竹書房 2011/12

面白かった~。1巻では話に入り込みづらくて、キャラは好きなのに…とか思ってたけど。2巻は話も面白くなってきて続きが楽しみ。

ネタバレ
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早坂は可愛い後輩くんタイプだと思う。
けど、三上のほうに色気を感じるせいか、三上の出番が多い2巻のほうが個人的に盛り上がったのかも。
1巻では片山×三上がいいなーとか思ってたけど、片山には早坂のほうが似合うと今回思い直した。過去に何があったのか分からないけど、片山と三上が一緒にいても何も変らない気がする。でも、早坂なら元気づけられる感じ。

『人はなぜ~』のオッサンはどんどんダメオヤジ化が進んでるような(笑)
オッサンの元奥さんが出てきて、門倉はもとからオッサンの好みのタイプだったのか!と驚いた。

『明日泣く』のカップルの気長で臆病で不器用な恋愛もいいなー。
無精髭の受が好みのタイプで、ときめいた(笑)

ピーチパイのママは、いまの髪型とメイクが素敵だと思う。イメチェンしないでほしい!
みよしあやと リブレ出版 2011/06

初コミックスらしい。

ネタバレ
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「編集部絶賛」「面白すぎて」の帯が残念だった。
こういう雰囲気で読ませる作風の場合は、期待度50%ぐらいで手に取ったほうが面白く感じたと思う。帯がなければ「地味だけど、ちょっといいなあ」ってなったはずなのに、期待しちゃった分だけ、「なーんだ、たいしたことないじゃん」って思っちゃった…。

あともうちょっと工夫すれば、面白くなりそうな作品だった。
たとえば、まったく話に関わってこない脇役(寮生)を、わざわざ紹介しなくてもいいって思っちゃう。もうちょっと舞台が美大の寮であることを活かせばいいのに…とか。
主役2人の名字が「南野」と「西野」なのも、わざわざ揃えたんだから何かしら意味をもたせないと不自然だし。
設定とページ数のバランスが悪くて上手く処理しきれず、中途半端に終わってしまったような印象。
あとは、絵。
画面がスッキリしていて見やすいし、爽やかなイケメンがちゃんとイケメンに見えて上手い。表情もいいなーと思う。けど、デッサンが狂っていたりするのが、気になった。

肝心の話は、盛り上がりとメリハリに欠けたような…。これから何か起こりそうって雰囲気はあったんだけど、あまり発展しないで終わってしまったというか。
もう1つ何か友情から恋愛に変るためのエピソードがほしかったというか。
あと西野の悩みに共感できなかったのも大きいかも。大学4年の男が、父親が再婚して半分しか血の繋がらない妹ができたからって、そこまで…? そしてその心情を思いやって泣いてしまう主人公も分からない…。
全体に、描いてある感情には納得できても、感情移入まではできなかった。

全然誉めてないけど、実は「可もなく不可もなく」ぐらいの評価。
ここが好きってところがなかったせいか、粗が気になって、感想書くとなんだか悪いところばかりになってしまった……。

読みきり1本目は、幼馴染の2人がどこで何をしている場面なのか、最後まで分からなくて気になった。トイレに入ったことだけは分かったが…。説明しない&背景も描かないなら、部屋でテレビでも見させとけばよかったんじゃ。

読みきり2本目は、片想いの相手とベッドにいるけど昨夜の記憶がありません→両想いでした、という話。よかったね、と思った。

デビルズハニー

2011年11月20日 BL漫画
夏目イサク リブレ出版 2011/11

いつの間にか出てた新刊。
表紙見て気がつかなかったんだけど(…)、受は学ラン着てた。
教師×生徒

ネタバレ
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話自体はそれほど…って気がするんだけど、読み終わって満足度が高かった。
とにかく吉野が可愛い~!
なんか毎回のように夏目作品の受の可愛らしさにはジタバタしてしまう。

でも、7年後ぐらいの吉野が見てみたいと思ってしまう…。やっぱり教師×生徒ものってイマイチ趣味に合わないなー。
相手が生徒でもお構いなしに手を出しちゃう教師って、やっぱりいかがなものかと…。もちろん18歳以下だからではなく、教師と生徒という意味で。

先生はわりと好きなキャラだけど、「爽やかに見える」って設定はちょっと違うような。あんまり爽やかには見えなかったし…、体操のお兄さんとはかなりイメージがかけ離れていたし。
ウサギーマンには爆笑した。
内田カヲル 竹書房 2011/08

表紙(背景)買い。
雰囲気といい配色といい、すごく好み。…だいたい植物&建物が好きだし。
やっぱ色塗りはアナログがいいわ。

ネタバレ
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顔と態度はヤクザだけど、相変わらず世話焼きな男前受がいいなあと。

アシさんのピンチヒッターは、タイプの違う当て馬が出てきたのか!と思った。で、大高は先輩の半裸を見て目覚めてしまうのかと思ったら(BLの基本展開)、「勃たないと思うけど」って、いいキャラだな~(笑)
そしてホモ生活を公表するという脅しに「どうぞ」と笑ってる藤代も楽しい。ヘタレだけど、こういうマイペースな強みがいいなあ。
それぞれの実家に行く話は、勘当されたって言う攻に対して、一緒に落ち込むんじゃなくて、「オレも勘当されてやる」って言って自分の実家に帰る先輩が楽しくて好きだ。
先輩のお父さんがちょっと気の毒だった(笑)
おまけ漫画で珍しくキリッとしてる攻が、あら、カッコいいじゃないと思ったが、先輩はヘタレが好きらしい…。

同時収録のガチムチ髭オヤジ受は、きっついものがあるが、笑えるし愛もあるからいいんじゃないかと…。
たぶん可愛い系の受が好きな人は「無理!」と拒絶すると思う。ショタは無理!という趣味の私は、こっちのほうがいい…かも?
内田カヲル 竹書房  2009/11

たぶん初読みの漫画家さん。
これの続編の表紙がすごい好みだったから買おうとしたら、帯に続編と書いてあったので、慌てて探して購入。


ネタバレ
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このモサッとしたロン毛(失礼…)が受?と思っていたら、ヤクザっぽい眼鏡の男前が受で趣味に合った。
先輩の胸や腹筋の割れ方、思い切りのいい脛毛に一瞬ビビッたけど、まあ大丈夫(笑)
実に麗人らしいガッツリ具合だったが、まあ麗人らしくていいよね。
一途なヘタレ×世話焼きな男前で好みのカップルだな~。

話自体も面白かった。後輩の漫画の才能に惚れてると思っていたけど、実は本人に惚れてましたっていうのは分かりやすくていい。デビュー前から自分には無理って諦めていた後輩に強引に描かせて、売れてからもフォロー入れて、先輩はいいマネージャーだなあと思う。

担当の永山も楽しかった。先輩を邪魔だと排除しようとするあたり、まあ性格はよろしくないんだけど、行動力とかバイタリティが好き。そして先輩に殴られて、あっさり男惚れ(?)してしまうあたりも面白かった。

ピース

2011年10月10日 BL漫画
館野とお子 フロンティアワークス 2010/04

1、2巻続けて読んだ。

ネタバレ
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湊の「普通の男」って感じがいいな~。逃げてるところもあるけど、芯は強いし、優しいし。ちょっとずるいなーって思ったりもしたけど、なんていうか…男同士で付き合うのにまったく悩まないほうが理解しづらいし。「俺って溝口の彼女みたい」なんて思っちゃったら、やっぱり男としてキツイだろうなーと、気持ちが分かるから応援したくなった。
溝口はいい男だなー。いい人で、いい男で。だけどやっぱり色々考えて、悩んでて。こちらも応援したくなるキャラだった。
桜は可愛かったけど、…まあ溝口が勝つだろうなあと(笑)
ケンカしてないけど、なんとなくギクシャクみたいな、そういう繊細な関係性とか丁寧な心理描写がよかった。
夏水りつ 大洋図書 2011/07

リーマンだから読んでみた。

駄目だ…(私の趣味が)
いろんな方の感想を拝読してきて、やっぱり私の趣味ってイバラっていうか、まあ少数派なのかもなあと思った…。

ネタバレ
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両方とも面白かったけど。

表題作。
なんか攻がひどすぎて、途中からイラッとしてきた。
ええ、健気受が耐える姿ってあんまり好きじゃないんです…。
そしてたくさんの感想を読む限りでは、この作品は「受が可愛い!」と言って喜ぶものみたいだから、そっか私の趣味には合わないんだなーと。単にクールな強気受が好きってだけかも…。
だから篠原がクールな顔してるときは好みなんだけど、林(攻)に暴言吐かれて泣き出したりすると、うーん?となってしまう。林のどこが好きなのか、さっぱり理解できないし。傷つけられても好きとか、殴られても好きとか、そういう心理が理解できないから、なんで耐える必要があるんだろうって思っちゃって駄目。
…先生のほうがいいじゃん、とか思っちゃう私には難しい作品だったらしい。

メロンパン。
こっちのほうが、なんで相手を好きなのか理解しやすくて面白かった。やっぱり普通にケンカできる関係のほうが、健全で好きだなー。
攻、もうちょっとしっかりしろよ、と思いつつ、このヘタレっぷりが可愛いのかもなーと思ったり。受のちょっと要領悪いけど、真面目に頑張ってるあたりも好感持てた。
どちらも好みのタイプではないんだけど、いいカップルだなーと。

あとがき読んで、あ、やっぱり夏水先生とは萌どころが全然違う!と実感(笑)
ただ、私の趣味と違うだけであって、漫画としてはいいなあと思った。

猫が箱の中

2011年10月10日 BL漫画
雁須磨子 大洋図書 2010/03

高校生の好きになった相手は小学生。
ぎゃー、犯罪~!と思ったんだけど…。

ネタバレ
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ちゃんと成長してからだったので、よかったなーと。
相手が小学生だからって、ちゃんと理性で踏みとどまれる主人公が好き。

猫が可愛い。
マイケルがいい人だー。
先輩はいい人だけど、変態で怖い(笑)

蝶尾

2011年10月9日 BL漫画
トジツキハジメ 海王社 2011/05

お借りした~。
表題作より、かくれんぼの話のほうが断然長いし、表紙もそっちにしたらいいのに。そっちのほうが作者も好きみたいだし。
和服のほうが売れるんですか?

ネタバレ
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表題作の金魚鉢、すごいきれい~。水で揺らめいて、格子が曲がってるとことか。『アトリエ』の雰囲気も好き。背景がいいなー。
BL未満な話が多いけど、まあそれはそれで楽しめる。

かくれんぼは話として面白かったけど、(音楽としてでなくファッションとしての)ラップとかヒップホップ系は良さがよく分からんので、多少ついていけないものが…。でもなんかこう…とんがってそうに見えて、純情な作風はいいと思う。

あとがきに腹立ったが、時間が経ったらどうでもよくなった。

夜明けの犬

2011年10月9日 BL漫画
嶋二 フロンティアワークス 2011/9

とりあえず作家買いしている。

ネタバレ
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リーマンは好きだけど、話はなんだか流れだけで終わってしまったような印象で、あら上手くいったのね?というような。
不満ってほどではないけど、ちょっとあっさりしすぎかなー。
なんだろう…、あんまり受の気持ちの流れが分からなかったし、当て馬とのエピソードのほうが印象に残った。

で、ワンコ攻は可愛いけど、橘(当て馬)に対する態度は人としてどうなの??
相手がゲイなら、何してもいいのか?
それとも女の子相手でも同じことをしてるのかな?
攻はいい奴だと思ったけど、そこは許せなかった。

攻は最初、ヒゲ似あわないな~と思ったけど、慣れてくると似合っているように見えた。
草間さかえ 茜新社 2011/9

小説は電車の中で読めるけど、漫画は休日まで読む時間が取れない。
というわけで、やっと読めた~。

さすが草間さん、ハズレなし!
表紙からして、色使いきれいで雰囲気あって最高♪


ちなみに帯の「草間さかえの描く、理想郷(ユートピア)」とは、眼鏡男子がいっぱいって意味だと思います……。

ネタバレ
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『どこにもない国』『パラダイムロスト』
隊長の迫力がいいな~。早川の嘘、それに騙された振りをする隊長。復員後のふたりの関係。耽美でいいなーってまとめたら、ちょっと乱暴かもしれないけど。
戦時下、終戦という特殊な状況で、兵隊が頬を赤らめて「ずっとあなたが好きでした!」とか告白したら、あまりにもファンタジー。そんな展開より…、この理解しづらい、ぎこちない関係のほうが余程理解しやすいし、ふたりの臆病な恋が美しいと思う。
描きおろしの『遠き島より』では、本編で一度も笑わなかった竹内が、ようやく穏やかな表情を見せている。よかった~。

『1と2の間』
そんなアホな勘違いって…と苦笑い。しかし、高校生にしてあの変態っぷりって、諸岡すごいかも……。

『0と1の間』『0か1の世界』
いきなり鶴田の結婚式でどうなるのかと思ったが、長年のみっちゃんの思いがかなってよかったね~という話。
アホでチャラそうな鶴田だけど、実は結構芯が強くて、つらいときも笑ってたりするのが好き。みっちゃんは優しいし、いいカップルだった。

『もののこだわり』
和服眼鏡とアホな年下攻。草間節全開って感じ。
これは日本家屋が素晴しい。あー、草間さんの背景が好きだ!
高久尚子 徳間書店 2011/7

昔の作品集。
Dさんのところで表紙を見て、「表紙の背景」買い。
…だって階段だし、雨降ってるんだもの。いい風情じゃないですか。


ネタバレ
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密林レビューで「絵が雑」との評があったけど、たぶん雑なんじゃなくて、いまより線が洗練されてないだけなんじゃないかなあ…。
漫画の画面って、画力が上がっていくとクリアで見やすくなる傾向があるような気がするし。

表題作は、二人とも可愛かった。幼馴染&年下攻(推定)。いい設定だ~。
田舎の電車&ホームがいい感じ。昔、夜に軽井沢の山の上から走ってる短い編成(4両ぐらいだったか?)の電車を見たら、おもちゃみたいで可愛かったんだけど、それを思い出した。
それはそうと、表紙みたいな風景があんまりなくて寂しかったかも。

中学生同士の『はつ恋』も可愛かった。表題作の(推定)年下攻くんは一生懸命な感じが可愛かったけど、こっちの推定攻くんは、将来いい男になりそうだけど今は子供で不器用なところが可愛い。
富士山ひょうた 芳文社 2011/07

まだ3巻なのか。なんかもっと長いお付き合いのような気がしてましたよ(笑)
密林から届いたとき、あまりの分厚さに「最終巻か?!」と思ったけど、続くらしい。


ネタバレ
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今回のポイント。
男難の主人公(男)が男たちに襲われそうになったときに、小さい猫耳くんが健気にも(?)「あなたのお相手はボクがしますにゃん」と申し出るのだが、お答えは「小っこいの相手は 最近何かと規制がキビシイし」。

最初、鈍い私は気付かなかった。カツアゲしてるのに規制って??と。
後で意味が分かって爆笑~。
上田規代 大洋図書 2010/01

優しい漫画を読みたい気分で、上田さんを選んでみた。
正解~。

ネタバレ
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上田さんはほんとメガネ受が好きだな~。メガネ好きな人の気持ちはよく分からないけど、一見もさっとしてて平凡だけど、ほんわか可愛い、上田さんの受キャラは結構好き。
遊び人の兄もいいキャラだけど、真面目な弟が可愛いなあ。
頑張れ、弟!
彼氏じゃなく、彼女作る方向で頑張っていただきたい…。

弟のことを書くんで、一応ネタバレ表示してみたけど、表紙を見た段階で分かることだから、別にネタバレでもないんかなあ。
館野とお子 フロンティアワークス 2011/06

リーマンもの。面白かった。

ネタバレ
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恋愛だけが描かれていて、派手な展開がないところが好み。
無理のない展開だからこそ、キャラの心情にリアリティーを感じるんだと思う。
丁寧だけどテンポはいいし、どっちを選んでも不自然じゃないところがよかった。
…まあ、先輩のほうが当て馬だってことは最初から分かっていた。
BLセオリーでは、主人公の憧れの人→当て馬。主人公を振り回すモテ系→本命。
モテ系の扱いが大きければ、ほぼ本命とみて間違いなし。
たぶん分類的には「憧れの恋→本物の恋」って感じ? 岡田の国富への想いがただの憧れでした、という気はないけど、パターン的には。
その流れに逆らって国富とうまくいっても面白かったかもしれない。…実のところ、先輩のほうが好みだったんで個人的にはちょっと残念な結末。
先輩のキャラが好きというのもあるんだけど、岡田の切ない想いと、ちょっぴり切ない展開のほうにより強く惹かれたから、先輩を選んでほしくなったのかもしれない。
ただ、ラストが納得できないってことでは全然ない。岡田と加賀谷、両方の想いがしっかり描かれていたからかなあ。「どうしよう、加賀谷のことがすごく気になる! 好きなのかも??」みたいな表現をしないところが、すごく好み。
この作品は、この幕切れ、この長さこそ相応しいと思う。「その後」もなくてもいいぐらい。いや、面白かったからあってよかったけど、「長編で読みたい」とか「続編を読みたい」って希望はないなあ。
余韻があるのがいいんですよ。


どうでもいいが、私の好みはやっぱりイバラだ。
私と同じ好みの人いないかな~?って「いいね!」とか「ナイス」とか「拍手」とか押す気満々で人様の感想を読んで回ったが、共感できる感想はほとんどなかった。
ワタクシ調べでは、「加賀谷にキュンときた」と「続編読みたい」が多かった。
そっか~、そうなんだ。
私は岡田の片想いの顛末に鷲掴みされちゃって、そっちはそれほど印象に残らなかったなあ。

王様のベッド

2011年6月11日 BL漫画
草間さかえ リブレ出版 2011/6

草間さんは私にとってはハズレなしの漫画家さん。
とくに最近は趣味に合う本が立て続けに発売されて嬉しい。


大変どうでもいい話だが、注文したときは『さくらんぼ』というタイトルだったのに、届いたのがこれ。タイトルの文字だけ先に見えたから、注文してない本が!と驚いてしまった。

さらにどうでもいい話だが、裏表紙のあらすじ……。
なんで顔文字なんて使うんだろう…。
全然、作風に合ってないんですけど?
趣味悪いなあとしか思えない。

ネタバレ
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いや~、面白かった!
好みのクール受ばっかりだし!

表題作はエンジニアくんの普通っぽいけど、カッコいいところと、彫刻家さんのクールでちょっと変なとこがバランスいい。
話も全然急いでないのに、テンポよくて面白い。
この独特の間の取り方が草間さんらしい。あまり他の漫画家さんの作品にはない雰囲気という気がする。

『さくらんぼ』は中学生の話。
優しくてちょっと控えめな攻と、クールで男らしいけど優しい受で、これも好みだった。親しいわけじゃないのに気になるクラスメートとか、小さなきっかけで近づいていくとか、感情の流れが凄く自然で入り込みやすい、可愛い話だった。

『花』は高校生同士。
こちらはちょっぴり陰のある話で、しっとり系かな。でもドロドロしてるわけでも、暗いわけでもない。これもクール受で、ほとんど笑顔の場面がないし、重たい事情もあるし悩んでもいるんだけど…、あまり混乱がないというか、静かに沈んでいる。それでいて、「儚げ」っていうんじゃなくて男らしい。いいなあ。
攻はさっぱりしてて、これまた普通っぽいのにカッコいいタイプ。背も高いし顔もいいし優しいし、たぶんモテるタイプだけど、「きゃー、ステキー」ってタイプじゃないのがいい。
このカップルのイチャつきかた、なんかいいなあ。

『王様のおまけ』
弟、すごくいい!!

憂鬱な朝 3

2011年5月27日 BL漫画
日高ショーコ 徳間書店 2011/05

1年ぶりの新刊。

ネタバレ!
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話はしっかりしてて面白いし、絵はきれいだし、やっぱりいいなあ。
白黒扉絵の暁人バージョン→桂木バージョンがよかった。漫画のキャラにこの表現もどうかと思うが、「絵になる」二人って感じで、存在感あるなあと。うっとりしてしまうというか、眺めていて飽きないというか。日高さんの背景好きだけど、背景なくてもきれい。
ソファとか椅子とかの存在感も、端正すっきりな部屋や景色も、いつも通り堪能した。

今回は桂木の気持ちがようやく動いたなあという感じ。子爵という立場ではなく、暁人個人として見たというか。もちろん今までも深いところでは情はあったんだろうけど、桂木本人はどれだけそれを自覚していたのか分からないし…。
桂木からのキスもよかったなあ。本人が一番自分の行動に驚いている辺りも含めて。
2巻まではかなり抑えられていた感情表現も、ここにきて表に出るようになって、ますます桂木が格好よく思えた。
暁人の素直な告白と涙も可愛かった。優秀で格好いいのもいいけど、この素直さが暁人の魅力だよなあ。
やーっと気持ちが通じ合ってきたのに、またしても噛み合わない二人の行動。うーん、4巻が出るまでの一年間、じれったい思いをするのかー。待ち遠しいなあ。

…先代子爵の気持ちが少し分からんでもない。息子同然に可愛がっていたのに、実は腹違いの弟でしたって、そりゃ複雑。
まあでも暁人と血は繋がってないかもしれなくて、よかったかも?
小椋ムク 東京漫画社 2011/04

つまらないとも悪いとも思わなかったけど、面白いかと聞かれると困る。

高校の建物が最初なんだかよく分からず、先生に呼び止められてる主人公が老け顔なので高校生と思わず、進路調査ってことは高校生か!と驚きが。
主人公は高校生に見えないって設定なので、本当に見えない、上手いなあと変なところで感心した。
それにしても、背景の描き方が独特だ。高校の校舎もそうだけど、カフェからボロアパートに至るまで、ドラマのセットみたいな感覚。いや、別に下手だって言いたいわけじゃなくて、個性的だなあと。

痛さはないけど、しっかり木原テイストのストーリー。でも、「これは木原作品ではありえない」という雰囲気があちこちにある。
小説のコミカライズだった『ergo』では、こういうことはほとんどなかった。やっぱり原作つきの漫画と、小説のコミカライズっていうのは、似ているようで違うものなんだなあと。

どうでもいいが、小説の内容を忘れちゃってる。忘れちゃってても、とくに関係ないけど、読み直そうか迷う。
夏目イサク 新書館 2011/03

夏目さんらしいなあという作品で面白かった。
相変わらず受が可愛い~。
ふたりの関係の変化も緩急(?)があるし、仕事の話も色々盛り込まれてて飽きない。個人的には野球好きなおじさんとの会話で「まさか○○がサヨナラ打つとは」の台詞に受けた。それはなさそうだけど、確かに感動的だわ(笑)
読む前に、またよく分からんタイトルだなと失礼なことを思っていたが、今回はタイトルも分かりやすかった。
もう一波乱あるのかな。2巻も楽しみ。
草間さかえ 新書館 2011/3

『イロメ』の続編。
面白かった~。
このシリーズは好きだなあ。白川先生は可愛いし、野田先生のさっぱりきっぱりした性格も好き。ふたりの高校時代の話は、野田の男前な言動に惚れ直したという感じ。裏表紙の写真は私も欲しいでーす(笑)
実は前回それほど魅力を感じなかった桃山は、今回は可愛く感じた。写真、頑張ってるからかな。カッコよさも上がったような。壬生谷も前回より男らしく頼もしくなった気がする。
大満足な続編だった。

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