野守美奈 リブレ出版 2011/01

面白かった~。
落ち着いた雰囲気の学園物。といっても、よくある「大勢で賑やかに寮生活」ではないから、「明るく元気に可愛く」系統が好きな人には物足りないと思う。
周囲と一定の距離を保ちつつ、主人公たちの内面に入っていくという感じがいい。
こういう派手な設定も展開もないのに、引き込まれる話って好きだなあ。
ふたりとも大人っぽいんだけど、大人というわけでもなく、等身大だから感情移入しやすかった。
男の人の節の目立つ指がエロくて好きv(…)だから、美味しく読めた。
池玲文 リブレ出版 2010/10

面白かった。キャラもよかったし、思っていた以上にテンポがよくて、続きが楽しみ。
BL以外の要素での着地点が気になるところ。
エンゾウ オークラ出版 2010/5

タイトルだけは知っていて、なんとなく避けたほうがいいかなと思ってたけど(趣味に合わない気がした)、男っぽい受が多くてよかった。
攻はあんまり趣味に合わなかったかな。長髪があまり好きじゃないし、意地悪(?)なお子様とか(あの暴言はさすがに…)、すぐに泣いちゃうタイプはどうにも…。
でも、好みかどうかはともかく話はどれも面白かった。中身がしっかり詰まってる気がする。それほどドラマのある展開や設定の目新しさはないんだけど、緩急がついているのか描写が上手いのか、読み応えがある。

あとがき読んで、ちょっと鈴木ツタさんに似てるなあと思った。「オリジナルは初めてで話を作るのが難しかった」とか「だまされたと思った」とか、そのへんが(笑)
町屋はとこ 原作:榎田尤利 リブレ出版 2010/12

コラボ作品の漫画版。
1巻はタイトルに偽りなしで「恋とは呼べない」お話。きっちり友情はあると思うし、暖かくて面白い話だったから、まあラブは2巻に期待ということで。ただ、1巻を読むかぎりでは、まだまだ時間(冊数)がかかりそう…。
でもって、取り立てて好みのカップルでもないし、絵柄もとくに好みではなかったりする。2巻はどうしようかなあ。2巻を買ったら、3巻も買わないといけない…というか、せっかく2冊読んだんだから続きも!と思うはず。
う~~ん…。
密林で注文したから値段を確かめずに買ったんだけど、これがもうノベルス??と言いたくなるほど高い。確かに普通の漫画にくらべて、かなり分厚いんだけど、漫画に740円も出したくない。私はケチだから、そんな値段を出すのは『百鬼夜行抄』と波津さんの漫画ぐらいかも? …それだって、装丁が豪華で大判だから、まあ仕方ないかなと思って買ってるし。
650円。このサイズの漫画に出せるのは、650円が上限かも。って、いつもそんな金額で買ってたんだ~と衝撃。しょうがないけど、BLって高いなあ。

長い間

2011年2月6日 BL漫画
館野とお子 フロンティアワークス 2005/08

すごく面白かった&好みだった。
家同様に?落ち着いた雰囲気の攻だからか、重苦しさはないのにしっとりとした雰囲気があり、暗さはないのに適度に切ないような部分もあり。独特の空気があっていいなあと。
こういうキャラ好きだし、こういう性格のキャラがこういう行動に出るのがすごく分かるというか、納得がいく。お互い簡単には踏み出せないところも説得力があって、その気持ち分かる~!と妙に共感してしまった。

高校生のほうのコメディーも面白かったけど、とにかく表題作が気に入った。
館野とお子 フロンティアワークス 2008/10

面白かった。
なんとなく年下攻みたいな雰囲気で、奥がかわいいなあと。
そして持田はいいキャラだ~。
樋口くんは受希望。
嶋二 コアマガジン 2011/01

高校生の幼馴染もの。

ネタバレ
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容姿では分かりづらいけど(逆に見えるけど)、表紙の表情をよく見れば、ちゃんと受攻が分かる。
が。表紙は作品読み終わってから、じっくり見るので、読む前はチラッと見ただけだった。というわけで、逆だと信じ込んでいて、心の準備が……。別にこの役割分担に不満はないんだけど、ええ?!と思ってしまい、結構後々まで引きずってしまった。
まあそれはともかく、面白かった。でも私の趣味では、高校生は可愛すぎるから、大学生、社会人になってからの話が読みたいな~。

『今夜、ミスターで』のDV男のほうのカップル(…)の番外編も入っていた。うーん…。やっぱり好みに合わない。
富士山ひょうた フロンティアワークス 2011/01

楽しみにしていた2巻。

ネタバレ

あっさりと完結。
キャラも設定も好みだったし、あと1冊ぐらい続けて欲しかったなあ。
とはいえ、大袈裟でドラマティックな展開や、ここがクライマックス!というような盛り上がり方をしなかったからこそ、穏やかで爽やかな作風が保たれたのかもしれない。なんといっても嫌味がないのがいい。
地味な日常ものが好きな私にとって、こういう作風は貴重なもので。ほのぼの系でも切ないでも系でもない日常ものってあんまりないし。癒し系ってわけじゃないけど、気軽に楽しめるし、疲れているようなときでも作品にパワーを吸い取られたりせずに読みやすいかも。リラックスして、のんびり読むのに向いているというか。
設定やキャラの魅力に加え、ストーリーもしかりあるので、ちょっと薄味だけど、最後まで飽きずに楽しめる。
渚はいい男だと思うし、凪紗は可愛い。面白かった~。

もしも願いが

2011年1月11日 BL漫画
TATSUKI 東京漫画社 2008/08

短編集だからか、『八月の杜』に比べるとインパクトが弱かったけど、いろいろなタイプの話が入っていて楽しめた。

好みだったのは、しっとりとした雰囲気の『砂の城』かな。海辺の町の雰囲気や日本家屋がいいなあと。
リーマンもので(たぶん)年下攻の『月下に咲く』はキャラも話も好みだった。
あと、裏表紙のヤクザの息子とお世話係の話も軽いノリで面白かった。
表題作やエゾシカの高校生たちも可愛かったけど、ちょっとピントが合わない構成(?)なので、面白い!という感じじゃなく、ゆる~い感じだった。私はもっとクッキリ系の話が好きだけど、このゆるさがいいのかなー。
『出口のない場所』は、深井結己さんあたりなら再会後の続編を描いてくれそうだな~という話だった。

よろめき番長

2011年1月10日 BL漫画
依田沙江美 芳文社2010/10

面白かった。さすが依田さん、細かいところまで余さず面白いなあと。
というわけで、漫画としては楽しめたが、趣味にはちょーっと合わなかった。
依田さんの漫画は受が好みなら作品自体も好みになり、その目安は年齢だったんだけど、今回は30歳なのに不思議ちゃんで…。どうもこの「不思議ちゃん」とか「天然」って分類?のキャラの魅力が分からなくって、あんまり可愛いとか思えない。
笑えるといえば笑える行動なんだけど、やっぱり人としてどうなのか…と思ってしまう。うーん…。

真昼の恋

2010年12月31日 BL漫画
草間さかえ 心交社 2010/12

今年最後の1冊。
1年で3冊も草間さんの新刊読めて幸せ~。

来ましたよ、年下わんこ×クール系リーマン。
ふたりとも、すごい好みだ…!
眼鏡属性はまったくさっぱりとないけど、もし今回のベスト眼鏡を上げるならば、中川の同僚女性、福田さんがダントツ!
でも今回は五十風課長がとにかく格好よかった。暑苦しくもないし枯れてもいないし、有能かと思えばPC使えなかったり、絶妙~。素敵~。べつにCPに参戦はして欲しくないけど、名脇役だった。

町工場が舞台で、営業受というのも、草間さんの持ち味が出ていてよかったなあと。
背景が相変わらず秀逸。ガードレールの道、シャッター、工場の事務室。なんていうか、リアルなんだけど、写真みたいなリアルさじゃない。線は少ないし、影なんかもあんまりつけてなくてシンプルなのに、リアル。事務室のソファーひとつ取っても草間ワールドと言いたくなるような、味のある描き方をしている。
あと、岡崎が帰省した場面の最初の1コマ(86ページ上段)が素晴しい。簡略化した描き方なのに、ものすごくリアルな田舎の風景。本当に絵が上手くないとできない描き方というか。
学生ものだと学校が舞台になりがちで、あまりこうした背景の妙?を楽しめないので、そういう意味でも社会人ものをいっぱい描いてほしい。
田中鈴木 リブレ出版 2010/12

ときどき可愛いの(笑)
本間アキラ 心交社 2009/08

初めて読む漫画家さん。
2巻まで読んだ。

あんまり可愛い系の受が…と思っていたのだが、この先生は普通の感性を持ちつつ小動物系なので、なんだかいいなあと。小柄なのも、可愛い要素というより個性って感じがした。チマチマしてるのが可愛い。

ネタバレ
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ショコラの漫画を読む日が来るとはなあ。その昔、雑誌のアンケートハガキに「掲載漫画どうにかなりませんか?」という、ケンカを売っているのかという失礼極まりないコメントを書いて送りつけたことがあるのだが(…)、こんな面白い漫画が載るようになってたんですか~。
負けました…と白旗メッセージを送ったほうがいいだろうか。

趣味に合うかというと、そーでもないけど、面白いから何でもいいいや~というレベル。
野浪のとぼけた味わいがいいなあと。なんでそんなに舎弟とフレンドリーなの?と笑える。タカくん、いいキャラだし。
そして何より、なんでそんなに純情なのかという笑いが。強面でカッコイイだけじゃなく、この外し具合がまた魅力的というか。
卯月のほうも、怪我人をおいて帰れない!とキッパリいう人じゃなくて、怖いからかかわりたくないけど~という感覚が、共感しやすくていいなあと。ビビリながら助けるあたりに、優しさを感じるなあ。
2巻のラストは、ヤクザと医者のカップルならこうこなくちゃ、というベタな展開?だったけど、グッときた(笑)
刺されてるのに、その気遣い、男だね~。
続きも楽しみ。

遠い日の蝶

2010年11月1日 BL漫画
『遠い日の蝶』 ★★★☆
宮城とおこ 大洋図書 2010/7

初めて読む漫画家さん。
こんな可愛い絵柄、私にはとても…と敬遠していたのだが、この作品はスピンオフで、キャラ年齢も少し高そうだったので、…お借りしてみた(いつもありがとう)。
やっぱり絵的にはちょっと可愛すぎたけど、話もキャラも好みで面白かった。奔放で意地っ張りな主人公が可愛いし、アーヴィンもいい男だな~と。同い年ということもあって趣味に合うカップルだった。この続きも読みたいぐらい。
シリーズ本編のほうの主人公の番外編ももちろん載っていた。こちらも可愛い系の美少年のわりに(趣味に合わないと文句も言わずに)楽しめた。
シリーズ本編のほうも読んでみようかなあ。



『1円の男』 ★★★
モンデンアキコ 芳文社 2010/5

タイトルだけは知っていて(というか、1度見たら忘れられないような)なぜそこまでリーズナブルなのか??って気になってたんだけど、ついに謎が解けた(笑)
受も攻も男らしくていいなあと。話もテンポがいいし、明るくていい。
でも、二人の思いが通じ合い、普通ならキュンとなる(……なんかもっといい表現はないんだろうか)場面で、クスッと笑ってしまいたくなるのがちょっと困る。たぶん…もうちょっと乙女成分が入ってるほうがBLらしいんじゃないかと。べつに、BLらしくなくてもいいのかもしれないけど。
同級生カップルが好みだった。梅本が可愛い~。
表題作は、1500万より大事って2人の男に言わせる政木は最強かも。でも、彼氏は1円なんだー(笑)
『みづいろとぴんく、それからだいだい。』 ★★★
小椋ムク 心交社 2010/06

初めて読む漫画家さん。
不器用な子が多くて可愛いけど、なんか不思議なテンポの生き物だなあと思った。面白いんだけど、読んでてテンポがずれるので、あれ?と。タイトルが「みずいろ」じゃないこととか含め、なんとなく分かるような気もするけど、イマイチつかめないというか…。
あと優しい系?の攻がみんな…妙にナヨッとしてるのがちょっと気になった。受はそうでもないのになあ。
攻の顔も怖いし(?)、保育園の話が1番分かりやすくて面白かった。



『イケメン君とさえない君』 ★★★
秀良子 一迅社 2010/8

ぼんやり、ゆる~い感じ。初めて読む漫画家さん。
面白いし、いい話なんだけど、すごく面白いとか続きが気になるという感じではなく。もし感想聞かれたら「面白いよ~」っていうと思うけど、「なんか面白い漫画ない?」って聞かれてもきっと思い出さないだろうな~と。で、もし雑誌にこれが連載してたら、地味に続きを期待するんじゃないかなあ。
うーん、キャラが二人とも、なんかボンヤリしてるせいかな?
まったり楽しめた。
山田ユギ 竹書房 2010/10/9

この作品、雑誌で連載してたときに読んだけど、続きが掲載されないなあと思っているうちにすっかり忘れてしまっていて、新刊としてこのタイトルを見たとき、『人はなぜ~』の続編かな?とか思ってた…。


ネタバレ
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キャラがそれほど好みじゃないせいか、個人的にはちょっと盛り上がれないまま1巻が終わってしまった。続きに期待かな。
キャラっていうか、カップリングが好みじゃないのかもしれない。
森×主人公、片山×三上っていうほうが面白かったなあ。
この主人公の顔と性格で相手が年上攻っていうのが、私の趣味としてはピンとこないというか。

面白かったし続きも楽しみなんだけど。描き下ろしのほうは(本編は掲載古いから)、まだちょっと絵柄が戻ってない気がするなあ。

それはそれとして、これだけ中身がきちっとした(ぐだぐだしてない、ノリだけで引っ張らない)BLってあんまりないので、これで文句をいうのは贅沢すぎるかも…。
相対評価で★をつければ4つだろうけど、私の山田ユギ基準だと3つぐらいというか。普段は趣味に合わなくても、もっと引き込まれるような気がする。あ、もしかして短編のほうが数が多い分、趣味に合う確率が上がるせいかな??
まあ続きを読んだら、5つってことになるかもしれないし。
『物語は死で終わらない』 ★★★
トジツキハジメ フロンティアワークス 2010/9/22

短編集。イラストもタイトルも気に入って表紙買いした。
作風とノリがあんまり好きじゃないけど、どれも話自体は面白かった。きちんと作ってある感じ。短いからしょうがないのかもしれないけど、もうちょっと言葉で説明する部分を少なめにしてくれればいいのになあと。
あ、でも最後の話は字の多さが逆に絵的だったというか。雰囲気を出してた。これからBL(恋愛)に発展するかどうかも分からない二人だけど、いつか会えるかなという期待感をストーリーというより、空気で伝えてくるような作品だった。どうということもないような話だけど、センスがいいなあと。
キャラ、ストーリーともに表題作が一番好み。一番共感しやすかったし、ラストも印象的だった。


『本気になったメリーマン』 ★★★
嶋二 東京漫画社 2010/9

明るいノンケ大学生とツンデレでゲイのメガネくんのお隣りラブ。(なんだそりゃ…)
ちょっとずつ近づいていく過程は面白かったけど、ツンデレくんがあまりにもウダウダしていて、途中少しダレたかなあと。『むすんでひらいて』が前後編ぐらいなら、もっと面白かったかも。
どーでもいいが、最初に出てきたときの攻と当て馬さんの顔が同じに見えて、「そっか、攻と似た男を探してきて付き合ってるのね~」と思ってしまった。
高校生の話とロボットの話は、可愛らしくてよかったなあと。

マッチ売り

2010年10月2日 BL漫画
草間さかえ リブレ出版 2010/10

面白かった~!
もう表紙からして好み。時代設定も好きだし、個人的には『はつこいの死霊』以来のヒットかも。
そして、カバーめくって笑った。うん、外側剥いだら、当然そうなるよね。
裏の漫画も笑えるし、美味しいオマケだった。

社長が超好み。社長が好きだから、社長が幸せになってくれればいいんだけど、澤も好きなので、相手は澤がいいなあと思ったり。先生のキャラも楽しいなあ。
2巻はすごく待たされそうだけど、楽しみ~。
日高ショーコ 幻冬舎コミックス 2010/9

今回も面白かった!
相変わらず、きれいでスタイリッシュな絵で大満足。
…表紙絵を貼り付けたかったなあ。

ネタバレ
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桜井と蓉一が近づいていくときのドキドキ感もいいし、菖太の抱えてるものや、竹さんや大人たちがそれぞれ心配しながら蓉一を見守っている感じもいいなあと。
蓉一が思っていたより早く桜井に懐いたのに対して、意外と桜井はガードが固いというか、慎重だなあと。まあ大人だから当然か……。相手が不器用な19歳って…すげえハードル高いかも。
でも蓉一が思っていた以上に可愛かったんで、頑張ってほしいなあと。
無理せず丁寧に関係が築かれていくのもいい。急いじゃったらもったいないので、このままのテンポでストーリーを進めてほしい。
夏目イサク 新書館 2010/08

好みの問題かもしれないけど、攻の魅力がいつもにくらべると分かりづらかったかなあ。面白いことは面白かったけど、ちょっと物足りないというか。まあ贅沢かもしれないけど。

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