母親どころか、子守としても失格。

…子供が可愛かったんで、つい真剣に腹を立ててしまった。
池玲文 リブレ出版 2012/01

実のところ、1巻の内容をかなり忘れていた…。
2巻で完結とは意外だった。

ネタバレ
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面白かったけど、タイムスリップにする必要性があったのかな?という疑問が残った。
別に1から10までくどくど説明を加える必要もないとは思うのだが、昔からタイムスリップが起こりやすい家というのが、どうにも…。「不思議な話」という雰囲気で叙情的に描くのなら、この説明だけで十分以上なのだが、恋愛+禁忌のほうに比重のある話なので、お手軽設定に感じてしまった。うーん…。
出会って愛し合ってから生き別れの親子だと気付くっていうオイディプス設定じゃいけなかったのかな。

メインテーマのほうは、簡単な答えはない、苦悩の深さがいいなーと。
ただ、なんでだろう。読み終わってからの充実感が少なかった。幸福感と切なさの配分が、私の好みと違ったのかな。
ラスト、主人公たちの視点から遠ざかったように感じて、上手く感情移入できなかったのかもしれない。
立野真琴 リブレ出版 2011/11

久し振りの立野さん。
けど、リーマン初?? そうなんだ、それは意外だった。

ネタバレ
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面白かった~!
最初、徳原が童顔過ぎてリーマンに見えなかったけど、中身は大人でいいなーと。可愛さと、しっかりしてるところのバランスがなんともいいですー。
攻もちょっと童顔だけど、いい感じにクールなイケメンで、王道って素晴しいと思った。
ベタでもいい。おさまるべきところに、きちんとおさまっていくから、きちんと盛り上がって楽しめる。

で、スピンオフ(こっちのほうが長いけど)の香川が、男前で可愛いんで、クラクラした。わー、好みだわー。なんでそんなに可愛いの…という、男らしい可愛さで。
振り回し系かと思った攻の佐々門は優しいし、引くところではきちんと引ける、教育の行き届いた?いい攻だった。
番外編がもっと読みたいなあ。

花は咲くか (3)

2011年12月28日 BL漫画
日高ショーコ 幻冬舎 2011/12

待ちに待った3巻。
やっと手に入った→やっと読めた。
発売日は24日。3連休の中日。ってことは、書店に出回る時期は前後するかも?と予測、23日に都会大型本屋に行く予定があったので1日前ゲットを期待して、ネット書店に注文せずにいた。
で、都会大型本屋で玉砕し、帰宅後に密林に行くと「在庫なし」。bk1も在庫なし。え~?ってかなり焦ったけど、なんとか小さなネット書店?で在庫を見つけて注文。
届いたのは26日。26日は残業で、帰ったら寝る時間だった。27日(昨夜)は人身事故で電車が止まり(寒いホームで1時間待ち…)、帰宅は日付が変ってから。
というわけで、かーなーり遠回りして、今夜ようやく読めたのでした。


ネタバレ?
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もう最高に面白かった!
や~、いつも通りスタイリッシュな画面もよかった。
桜井の迷いもよかったなあ。うん、好きになったからって、そんな簡単に人の人生を左右できないし、相手は子供だし、男同士だし、それは悩むよなあ。
でもなんだかんだいっても結局?桜井が頑張るのかと思っていたら、蓉一が頑張っちゃってるのがよかった。最初の頃は人に無関心なタイプだと思ってたのに、ものすごく不器用なだけだったのか…。可愛い~。
「ただいま」と「おかえり」で照れ合っている2人がいいなあ。
で、たくさん出てくる脇キャラたちが、みんな個性的でいい味を出している。吉富さんとか、竹さんとか、好きだな。菖太の素直だけどひねくれてるようなところもいいし、藤本のウザい明るさもいいと思う。
このままスローペースでいいから、主役2人の恋と周囲の人たちの思いを丁寧に拾っていってほしい。

あー、桜井に転勤してほしくない。遠距離もそうだけど、水川家(家屋)が出てこなくなったら寂しい!
読み終わったばかりだけど、4巻がすごく楽しみ。

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